あふりかくじらノート
あふりかくじら



 花火。

隅田川の花火が上がる日、わたしの「実家」がある街もまた花火が上がる。
これがまた、かなりの規模である。


今日は所用のため出かけていたけれど、花火が始まるころに戻った。
街はたくさんのひとでごった返しているけれど、このマンションは幸い花火会場の近くということもあり、ひとり誰もいない外にすわってぼんやり見つめていた。


花火は、それだけでいい。

この街は、まるでディズニーランドのような耳障りな音楽やアナウンスを流していたようだけれど、そしてそれは何となく会場から聞こえてきていたけれど、やっぱり花火はそれだけで良くないか。

いつだったか、古典的な地味な色合いの花火に感銘を受けたことを覚えている。派手な色味がなく、ただまぶしい電球見たいなやわらかい、でも確実な力のある色。
それは女性の花火師があげたものだということを、あとから知った。


技術の進歩とともに、だんだんチープな色やデザインが混ざってきたかと思うと、五月蝿い音楽とともに、少し残念だ。


花火は、ほんとうに、そのままでいい。

そして、腹に響くような音さえあればいい。



2008年07月26日(土)
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