あふりかくじらノート
あふりかくじら



 うつくしいことばを綴るのだ。

ただ、ただ。

こころが壊れそうですごく苦しいとき、わたしは誰に電話をしていいのかわからない。

こういうとき、多くの人々はどうするのだろう。
親友と呼ばれるひとや恋人に電話をするのだろうか。きっとそうかもしれない。

でも、電話をできるようなひとは、わたしにはいつも、思いつきもしない。そんな近いひとって、やっぱりいないんだと思う。


親友とは何で、恋人とは何か、わたしは忘れてしまった。
毎晩のように電話をかけ、生活をともにして街を一緒に歩く恋人というものの感触を、わたしはすっかり忘れてしまった。



でも、そんなことをいいつつ、好きなひとに電話した。
全面的に信じている、ほんとうに好きなひとに。


いつも、ことばの上ではけっこうすれちがいなのに、底のほうでつながっている感覚を思い出し、安堵する。これが別れた恋人だ。



シャンサとリシャール・コラスの往復書簡の本、ちょっと中断していたけれど、読書再開した。とてもうつくしく、力強い。芸術についての話は、圧倒的だ。ひとつひとつ、ことばを大切に読んでいる。染み込ませるように読んでいる。わたしも、ことばを書くひとりとして。


また、詳しいことは改めて書くかもしれない。

今日は、あまりにもこころがくたびれたし、深く傷ついたので、もう眠る。泣くことはとっても神経を磨耗するのだ。



午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡
午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡



2007年10月30日(火)
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