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■ ハラレの道と会いたいひと、週末。
金曜日の夕方、嫌なことがあった。 きっかけは些細なことかもしれないけれど、わたしはそれで周囲のひとの理解が得られないことに深く傷つき、かなり落ち込んでしまった。 そして、意に反して悪態をついてしまい、そのままカバンをひっつかんでその場を立ち去ってしまった。
泣きながら夜道を運転すると危険極まりないことは承知なのだが、危ないよーとつぶやきながら泣いて運転した。職場のひとたちとの夕食の約束をしていたタイ料理屋にたどりついて、駐車場でひとしきり泣いてクールダウンしたあとにレストランに登場したのだが、みんなの顔を見てまた泣き出してしまった。
(金曜日のディナーを台無しにしてしまって、ほんとうにごめんなさい…)
自己憐憫なんて言い出したら身も蓋もないのであるが、あまりに情けなくて、それでも地球でひとりぼっちな気がして、泣くしかないときがある。 だけど、こんな些細なきっかけで崩れてしまうわたしのバランスは、やはり危ういものなのだと思う。
哀しいかな、その理由も自分でちゃんと知っている。 でも、どうにもすることができない自分がいることも、ちゃんとわかっている。
だから、何かをごまかして、何も見ないように生きている。 いちばん会いたいひとは日本にいて、そして彼の人生を生きている。
土曜日の昼は、職場のひとと一緒にパトリック・マブロスのお店へ。 見渡す限りのアフリカの大地と森の中にある、ほんとうにすてきな場所。念願だったブレスレットを購入。1年と8ヶ月越し。悩みすぎ。馬鹿な女ね。
ドライブをして帰り、ピザ屋で一緒にピザにぱくついていたら、酔っ払いの陽気な白人のジンバブエ人の若者二人と意気投合。夜、ブライ(バーベキュー)に誘われる。新しい出会いは良い。 彼らの冒険譚を堪能する。 あまりにキャンプから遠いブッシュの中で象の牙に刺されてひとりが死にかけ、もうひとりが何時間も彼を支えて歩き、さらに車に乗せて3時間キャンプまでドライブし、ハラレからの緊急移送飛行機を頼んでハラレに運んだ経緯を聞く。 洒落じゃなく、すごい話。若干26歳。若くて体力があったから助かった。後ろから刺さった牙は、彼のあばら骨と鎖骨を折り、肺を傷つけた。脊髄からは、はずれていた。
出血多量でもう死ぬかもしれない友人を乗せて、ブッシュを3時間泣きながらハンドルを握ってドライブした彼にくらべたら、わたしが泣いて運転した金曜日の夜などなんと些細でちっぽけなことであろう。 そう考えたら、ますます哀しくなってきた。
この、わたしの心の底に広がるよどみのようなものが存在する限り、わたしは精神を乱すであろう。 その存在を知っているだけ、わたしは救われているのかもしれない。
今日も、目をそらす。
当の恋人は、今日も電話に出ません。
拗ねるよ…。
わたしは他人を傷つけ、自分も深く傷ついている。 ほんとうに嫌になる。
日曜日。 昼。誰にも会わない。誰とも喋っていない。 買い物に出て、そして、知らない道を通って帰った。 また新しい小さな発見をして、わたしはまた、ハラレを少しだけ知った。
自分のために生き、それでも誰かにそばにいてほしいと願うのは、ぜいたくなことなのだろうか。
2007年04月22日(日)
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