あふりかくじらノート
あふりかくじら



 恋する幻想のかけらだけでも。

なにが好きかって、オフィスでよくみえる
あのひとの後姿だ。

清潔感のある淡いブルーのシャツに
丁寧にアイロンがかけてあって、
ほんの少し正面から右斜め前にずらした
キーボードに両手を置き、背筋がすっと伸びている。
いつみても、しゃんとしていて、
やわらかい清潔感にあふれた空気を
身に纏っている。

その坐り方なのだ。

他人の坐り方にほれ込むなんてこと、
思ってもみなかった。
でも、その坐り方、すっと伸びた背すじと
真面目でひとの良さにあふれた空気。

あのひとのことを良く知らないけれど、
わたしはその坐り方をみて
にんまりとしてしまうくらい。
仕事でミスってしまうくらい。
その後姿に恋をする。

恋していなければ、張り合いが足りないことを
最近いたいほど感じている。
でも、基本的に現在のわたしの生き方に恋は不要だ。

恋多き女が、本気になれる男もいなくて、
適当な男とつまらないデートをしているなんて。
だから、こんなふうに「パーツ」に恋してしまうのだ。

煙草をのむしぐさ。きらきらしているオメメ。
ペンを持つ指先。意外と可愛らしいところがあったりする男性。
そして、すっと背すじの伸びたオフィスの後姿。

わたしのそばを通りかかった他の男性に、
なんか幸せそうな顔してるな〜、と言われてしまった。

恋すること、下手になったかな。

2004年10月16日(土)
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