あふりかくじらノート
あふりかくじら



 刻まれた肉声が耳から迫る。

NHKスペシャルを観た。
六十年前、特攻隊員や「満州国」開拓民の肉声を
録音したものだった。
彼ら、一般市民の背景を追ったそのストーリーと、
中国で新たに見つかった二千余枚の録音盤。

なんともいえない、その遺されたメッセージ。
今まさに、死にゆかんとしている人間の声。
操られた軍事国家のメディア。

NHKスペシャルは、いつも時間をかけた綿密な取材によって
製作されているようで、そのメッセージ性は非常に大きい。
アフリカ21世紀シリーズもそうであった。
あのプロデューサーは、なかなかなバイタリティと
パワーのある人間だった。

今年、祖母が亡くなった。
彼女の弟は特攻隊員だった。
もちろんあの戦争で若くして亡くなった。

なによりも驚いたのが、その弟の名前が
今夜のNHKスペシャルで一瞬アップになった
特攻隊員の名簿の中に、確かにあったということだ。
目が、画面に釘付けになった。
胸が苦しくなった。
皮肉にも、祖母が亡くなった今年に…。

何を書いていいのかわからなくなったので、
今夜は筆をおくことにする。

(=PCをシャットダウンする)


2004年08月14日(土)
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