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■ オレンジ・シャーベット。
器械の中でぐるぐるまわっていた。 あれはたぶん、オレンジ・シャーベットだと思う。 半永久的に回り続けるあの器械のようなものを、 飽きることなく眺めた遠い日の記憶がある。
オレンジ色。
どうしてか、クリームたっぷりのケーキよりも シャーベットを選びたくなる。 中華料理屋では、杏仁豆腐よりひんやりつめたい あのシャーベット。 名前も良い。
だから、シャーベットのことを考えると 何となく幸せになれる。
人生をそういう風に方向付けたい。 ほんのすこしの幸せのあるほうへ。
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ようするに、今日もまた、犬養道子の全集と 向き合ったのである。 五・一五事件から太平洋戦争、ドイツまで。 あのことを、英国人の友人に説明しようとする 自分の姿を何故か一生懸命思い描きながら 何かを納得させるかのように。 日本人として、米国と英国に暮らした経験を持ちながら。
2004年07月04日(日)
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