星たちを閉じ込めている冬の闇なぜだか、気が重い。夕食ものどをとおらず。家族が気遣っているのが伝わってくる。それがなお心に重い。精一杯の明るさを振りまいて、寝室に入る。窓から見えるのは、高層ビルの灯り。星が、閉じ込められた夜。僕はどこへ、閉じ込められてしまったのか。毛布に包まれて。家族の温もりに包まれて。不意に、柔らかな眠気が訪れる。しばしこの快さに身を委ねる。 星凍る沈んで安き夜もある