オミズの花道
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『 特攻隊のハナシ 』
2005年03月26日(土)


これ読んでみて、と渡された漫画雑誌。
読んでみたが・・・・絶句の一言である。

有名なお水漫画『女帝』は読んだ事があって、それでもちょっとその無理な設定と展開に苦笑いしていたのだが、今回のこれは本当に酷い。酷すぎる。

ヘルプで入ってお姉さんに言われてお客様とエッチしまくり、なんていう感じの。
この業界に年を食ってヘルプで入るとこんな目に合うのよ、みたいな。

あるかよ、こんなの。
もう救いようがないなぁ。

何でお姉さんに言われて性交渉せねばならぬ。
何でヘルプを売り飛ばす売り上げが居る?
まあ、でも・・・・こんなのが実しやかに描かれてしまう業界なのだね、所詮は。



色々と質問を戴いたのだが、その中でもやはり色に関する質問は多く、皆様やはり気になるのだなと改めて思った。

『そりゃ結構な金額を落としているのだから、時として手っ取り早くやらしてくれないかなと思うよ。この際、目当ての子じゃなくて特攻隊でもいいなと思っちゃうしね。』
なんて考えている男性は多いようだ。


水商売は飛び石だけど長いから色々な女の子を見ているけど、あからさまな特攻隊というのを私は見た事が無い。
居ても気づかないだけだという説もある。

老舗のクラブに勤めたときに、大ママが『昔は伝票に“お車代”として加算して、その子に後から渡したもんだけど。』って言ってたが。

大ママが言うには女の子の方から申し出がある場合が多かったそうだ。
相当な狸ババアだったから本当かどうかは解らないが、昔は生活が苦しい子が多かったので、そういう申し出も割りと頻繁にあったのだという。

それにしてもお車代ってなに(笑)。乗るから?乗るから?


だが、酔うと無防備になるというか、開放的になる女性は何人か見てきた。
というか、ずっと見続けている。

これだけ女性が集まるとどこでもそうなのか、店舗をどれだけ移っても、庶民店だろうが高級店だろうが、必ず無防備な女性は何人か居て、どう見ても危険なアフターにあからさまに行く子がいる。

別に人の事はどうでもいいからいいんだけど、そういうのに付け込むお客様に限ってこなれてなく、次回来店のときに『内緒だよ』とか言いながら、私を相手に赤裸々に語って下さるのだ。

別にその話をされたからってその子に態度を変える事はしないから聞いてもいいんだけど、何だか女の子よりその男性の方が馬鹿に見えてきて虚しくなる時がある。

何と言うのだろう、この業界というのは前述のような実しやかで描かれてしまう部分があるから、女性はこの世間の認識度を逆手に取り、曖昧なまま開き直れる部分もあるのだが、男性は飲みに来ててもあくまで昼間の顔が捨てられないから、『昼間はそこそこの人なのにみっともない。』と思われてしまうのだ。


よく若いヘルプさんが『水上さん〜あのお客さん、お席で私とやったって嘘を言うんです!この間アフターをドタキャンしたから!』と私に泣きついてくる。
覗き見趣味や野次馬根性の薄い私には、やったかやらなかったか、そんな真実などどうでもいい。

『早くて短くて小さくて全然物足りなかったですね♪・・・・って言ってやれば?そうしたら慌てて「お前とはやってない」って向こうの方から嘘だって言ってくれるわよ。男の人ってモノの大きさに異常にこだわって執着してるから、それが一番効果があるわい。』

そうアドバイスして、更に『この商売をしている以上、変な噂を流されても仕方が無いよ。貴女みたいにあからさまに席でそう言われても仕方が無いの。この商売のそこがどうしても嫌なら、もう辞めた方がいい。辞めたくないなら、頭を使って上手く切り返すこと。』そう告げる。
(経験上、この方法で自分から『嘘でした』と言わないお客様は居ませんでした。男性はなにかと大変ですな。)


やったやられた、でダメージを食らうのは昼間の社会においてであり、この業界はあまり関係ない。
そういうことを面白おかしく騒ぎ立てるのは、この世界でも素人の仕事しか出来ない人だからである。

別に現場に踏み込んで見てきた訳じゃないのに馬鹿じゃなかろうかと、ホステスや黒服の話に付き合わされた私は心の中でよく思ったものだ。
・・・・なんかもう、どうでもいいからそれ。


私は若い頃から御姉様方に可愛がられて来たから、アフターなどに一人で行くことは皆無であった。
そういう細かい事を振り返ると、あの時の自分はとても大事にされていたのだな、と改めて思う。

それどころか一緒にアフターに行っても、御姉様方は必ず私を家に送り届け、マンションのドアを開けて灯りが付くまで、タクシーの中から私を見守っていてくれた。
別に怖い思いをした事が無いのは、御姉様方のお陰だったなと今更ながらに感謝するのだ。


あの時代と違って今はそこが難しいのかなとも感じる。
どこまで手を差し伸べればいいのか解らなくなる時が多い。

その問題の根底は恐らく昔とは若干異なる雇用システムにあるのだろう。
この土壌が『特攻隊』にならざるを得ない女性を産むのかも知れない。

次回はその辺りに触れて書けたらなと思う。



ああ・・・・何だかますますタブーな話題に突入しそう。





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