オミズの花道
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『 最近頭に来た話その2・前編 』
2004年06月16日(水)


マネージャーなるものが採用されたんだけど女の子からはブーイングの嵐。
今のスペース&仕事量にもう一人男性スタッフなんて要らない、と。
私的にはどうでも良かった。私が給料を払ってるんじゃないし。


だがコイツ、どこかおかしい。

まず異常に馴れ馴れしい。
ミナミのある有名店に居たらしいのだが、私がミナミの某店出身であることを聞きつけるやいなや、急にベタベタと纏わりつき出した。

奴が採用された初日と次の日、暇な中に何名様かで私のお客様がいらしてくれたので、奴にしたら私はやり手ババアのように写ったのかもしれぬ。
次の日出勤すると急に媚び媚びモードになっていた。呼び方も急に『なおちゃん』である。媚びているのだがそのわりには礼儀がなっていないと言うか、次長や社長でさえ『水上さん』とか『なおさん』なのに、何とも素っ頓狂な対応である。


この辺りでもうはや個人的には失格の感だ。
私という女は女の子には優しいのだが男性スタッフには恐ろしく心が狭い。

特にこの業界の男は口先ばかりの人間が多く私の神経を逆撫でする奴が多いから、女の子とは一切もめないのだけれども男性スタッフや幹部とはよくもめる。
礼儀作法のなってない男には特に厳しく心が狭い。一度若い黒服に『それって逆差別じゃないですかぁ!』と泣かれた事もあるくらいである。


だが、決して逆差別なのではなく理由があるのだ。
夜の仕事に従事している黒服さんには肝に銘じて欲しいのだが、ああいう世界は男尊女卑で当たり前なのであり、その世界に好んで遊びに来るという事はお客様自身、そういう傾向の人が多いのだと云う事だ。
女性らしさを味わいたかったり、自分のステイタスを確認したかったりするのだから。

男尊女卑というと聞こえは悪いが、女性は庇わねばならない生き物だという考え方が根強いぶん、一生懸命な女の子は少々礼儀作法が悪くても暖かい目で見てくださる。
だが相手が男となると話は別だ。

ましてや経営者や重役、管理職の方々ばかりなのだから、男性を見る目は普通の男性よりも厳しい人々の集まりだと言っていい。
そういう方々の前で踏む失敗は、男の方がむしろ致命的なのである。


私も女性陣のフォローはいくらでも出来るのだが、男性スタッフのポカは庇いようが無い。何故ならばオーナーママやチーママクラスならば男を庇っても許されるが、私が黒服を庇うのは女性としておこがましく出過ぎた女という評価が下ってしまうし、庇われたスタッフの男の値打ちをもさげてしまう事になるからだ。

我々女性が様々なリスクを背負いながら積み重ねてきたものを、何度と無く台無しにされてきた私のようなホステスは多いだろう。
それゆえ、厳しくなってしまうのだと思う。


私のお客様はよくこうおっしゃる。

『自分が経営者になってしまうと何処へ行っても心から楽しめなくなる。
 ここは採算が合っているのか、従業員の採用基準は何か。
 将来にどんなビジョンを持って運営しているか。
 
 こういうお店では表に出る女性よりもむしろ、
 縁の下の力持ちである男性スタッフが目に付く。
 どんな仕事でも裏方の方が大変だと思うから、
 どんな男性スタッフを置いているかは経営者への評価にもなる。
 同じ経営者としてダメな人の店では飲みたくないね。』
と。


で、冒頭のマネージャー。
よりによってこの発言をした私のお客様にポカをかました。

女の子相手にゃ膨らむだけの堪忍袋も、男相手には爆発する。
長くなるので続きはまた次回に。





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