オミズの花道
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『スカウトされたワタシ』
2002年09月11日(水)


胃がムカムカする。ここ何日か色んな事があって大変だった。


丁度6日の金曜日の話だ。
店で一人で片づけをして、さあ始発で帰ろうとしたとき、近くで店を出しているニューハーフのミカちゃんに出会った。

「あ、ミカちゃんだ〜。お疲れ〜。」
「あ、お疲れ様です。」


見ると、隣にはとっても綺麗なお姉さんが居る。
ミカちゃんのお誘いを受けて、仕事上がりの私は、そのお姉さんと三人でお茶を飲むことになった。
この人、名前は晶子さんという。勿論同業者で、ミニクラブに勤めているらしい。
白いスーツが良く似合い、小顔で気風のいい粋なオネエチャンだ。

座るなり晶子さん、私の容姿を持ち上げる持ち上げる。
おいおい、何を狙ってるのかしら?何?ここは私が払うの?・・・・とこちらが赤面するくらい絶賛する。

晶さん、いきなり「今どこで働いてるの?時給は?勤務条件は?」と聞いてくる。
一通り私が述べると、晶さんはいきなり「うちに来なさい。貴女はそんな時給で働く子じゃない。」と告げた。「いいわね。来週の水曜日、面接よ。」

・・・・何てストレートな。こういう人・・・・私は大好きだ(笑)。
そして名刺を交換し、時間を決めて別れる。
さあ、これからが大変だな・・・。そう思いながら始発で帰路につく。

この時点でもう私の胃は引っくり返っていた。
クラブ・・・・ミニクラブか・・・う〜ん。


さて、キャリアの話なのだけれど。

私はその昔、北新地で皆が知るだろうクラブに在籍していた。
だから仕事内容などは臆する事無く立ち回れるだろうと思う。
んが、しかしである。それはバブル時代の話な訳で。
今は空前絶後の鍋底景気。いや、バランスの悪い時代。
ヴィトンのバックに金は出すが、飲み代にゃスーパーケチケチモードな時代。
『うらうら〜〜〜猫も杓子も遊びちぎってヨッパゲで〜〜い!!』
・・・・のバブル時代とは話が違う。

今は昔よりも数倍、いや数十倍やりにくい事だろう。そしてまた北新地とミナミの違いも大きく在る。キタと違いミナミは「韓国クラブ」の多い土地柄だから(この話はまた次回にでも)。

私などに勤まるだろうか・・・・。お客様を呼べるのか?

それから5日の間悩みに悩んだ。
悩んで悩んで悩み飽きて「やはり現状ではままならん」結論に達し、
自分が将来の目的の為に働いていること、その為には転機を迎えているのだと再認識して、社長との面接に望んだ。

社長はこのミナミで37年生き残っている人だそうだ。
鋭い目つきだが、認めて受け止めてくれるであろう人。
条件もかなり譲歩してもらった。差ほどの負担はかけられず収入は二倍と二千円アップ。
まあ、それもやってみなくてはどう転ぶか解らないが。
私はその時点で心を決めた。何よりも、私には時間が無い。たらたら働いて収入だけで生きる訳にはいかないのだ。

後は今の店のママに言うだけだ。


面接を終えた足で今の店へ向かう。

ああ、胃が痛い・・・・。





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