日報ファイル
saki



 真実と呼ぶべきもの?

本当の事と真実の事とは違うものなのだと
大学時代文学研究会の先輩が力説していましたが。
本当の事と言うのは1つなのですね。
そしてそれに多少なりとも関わった人それぞれの中に
その事に対する「真実の事」がある訳で。
それが間違いだろうと勘違いだろうとその人にとっては
それが事実であり、真実である訳で。
その正しさを主張するのはその人の自由ですが
それが自分以外の人にとって真実であるとは限らない
という事ですね。
それが正しいと納得するのも
それは間違いだと反駁するのも
それはどうだろうと静観するのも
その主張を受け取る人の自由ですし。
自分の思惑通りに受け取ってもらえなくても
それは受け取る人次第という事で。
自分の真実を他人に伝えるのは大変です。
どう伝わったのか知る術もないし。
きっと本当に何の違いもなく伝えるのは不可能ですね。
その人は自分自身ではないから。
その人にとっての真実として受け取られる訳で。
そういうものなんですよね。

…なんて言っているとまた
「悲劇のヒロインになりたいだけの道化」
だとか言われてしまうんでしょうかね。
そう思われるんならそうなんでしょうとも。
まったくもって。


2001年12月08日(土)
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