ケイケイの映画日記
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2022年05月17日(火) 「シン・ウルトラマン」




公開二日目、IMAXで観てきました。場内満員でびっくり!男性率がとても高く、「パシフィック・リム」を思い出す(笑)。たまに女性の一人客もチラホラで、ウルトラマンフリークの三男にその事を話すと、「それは斎藤工のファンやろ」。そうか(笑)。やっぱり映画そのものを楽しみにしていた私は、少数派ですかね?私は面白かったです!脚本は庵野秀明、監督は樋口真嗣。

謎の禍威獣たちが出現し、大混乱の日本。政府は禍特対を創設。それぞれの分野から、班長田村(西島秀俊)、神永(斎藤工)、滝(有岡大貴)、船縁(早見あかり)、浅見(長澤まさみ)と精鋭が選ばれます。対策に苦慮している時、銀色の巨人が現れ、カイジュウたちと対峙。ウルトラマンと名付けられた巨人は、果たして味方なのか敵なのか?

私は「ウルトラセブン」は割としっかり記憶がありますが、「ウルトラマン」は当時小さすぎて、それほど記憶にありません。ですが、放送時観ています。なので先ずオープニング映像で、おぉ!そっくり!と懐かしくなり、空想特撮シリーズと画面に挿入しているだけあって、CGではなく、チープな感じを大切にしながら、当時の特撮を再現しているのに、心が躍ります。思い入れのない自分が、これ程感激するとは意外でした。「懐かしい」と言う感情は、本当に特別感があるもんだと痛感。場内埋め尽くす男性諸氏は、そりゃ感激したと思います。

カイジュウも、こんなだったよなぁ。ウルトラマンがスペシウム光線を繰り出す時には身を乗り出し、そうそう闘う時にはプロレス技だったよなぁと、またニコニコ。あちこちツボを押されまくりで、気分は上々。

浅見がウルトラマンに近寄り、「綺麗・・・」と微笑みますが、私も同じように思いました。銀色に輝くスマートなフォルムは、とても端正で美しい。品格があり、神々しくさえあります。正義か悪か、一目瞭然でした。これ当時と比べて、何か工夫していたのかな?撮り方?

内容は、ざっくりシリーズをまとめているのかな?メフィラス星人(山本耕史)の話が主軸でした。地球を侵略したい外星との戦いって、そっくりそのまま世界の構図ですよ。こんな壮大な内容を、お子様向けドラマでやっていたんだ。当時大人は深読みしただろうし、子供は子供で地球を守らなきゃ!と理解していたはず。そう、国ではなく、地球を守るのよね。「子供騙し」ではなかったから、当時子供にも響き、未だにファンがたくさんいるんですね。

巷で噂になっている長澤まさみの「セクハラ」疑惑ですが、大仏状態の時は、確かに少々ドキッとしましたが、長澤大仏様が、のどかだったし、倒れ込んだ後、超大型のブルーシートを被せていたので、それ程気になりませんでした。匂いをクンクンと言うシーンも、私は嫌悪感はなかったです。、賛否両論出てきて、あぁ成る程ね、そう思う人もいるのは理解出来ます。私が気にならなかったのは、長澤まさみと斎藤工だったからじゃないかな?二人共美男美女で、セクシーな役柄もこなしますが、今回の長澤まさみは、明朗快活で、理想的なサバサバ女だったし(自称ではない。自称は地雷が多いよ)、斎藤工は無機質でミステリアスな中に、絶妙な情感を漂わせていました。「生」は息づいていましたが、「性」は感じなかったなぁ。取り敢えず私は不問です。と言うか、これで作品をを否定されるのは、辛いですね。

出色だったのは、山本耕史の四文字熟語を愛するメフィラス。何かもう、出てくるだけで場面をかっさらって行きました。特に熱演とか好演と言うのではなく、この役に「山本耕史」がズバッとハマったのでしょうね。

途中で「セブン」とごっちゃになって、はっ?何で神永の身体に入ってるの?ウルトラ星から来たんじゃないの?となり混乱しました(帰宅して三男に教えて貰う)。他は神永=ハヤタ隊員で、ハヤタはもっと明るかったよなぁと思いましたが、今回のミステリアス神永に段々馴染んできました。(ついでに「セブン」で、アンヌ隊員が「ダンは星に帰ったのよ」と言うシーンで、一緒に泣いたのを思い出す)。

残念だったのは、ウルトラマンのスーツアクターで有名な古谷敏、ウルトラマンの黒部進、毒蝮三太夫に桜井浩子と皆さんお元気です。チラッとでいいから、お顔が拝見したかったなと思いました。

確かに大人向けですが、お子さんが観ても小学生以上なら、それなりに理解出来ると思います。男性諸氏は黙っていてもご覧になると思いますが、女性も充分楽しめますので、どうぞご覧あれ。



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