ケイケイの映画日記
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2008年05月27日(火) |
「アフタースクール」 |
木曜日に観るつもりでしたが、前倒しで観てきました。だって先に観た映画友達の皆さん、いつもの感想よりすんげぇ短いの。そんでもって内容には、ほとんど触れてないし。は〜ん、あの「運命じゃない人」を作った内田けんじ監督の作品だもの、きっと綿密な仕掛けがしてあるんだなぁと判断しました。この手の作品はどうしても内容が耳に入ってくるので、早く見るに限るのです。 いや〜、しっかり騙されました。でも騙されて爽快な気分です。
中学教師の神野(大泉洋)と一流企業に勤める木村(堺雅人)は、中学からの親友です。ある日木村が失踪してしまい、神野は彼を追う同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)と、行動を共にするはめになります。
すみません、何も書けません。 書くと本当に台無しになっちゃうの。お友達の皆さんのレビューが短いの、あれは良心の塊だったわけね。
映画を観てお友達の皆さんと語り合う時、いつも感じるのは、人は自分が観たいように観てしまうもんだ、ということです。もちろん作り手にはこう観て欲しいと、意図があって作っているはずなんですが、それから外れたり越えたりすることもしばしば、という経験は、どなたも心当たりがあるはずです。監督はそれを逆手に取ったんですねぇ。
キャスティングがすごく良かったです。「運命じゃない人」は、辛うじて山下規介と板谷由夏くらいしか名の知れた人はいませんでしたが、今回は今売れっ子の上記三人と、常盤貴子、田畑智子に、山本圭、北見敏之、伊武雅刀など、錚々たるメンバーです。前作ヒットの恩恵で使えた、名の売れた役者さんたちのイメージを、上手く作品に生かしています。いつものこの人の役だわと思う人あり、いつものこの人なんだけど、最後はこうなるはずなんだけど、あれ???の人あり、この辺も観客の視点を騙くらかすのに有効でした。田畑智子はチャーミングだとは思っていましたが、美人だとは思ったことはないです。でも今回は綺麗だったんだよなぁー。
「運命じゃない人」と異なるのは、後半以降の盛り上がり方です。同じ様に細部に練られた、ドンデン返しの種明かしがあるものの、にやにやしながら、ほほ〜と納得した前作以上の思いを、私には与えてくれました。どんな思いかは、観てのお楽しみに。
中学の同級生という設定は、とってもいいです。昔長男の中学の同級生で、札付きの不良の子がいたのですね。一度もその子と話した事はないのですが、その子は私が息子の母であるというのを認識していて、道で出会うと、口にしていた煙草をほうり投げ、引っ張っていたバイク(おいおい)を観られると、下を向いて逆方向に走っていきました。悪さをしているところを、同級生の母親に観られて、バツが悪かったのでしょう。中学生とは、まだまだそういう純情で純粋な時期です。これが小学校や高校の同級生と言う設定なら、微妙に間柄に変化があったと思います。
その子は無免許運転の車の事故で、17歳の時亡くなりました。このことも思い出させる内容でした。ほーら、内容わかんないでしょう?
実はね、今三男の高校に入って初めての定期テスト中なんです。なので映画は控えていましたが、これが全然勉強せんのだね。机に向かう気もなくて、今日は今日とて、試験中なのに友達と遊びに。ガミガミ言ったところでもう高校生ですからね。勉強してくれれば、母として嬉しいし、勉強しなきゃ、出来の悪い息子を持つと母親も気が楽だと、映画が観られるしね。どっちに転んでも私は幸せなのよー。なので劇中出てくる「お前の人生がつまらないのは、お前のせいだ」というのは、私も大きく頷きました。
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