ケイケイの映画日記
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2007年07月01日(日) 「ダイ・ハード 4.0」

めっちゃ面白かった!先週の金曜日の初日に観てきました。実は夫も観たがっているのですが、先に一人で観ました。だって「300」も「アポカリプト」も旦那が観たいと言うので、じ〜と待っていたら、もう終わっちゃうじゃねーか。この二作品のようなボーダーラインの作品ならいざ知らず、「ダイ・ハード」は全部観ていて大好きな私は、世間の何で今さらという風評もものともせず、制作が本決まりになってから、ずっと楽しみにしていました。なので「しんどいから今日は映画は止めや」などとほざく軟弱な夫は、置いていくしかないのです(一人で観たのは内緒だが)。アホやなぁ〜、お父さん。これはしんどい人が観てスカッとする映画なのに。

ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、FBI本部のシステムが何者かにハッキングされたとして、リストアップされたハッカーの一人ファレル(ジャスティン・ロング)を本部まで連行することに。しかし何者かにファレルは命を狙われます。以降またまたマクレーンは、「世界一運の悪い男」の本領を発揮するはめに・・・。

もうね、たたみかけるような豪華絢爛のアクションが超満載。ヘリを○○○で仕留めたり、高速○○でジェット機を××させたり、あり得ないことだらけなんですが、観ていてツッコムのも忘れ、わ〜すんごーい、と目をぱちくり。皆さまにちょこっとだけお見せしますね。ちょっとだけよん。



最初ロバに似ているファレルが、ラジオに流れるCCRをカビ臭いだの、マイケルは色が白くなってから聞いたことがあるか?だの、教育的指導をしなければならない坊主だったんだですが、「大人げない50過ぎの英雄」マクレーンとともに行動するうち、サイバー的頭脳だけ長けている自分の、人として欠けている部分を悟り、男としての勇気を学んでいくのが脇のストーリーです。それほど深みはないのですが、頭の中はパソコンのデーターだらけだったファレルが、年長のマクレーンを慕い敬意を払い始めるその様子は爽やかで、ロバ君がだんだんハンサムに見えてきます。

しかし一番の見どころは、懲りない大人げない、でも男気いっぱいのマクレーン=ウィリスの魅力でしょう。娘の彼氏に説教して娘に嫌われたり、何か作戦はあるのか?とファレルに聞かれ、「○を助け、相手を殺す」と、そんなん作戦でもなんでもないやん!と身も蓋もなく答えたり、マクレーンに口答えするサイバーオタクのファレルの友達に、「お前の家の中でぶっ殺されたいか?」と一言で済ます姿は、痛快な頑固親父そのものです。そして自分の肉体の限り命を張って敵に向かっていく姿は、何があっても大切なものは守る、理想としたい強い父親像にも繋がるかと思います。

ところでロバ君によるサイバー部分の蘊蓄は、ワタクシほとんどわかりませんでした。でもマクレーンもわからなかったと思うので、全然OKかと思います。ハイテク武装満載の敵に、裸一貫、自分の肉体のみで臨むマクレーンの男気が素晴らしいのですよね!

なのでいくらなんでもこれは骨折しているだろう、ここでは片肺くらいいかれたかも?の場面でも、かすり傷だけで蘇る、ジェームズ・ボンド以上に不死身のマクレーンでも、問題なしでした。傷跡もちゃんと時間の経過とともに薄くなっていくのが、芸が細かくて良かったです(いやほんまに)。

特筆すべきは今回血も涙もない悪役のマギー・Q。ブルースとの格闘シーンではぼこるわぼこられるわ、毛は引っこ抜かれるわ(!)、とにかく大奮闘です。今まで女性相手でこれほど大の男が本気で向かったことがあったであろうか?という大格闘でした。金曜日に放送された「ターミネーター3」でも、クリスタナ・ローケンがシュワちゃんに散々ぼこられていましたが、あっちはロボットですから。女性悪役キャラもついにここまで来たのかと、ちょっと感慨深かったです。

先週観た四作は全部とても気に入りましたが、たまに映画を観る方、スカッとしたい方は、文句なくこの作品をお勧めします。だって映画館で観るという醍醐味が、とっても楽しく味わえる作品だから。ちょっと脚本が雑ですけど、それを補ってあまりあるパワーを、50過ぎのウィリスから感じさせてもらえます。男はひげが白髪だらけになってからが男盛り。大事なのは頭の毛にあらず。


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