ケイケイの映画日記
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2006年05月07日(日) |
術後一ヶ月経ちました |
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5/3で術後一ヶ月経ちました。退院以降の体調の様子です。
術後8日〜2週間
家事はお弁当・夕食を作る、洗濯をして干す(取り込むのは手伝ってもらう)。食後の洗い物は、私と息子達と半々。掃除は家族任せなので、当然家はとっちらかっている。食事の買出しは、家族の誰かに付き添ってもらい、重たい物は持たないようにした。スーパーで少し歩くと、すぐふらふら。週末は外食にする。まだ自転車と入浴はしていない。
この間は寝たり起きたりしていましたが、体力の低下を実感。何もしなかった入院中より、はるかにしんどく、食事作りをするのは早まったかと、ちょっと後悔。しかし男どもの喜ぶ顔を見ると、それも言い出せず。高齢でうちに来れない姑に、元気になった顔を見せに行きましたが、2時間居ただけなのに、激疲れ。後一週間で仕事に復帰で大丈夫だろうかと、ちょっと不安になりました。
術後2〜3週間
ゴミ出し以外の家事は、全てやることに決める。時々昼寝。一人でスーパーにも行く。自転車も恐る恐る乗り始める。この頃から湯船にも入る。22日は少し前倒しで術後2週間検診に行く。問題なし。傷口も綺麗だとのこと。体内の糸はまだ完全に溶けていないので、時々出血めいた物があるが、気にしなくて良いとのこと。但し生理のような出血があれば、すぐ来院すること。セックスは一ヶ月経ってから。次の検診は6ヵ月後。などの注意以外は、全て日常に戻って良いとのこと。体調は家事を増やしてからの方が良好。というか、ひにち薬で体調が戻ってきているようだ。日曜日に鶴見緑地へ夫と散歩に行く。2時間弱ゆっくり歩いても大丈夫。
この週は友人から大丈夫ならお茶しないか?と誘われ、近所なので出かけました。自転車の話になり、「段差でサドルからお尻浮かすとか〜」などなど、普通モードの他愛ない話に気持ちが和み、手術が過去の物になるつつあるのを実感し、誘ってくれたことに感謝しました。これが呼び水となり、この週は三本映画も観ました。とっても観たかった「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を最初に梅田まで観に行く暴挙に出てしまい、帰りはフラフラになりましたが、作品が気に入ったこともあり、気分は快調。体調は精神的なものも左右されるようです。
私は早く映画館に復帰したかったので、術後は家族の前ではしんどいふりをする、という誓いはあえなく玉砕でした。でも取り立てて急ぐ用事のない方は、お芝居するのは良いかも。主婦がしんどくても動いてしまうと、悪気はなくとも家族は元気になったと錯覚しますので。この頃調子が出だして、ガミガミ末っ子を怒鳴る私を見て長男が、「お母さん、元に戻ったなぁ。俺嬉しいわ・・・」としみじみ言ったので、術前はさすがの私も暗かったんでしょうね。
術後3週間〜4週間
仕事復帰。家事もする。完全に術前モード
仕事は午前中だけ病院の受付なので、少し早めの復帰でした。初日はなんと患者さんが3人だけと、まるで私を気遣ったくれたかのようで、正直ありがたかったです。それなのに家に帰ってから2時間爆睡しました。以降は通常通りの患者さんの数でしたが、体力的には問題ありませんでした。フルタイムで平日ずっと仕事の方は、もう少し様子を見てからの方が良いかとか思います。
この頃左の乳房が張り、鈍痛がします。筋腫持ちには乳腺症の人も多く、それが頭を過ぎりましたが、ちょうどその頃は子宮があれば生理前。以前とは違う乳房の張りですが、排卵の関係かもと思い直し、様子をみることに。2日くらいで治まったので、ビンゴみたいです。ですが一度マンモグラフィをしなければとは思っています。
セックス
以前と同じ。問題なし。
セックスについては書くのも恥ずかしいし、どうしようかと迷いましたが、術前大変不安で、恥ずかしながら私も体験談を探しましたので、参考になればと書いておきます。一般的に女性に子宮がなくなると、セックスがいやになる、行為の時痛いなどで夫婦生活が送れなくなると、聞いた方も多いかと思います。うちは夫が8歳上で、私が閉経の頃は夫も60になるので、自然とそんなこともなくなるのだと思っていたのですが、セックスレスでもない我が家で今そんな事態になると、やはり夫婦としての今後に水を差しはしないかと心配でした。
私が診察してもらった男性医師は全て、こちらから聞かずとも、子宮摘出後もセックスは可能と教えて下さいました。術前の夫婦で聞いた説明では、「卵巣も残りますし、以前の奥さんのままです。」と主人にも強調して下さいました。立会い出産で妻のことを女性として見られなくなった夫が、セックス出来なくなるケースは多いそうですが、それと同じで、子宮の無くなった妻に女性を感じない男性もいるのだと思います。うちの夫は素直というか単純なので、先生の丁寧な説明(図も使う)で、二方不安が取れたのも事実です。
私は幸いにして卵巣は残りましたが、子宮ガンなどで卵巣も無くなれば、女性ではないのでしょうか?それは違うと思います。手術前に東野圭吾の「レイクサイド」を読んでいると、子宮ガン手術後体調を崩した女性が、あたかもセックス出来なくなったような描写があり、私は憤慨したものです。そういった記述が、誤った認識を深めてくのだと思います。一概には言えませんが、術後のセックスが可能かどうかは、精神的なものにも左右されるのではないでしょうか?私の経験が今悩んでいる方にの参考になれば、幸いです。40代の思わぬ妊娠は中絶が多いと聞きます。その心配がなくなった今、一つ卒業くらいの気持ちですかね。
現在の体調
ほとんど術前に戻る。時々お腹がチクチクしたりするが、筋腫が急に大きくなって以降より、はるかに楽。
体重の方は、せっかく入院中に痩せたのに、あっと言う間に戻ってしまい、夫からはもう一度入院しろと怒られています。思うに入院中は間食もせず、6時以降は何も食べずで規則正しかったからですねぇ。夕食は夫を待つので8時半以降の時が多く、今日一日どう過ごしたか、お互い話す時間に充てているのですが、涙を呑んでこれを辞めようかと思案中です。
まだ少し疲れやすいですが、大事な臓器がなくなったんですから、それくらい当たり前だと、良い意味で開き直りも大切かと思います。しかし何でもかんでも手術と結びつけると、気持ちが段々後ろ向きになります。たとえば白髪が増えたとか、シミが気になるとか。もしかしたら関係あるかもしれませんが、単なる加齢と思って、せっせと肌のお手入れやカラーリングに力を入れた方が、気持ちが明るくなるでしょう?
懸念していた喪失感はありません。俗に言われるイライラや鬱な感情も当然ありません。私の復帰を喜んで下さる患者さんも、あまりに以前と同じなので、「あんた、子宮は残せたんやな。良かったなぁ〜」と言って下さいますが、「違う違う、子宮無くなりましたよー。」と笑って答えています。微力ながら子宮が無くなった女性のへの偏見に、対抗していきたいと思っています(大げさな)。家族が労ってくれなくなったので、時々しんどいフリもしようかなぁ。
手術をして良かったと思っています。
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