ケイケイの映画日記
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2005年12月25日(日) |
「2005年・年間ベスト10 アジア編」 |
「キングコング」でどうも今年の映画は見納めっぽいので、今年のベスト10を書かせていただきます。今年は102本、そのうち旧作は2本で、新作だけで100本越えました。これは大阪が旧作の上映機会が少ないだけでなく、純粋に新作の方に期待する作品が多かったからです。気に入った作品も多く、去年以上に猛烈に四苦八苦してしまい、今年は苦肉の作として、アジア映画と欧米その他の作品に分けて、ベスト10を選考しました。たった100本ほどで二つのベスト10は大変不遜なのですが、四苦八苦と言いながら今年の映画鑑賞を振り返る楽しいひと時で、お付き合い願えれば幸いです。うちわけは、
アメリカ映画 49本 日本映画 33本 韓国映画 10本 イギリス映画 4本 香港映画 3本 スペイン映画 2本 フランス映画 1本 イタリア映画 1本
このうち日本映画は旧作が2本、「阿修羅城の瞳」は二度観ているので、新作は100本です。
アジア映画
1 いつか読書する日 2 パッチギ! 3 マラソン 4 あんにょん・サヨナラ 5 メゾン・ド・ヒミコ 6 運命じゃない人 7 親切なクムジャさん 8 ALWAYS 三丁目の夕日 9 香港国際警察 10 酔画仙
「いつか読書する日」は、2時間の上映時間無駄なシーンが一つもなく、一つ一つのセリフ、しぐさに全て意味があり、一組の男女の高校生の時から50歳までの心模様を、しっかり感じ取らせてくれます。平凡な市井の人を描いて、ここまで感動させてもらえるのかと、ひたすら感激しました。
「パッチギ!」は、表面的には差別も各段に少なくなった今だからこそ、昔を振り返ることが大切なのだなと感じます。井筒監督としては、「ガキ帝国」「岸和田少年愚連隊」の系譜で、私好みでした。
「マラソン」は、全てのお母さんに贈りたい作品。
「あんにょん・サヨナラ」は、日韓合作として、画期的なドキュメントだと思います。本当の平和の意味を身近に感じさせてくれる作品です。
「メゾン・ド・ヒミコ」は、私の好きな犬堂一心監督らしい切なさと優しさに溢れていました。オダギリジョーの良さが最高に出ていたのが印象的。
「運命じゃない人」は、著名な監督俳優でなくても、これだけ面白いものが観られるというお手本のような作品。下世話な欲の皮のつっぱったお話なのに、インテリジェンスとウィットがすごく香ったコメディでした。
「親切なクムジャさん」は、初めてパク・チャヌクはいい人かも知れないと感じた作品。イ・ヨンエの大熱演が好感度大の母モノでした。
「三丁目の夕日」は昔の風景と、全ての人が持っている少しずつの善意を描いているだけなのに、本当に泣いて笑って楽しかったです。
「香港国際警察」は、老いたりとはいえ、やはりジャッキー・チェンはまだまだ稀有なアクションスターであると感心させられる作品。円熟した分、人間味をすごく感じました。
「酔画仙」は、「大統領の理髪師」とすごく迷いましたが、巨匠イム・グォンテク監督のスケールの大きさと、私が今まで観た中で一番好きなチェ・ミンシクだったので、こちらにしました。
では次は欧米作品のベスト10です。
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