ケイケイの映画日記
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2005年09月29日(木) 病院探し

昨日かかっていた病院に手術キャンセルの電話をしました。「手術についてお話があるのですが」というと、「主治医が退職して、対応出来る者がおりません。」(!!!!!)。私が手術の予定が連絡あった時も、何も聞かされなかったというと、「こちらも急なことで忙しかったんです。」

私の病状について説明出来る医者がいないのに、手術をしようとするこの不思儀。忙しいなら尚更、主治医が急に退職した、つきましては手術の延期は受けてもらえるか?と一言電話でもあれば、私は延期後この病院で新しい主治医の元、手術を受けていたでしょう。今となっては、この横柄な人間扱いされていない対応は、私には筋腫に対する考え方を、もう一度元から考え直す機会になったのですから、良かったかも知れません。

今日診てもらったのは、出産の辛かった妹をずっと診てくれた先生です。大きな総合病院におられたのですが、現在は開業されているそう。私も何度かお会いしたこともあり、「お姉ちゃん、絶対ええ先生やから診て貰い。」の言葉に、心を強くしての受診です。しかし小規模の個人のクリニックですので、手術は出来ません。今日は私の筋腫についての見解を聞きに行くつもりでした。

今までの経緯を丁寧に聞いて下さり、「その病院の対応はありえへんわなぁー」の言葉に勇気付けられ、それから内診。診断としては「要観察で大丈夫」でした。「肉腫の疑いありから始まって、タチの悪い筋腫、良心のある医者なら要観察では済まさない、自分の妻ならすぐ切れという、ここまで言って手術しないなら、何が起きても事故責任とまで言われたんですが。」というと、先生は笑いながら「僕の家内やったら取るなと言うわ。」と仰る。
筋腫の手術を立会いを含めたら五千件、執刀は千五百件こなした先生は、私の筋腫は特別なものではなく、スタンダードなものだと仰いました。

「僕の考えでは筋腫というのはな、たとえ20cmの物でも生活に支障がないのなら、墓場まで持って行っていいと思ってます。痛み・大出血・貧血・頻尿、どれもないねんやろ?それなら症状が出てから考えたらええやんか。どんな小さい手術でもリスクはあるで。但し筋腫は小さくならないし、これから大きくなる可能性があるのは確か。膣式でいくなら今が手術しどきやな。手術しようと思うなら、家の近所の病院に紹介状は書きますよ。僕は要観察を薦めます。」

この話を聞いて、スタンスが違うだけで、「元主治医」も決して間違った見解ではないなと思いました。いずれ切るなら、ホルモン療法やしんどい思いをする前に取ってしまう、これも正しい見解ではあると思いました。「筋腫の手術は自分が決める」、改めてその言葉を反芻しています。私の最初の筋腫に対しての考え方は、今日の先生の仰るようなものだったのに、結局元主治医の言葉に怯えて決断したんだなぁと、今思っています。

やはり観察と手術は同じ病院がいいので、心当たりが一軒あるので、近々そこも受診しようと思っています。私がキャンセルしたのは、安心して自分の体を任せられないとわかったからで、手術を否定しているのではありません。極端な言い方をすれば、腕は普通でも人間的に優れている先生がいいのです。これは難しいですよね。腕は良いけど人間として×の医者の方が多いもん。


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