ケイケイの映画日記
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2005年09月19日(月) |
「ファンタスティック・フォー」(吹き替え版) |
昨日末っ子と観てきました。公開二日目ということですが、劇場は寂しい入り。時間帯も夕方5時過ぎでしたので、先に映画を観て夕食を食べてみたいな、お手軽なポップコーンムービーでした。
天才的科学者リード(ヨアン・グリフィス)は、長年の友人で宇宙飛行士であるベン(マイケル・チクリス)とともに、宇宙に関する研究の資金援助者を探していました。引き受けてくれたのは実業家のビクター(ジュリアン・マクマホン)。しかし彼の元では、リードの別れた恋人スーザン(ジェシカ・アルバ)が働いていました。いよいよ実験開始となった時、突然の宇宙嵐の放射線のせいで、リード、ベン、スーザン、スーザンの弟のジョニー(クリス・エヴァンス)の四人は、そのせいで超能力を身につけることになります。
有名なマーベルコミックが原作で、日本でも私が子供の時に、「宇宙忍者ゴームズ」として、アニメが放送されていました。あまり覚えていませんが、シンクをアフレコしていた関敬六(だったかな?)の、「ムッシュムラムラ」のキメ台詞はよく覚えています。どうもシリーズ化したいようで、今回は「ファンタスティック・フォー」結成の由来と、四人の超能力の紹介を主に脚本が書かれたようです。
そのためストーリーの面白さが、いささか手抜きに感じられます。だいたいヒーローって、世のため人の為に頑張るんじゃないの?あれは自分たちが引き起こした惨事の収集に向かっただけなんじゃないの?と、あれ〜〜〜?感が私を襲います。この手の作品は、敵キャラがチャーミングなほど好感度はアップしますが、それに当たるビクターが変貌していく様子にイマイチ説得力がないのが残念。
「X-メン」のように、ミュータントになった苦悩はベンだけ描かれますが、これはまずまず。ちょっと頭が軽そうに見えますが、私は「X−メン」は少々辛気臭い感じがして、作品自体もあまり好きではなかったので、軽いテイストのこの作品には合っていたと思います。
それより自分の超能力を謳歌するジョニーの楽天さが私は好きです。スノーボードや自動車などでの彼の見せ場は楽しかったです。リードはボス役には影薄く優柔不断なタイプで、これでこんな個性的な集団をまとめられるんかいの疑問もありますが、この手の男性は、愛しの「ER」のマーク・グリーン@アンソニー・エドワーズとかぶり、私的にタイプなので不問。全身ゴムの超能力の見せ方は、インクレディブル夫人の方がかっこよかったですが、これもまずまず。ジェシカ・アルバ目当ての方は、彼女の下着姿やバツグンの身体能力を生かすシーン、健康的なラブシーンもあり、満足されると思います。このように4人はなかなかチャーミングでした。
ユーモアも友情も恋もアクションもほどほど、気軽で当たり障り無く平凡ですが、観ている間はそこそこ楽しめます。勢い込んで観るほどの作品ではありませんが、若い人のデートムービーや家族連れのファミリームービーとしてなら合格点はあげてもいいかと思いました。続編あるかなぁ〜。
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