♀つきなみ♀日記
DiaryINDEXpastwill


2005年03月04日(金) 西武グループはホントに特殊なのか?

って事で、東京地方は思ったより積雪が少なくて、でも、電車は遅れてムカプンのつきなみ♀です。

Newsは西武って言うか、コクドの堤前会長関連一色なんだけど、この報道もなんだかへんてこりんなんだよね。今回逮捕されたのは、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)容疑であって、そこに辿りついた過程が、カリスマ的な支配構造であったり、非常に高圧かつ威圧的な物言いであったりする訳なんだけど、それは別に罪でも犯罪でも無いんだよね、実際には。

先日、自ら命を絶たれた、西武鉄道の小柳前社長の自宅が、繰り返しTVの画面に映し出されるんだけど、大西武の社長の自宅としては、あまりにも庶民的って言うか、豪邸とは程遠い、ちょっと大きめな普通の家だった。

リーク状態の情報なので、真贋は定かではないけれど、今回の虚偽記載についても、堤さんと直接話し合ったどころか、指示を受けたわけでも無いみたいで、親会社コクドの俗に言う“堤側近”の専務を経由して、指示をされていた姿が、浮かび上がってきている。あるいは、堤さんなら、そうだろうなぁ、って思わせる状況があるんだよね。

堤さん本人は「なんで株なんて公開したんだろう?」って本気で思っているだろうし、もし、株を公開していなければ、今回の逮捕って言うか、事件自体が成立しない。

じゃぁ、上場しなかったら、今の西武グループは存在しなかったかと言えば、そんな事は無くって、西武商法の核で膨大な借入金を抱える、コクドもプリンスホテルも、って言うか、西武鉄道と伊豆箱根鉄道以外は、すべて非上場なんだよね。

この事件を受けて、法律改正の動きがあるのは、証券取引法の改正だけで、それも、

『親会社の範囲を「上場会社の議決権の過半数を直接、または間接に保有する会社」と定義した上で、親会社が〈1〉株式の所有者別の状況、大株主の状況〈2〉役員の状況〈3〉商法に基づく貸借対照表、損益計算書、営業報告書、付属明細書――を開示することを義務づけた。違反者には罰金などを科す』

って、今まで許されていた方がオカシイ部分だけで、本質的な問題に一切踏み込んでいない。

繰り返しで申し訳ないんだけど、日本の企業会計は税務会計が主で、つまり税法が変わると会計自体が変化しちゃうんだよね。しかも、法人税が原則、利益に対してだけ発生するので今回のコクドって言うか、西武グループも何度も特別損失を計上して、利益を相殺している。そして、それは今でも別に、違法じゃないんだよね。

17年度から、減損会計の導入とか一部変化はあるんだけど、上場さえしていなければ、西武グループと、規模の大小はあるにしても、オーナーが君臨し、税金はほとんど払わず、従業員を牛馬のように扱って、企業を私物化して経営をしたって、なんの問題も無いんだよね。って言うか、日本の場合、そうじゃない企業を探す方が、難しかったりもする。

勿論、経営者の性格を法律で縛ることは不可能だけど、まず企業会計基準の変更と、法人の定義に手をつけないと、無責任と嘘吐きとサディストみたいな経営者は税金も払わないで、個人的な栄華を極め、例え会社を潰しても、悠々自適の生涯をおくるんだよね、今の法体系だと。

あ、なんか、感情が出てるな、すんません。

今回の西武鉄道事件は、日本の典型的な経営者のあり方を示すもので、もうちょっと狡賢い経営者は、柔和な笑顔の仮面の裏で、おんなじ事をやってるんだよね、実際には。

ホントは、徹底的にケーススタディーを行って、法の盲点を一つずつ潰す、絶好の機会だと思うんだけど、そんなことを調査する機関も、それを元に法案を考える期間もどこにもないんだよね。うにゅん。

今日は、ちょっとしたパーティーに出席するので、この辺で。ってお見合いパーティー(^^;;じゃなくて、知人のお店の移転開店なんだけど。

誤字・誤変換・そして乱文御容赦。

ってことで、またね。


テキスト庵

日記才人の投票ボタンです。

♀つきなみ♀ |MAILHomePage

My追加