2004年09月26日(日) |
【NY発】コントラバス・ソロコンサート |
【スタインウェイ本社】 コントラバス:Timothy Cobb ピアノ:Rebecca Silber Weber
バッハ/ソナタ第1番 ヒンデミット/ソナタ マルチェロ/アダージョ グリエール/4つの小品
今回自宅に泊まらせてくれた友人は、 ニューヨークでコントラバスを演奏しています。 このティモシー・コブは、彼女が大学時代に師事した先生で、 メトロポリタンの首席奏者。 彼女の伴奏を自宅で遊びがてらやらせてもらった後聴きに行ったので、 すごくすごく勉強になったコンサートでした。
まずは、スタインウェイ本社。 ミーハーな私は、もうそれだけでウキウキワクワクです。(笑) 入り口を入ると丸く小さなエントランスホール。 趣のある大きなテーブルとスタンドは、まるで高級ホテルの受付のよう。 天井は円形で天使などの絵が描かれています。 このホールの奥にピアノが置かれ、 こじんまりとした贅沢なコンサートが開かれたのでした。
遊びで伴奏の相手をさせてもらった後だったため、 私の興味は「バランス」に集中しました。 ベースは音量がほかの楽器ほど大きくないので、 伴奏の音量をどう調節するかが、とても難しいのです。 話に聞くだけでは「どれくらい弱く弾けばいいのか」が、 具体的にわかりませんでした。
第一弱いだけでは、表情が出せません。 バランスばかり気にして弱く弾くと、 もわぁっとしてしまい、どう弾きたいのかが伝わってこない。 どんなにパリッとベースが弾いていても、 ピアノがもわっとしてしまい、 その曲想を壊してしまいかねないのです。 ダイナミズムの幅が狭くなる分、 どのように音楽的な伴奏をするのか・・・が難しい。
そういったことを考えながら、必死で聴きました。 こういった勉強をする機会はあまりないですし、 最近弦と合わせる機会をもてるようになってきていたので、 とても興味があったのです。
この演奏会の後、友人と合わせたら、 私なりにいろんなことが見えてきました。 ベースの音も今まで以上に聞こえてくるようになったし、 どういった点がコツなのかもわかってきたのです。
友人との合わせは、初見だったこと、古いピアノだったということで、 まだまだ追求して体験してみたい思いが強いです。 彼女が次回日本に帰ってくるまでにはまだまだ時間があるので、 その間に弦との合わせなどで経験値を高めて、 私自身をもっと熟成させ、初見ではない状態でもう一度合わせてみたい! やっぱりアンサンブルは伴奏といえども楽しいです。
ところで、ティモシー・コブの演奏。 とてもとてもすばらしかったです! 特にグリエールがよかった♪ 最後のタランテラなど、目が点状態です。(笑) 曲もいいし、演奏もすばらしかったし、 ベースのソロは初めて耳にしたのですが、本当に面白かった! 高音と低音の音色の差など、 ほかの楽器にはない音色が楽しめるような気がしました。
来年は彼女とコブが日本でコンサートを開きます。 今からすごくすごく楽しみ〜〜!!!
♪おまけ♪ スタインウェイで、たっくさんピアノを弾いてきちゃいました! 日本の松尾楽器では買わないし〜と思うと弾きづらくて・・・。(笑) 今回は、たっくさん気兼ねなく弾きまくれました。 アップライトも触りましたが、あれはアップライトの音じゃない〜! 背丈がすごく低いのに、なんであんなに伸びのよい音がするんだろう。
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