想い出の樹

2004年09月01日(水) 基礎練短縮

やっと基礎練習を短縮できる段階にまできました。(^-^;A
長かったぁ〜〜〜。
これからは、もっともっと曲をこなしていかねばっ!
ここまでの軌跡は、レッスンにも生かせるなぁと思うので、
ここで、ちょいとまとめたいと思います。

【コルトーのピアノメトード】
半年弱凝りました。とはいえ、第3章以降はまだ手をつけていません。
特に時間をかけたのが、第1章です。

第1章:徹底的に指の独立を強化します。ハノンより分解した練習方法なので、
   確実に独立が身につくと思いました。特に持続音を用いた練習が効果的。
   B群は調を変えたりマルカートや指のみによるスタッカートなどで練習。
   C群はすべてはやらず、抜き出して練習しました。この章は基本中の基本、
   A群とB群がとても効果的だと思います。

第2章:ハノンにはない分解されたスケールの練習方法が提示されています。
   これは私にというより、生徒に使える!B群の最初に提示された練習方法
   などは、5才の子に使えたほどです。スケールがうまく弾けない理由は、
   くぐり後の指の準備だったりするのですが、その際にこの方法で練習
   するとすぐによくなります。
    A群の一部は手が小さいためやらないほうがよい・・・というものも
   ありましたが、その部分を除けば、親指の支えをしっかりさせたり、
   親指の柔軟性を鍛えたりするのによい練習方法ばかり。こういう練習方法
   があるとわかるのはレッスンに使えるのでよいです。(私はというと、
   このあたりはさらりと流しました・・・・(^-^;A )
    この章で実際に私が練習したのは、B群の練習No.4aです。親指のすばやい
   動きが要求される運動で、付け根がしっかりしていないとできません。
   スケールに生かせる練習です。また、アルペジオのため、練習No.9aを
   しつこくやりました。これも気に入った練習。C群は練習No.3をいろんな
   調でやりました。

ここいらまでコルトーに傾倒し、時間を忘れひたすら練習していたのですが、
ある時友人がやっていたハノンに心移り・・・。
(だって楽しそうだったんだもん)
コルトーをここまでやっていたことが
ハノンの効き目を倍増させたように思うので、
順序としてはよかったような気がします。

【ハノン】
最初のうちは、コルトーと併用して第1部だけをやってました。
そのうち第2部とスケール練習へ移行。
このときもコルトーと併用していました。
練習方法は指のみによるスタッカートが中心。
(今では、これよりもマルカートの方がいいような気がしています。)

コルトーをやめてからは、第1部・第2部31番までとスケール全調。
その後、「恵美子は指がまわるから」の友人の一言で、
得意なことばかり練習しても意味がない・・・と目覚め、(笑)
指を広げる動き中心のプログラムに変更しました。

第1部はやめ、第2部31番までとアルペジオ全調、
減7・属7のアルペジオ、51番のオクターブ。
これは苦手なだけに苦労しました。(^-^;A
とにかく手を広げるだけで負担がかかる。
ということで、アルペジオにしてもオクターブにしても、
わざとかすれるような音からはじめました。
腕を脱力した状態で、無理のかからない状態から少しずつ慣らしました。
1週間もすると、かなり音が出てくるようになり、
1ヶ月もすると、テンポアップしても疲れないし音も出る状態に。
かなり効き目がありました。
その他、50番・54番3度の動き、49番6度の動きを併用してました。

6度の動きが堂々とした音、テンポでできるようになるにつれ、
もうそろそろ曲中心にしていかなきゃな・・・という節目を感じました。
運動ばかりしていてもつまらないし意味がない。
これまでの練習は曲をよりよくするためにしてきたものなのだから。
実際サンサーンスのアレグロ・アパショナータは、
随分いい音で弾けるようになっていたし、
テクニック的にもかなりラクになってて楽しかった。
友人曰く、大学時代よりテンポもアップしていたらしい。
(大学時代のテンポを自分では覚えていない(^-^;A )

こう楽しくなってくると、いろんな曲に挑戦したくなってくるもの。
とはいえ、基礎練習をやめる勇気もない。
あっという間に逆戻りしそうで怖いもの!
なんとかこれを30分に短縮せねば!と気は焦るばかり。
いや、時間があればやっていいのだろうけれど、
そんなに時間が取れないのです。(T-T)
いろいろ試すものの、なかなかしっくりこず、
やっぱり30分は無理があるのかな、と思い悩んでいました。

で、やっとこさ落ち着きました。30分コース。
スケール全調、アルペジオ全調・減7・属7、オクターブ音階全調、
54番3度のトリル、分散オクターブ音階、6度のトリル。
これが30分で収まるということが、ちょっと嬉しかったりする。
8ヶ月前の私には、絶対無理だったから。
テクニックがつくと、
より効果的で高度な基礎練習ができるようになるものなのね・・・。
というか、この8ヶ月は基礎練習を身につけるための8ヶ月だったのかもしれない。
(でも、ハノンの前書きにはこれ一冊1時間で終わると書いてるのよね。(^-^;A)

本当は、3度のスケールなども入れていきたいけれど、
それはまた次回に・・・・ということで。
今はとにかく曲がやりたい!!
なんとか30分コースと仲良くやっていけそうな感触を得たので、
これからは曲に集中できそうです。

今やっている曲は、ショパンのノクターンとフォーレのトリオ。
フォーレのトリオの譜読みが大変・・・。
Iさんごめんなさい。がんばって合わせの日までには間に合わせます!
余裕があれば、今まで譜読みしてきたモーツァルトのソナタもやりたいけれど、
時間がなかなか取れない。
どっちつかずになりそうなので、
とりあえずこの2週間はこの2曲に集中しないと・・・。
ノクターンはレッスンがあるし、
トリオは合わせがあって切羽詰った状態。(^-^;A

バリで充分休息してきたのだから、
ここらでふんばらないとなぁ。
あぁ、なんとか30分に短縮できてよかった・・・・。
バリへ行って気分転換してきたし、岡田先生ほどじゃないけれど、
自分自身の小さな節目を感じたのでした。


 < 過去  INDEX  未来 >


中嶋 [HOMEPAGE]

My追加