バリのウブドで4泊してきました。 以前からあこがれていたウブド。 きっと私の気に入るはず!と思いつづけてきたウブド。 そんなウブドは想像以上に居心地がよく、心温まる土地でした。
泊まったホテルは「IBAH(イバ)」というヴィラ。 新婚旅行でケニアに行って以来、 自然を堪能する旅行では壁に囲まれたホテルではなく、 ヴィラを選んできました。ということで、今回もヴィラ。 専用の門、庭があるヴィラ。 部屋の入口前には大きな屋根付きテラスがあります。 緑に囲まれながら風を感じ、 川のせせらぎや虫の声を聞きながら、読書する贅沢さ! この心地よさは、ケニアのガバナーズキャンプ以来。 それくらい贅沢なひとときを演出してくれるヴィラでした。
イバを選んでよかったぁ〜と思ったもうひとつの空間プール。 「イバ」とは「遺跡」という意味だそうで、 このプールも「遺跡」の雰囲気を感じさせるプールでした。 石造りの門をくぐり、カーブした階段を降りていくとプールが見えてきます。 プールのタイルは白を基調に、茶やこげ茶のタイルが混じっており、 タイルとは全く違う白と茶のマーブル色の石で階段がついています。 水底は急にカーブしており、水中から見る景色はまるで遺跡のよう。 太陽の光が水底を照らし、その美しさは何度見ても見飽きない美しさ。 普通、ホテルのプールにゴーグルを持ってきている人なんていないし、 実際持ってきていたのは私たちだけだったけれど、(^-^;A 持ってきて正解!何度も何度ももぐって、その景色を堪能したのでした。
泳ぎ疲れたら、洞窟の中で一休み。 小さな洞窟に2人分の寝床が用意されており、 間に背の低いテーブルが置いてあります。 ここでバリコーヒーを飲んだりサンドイッチを食べたり、 タバコを吸ったり、本を読んだり・・・。 あっという間に3,4時間過ぎてしまうからびっくり。 (でも、ウブドでやりたいことは山ほどある!!)
イバの横には眺めの素晴らしい散歩道。 散歩道の入口には古い寺院。 その寺院をのんびりと見回った後、渓谷沿いに歩きました。 この道がどこまで続いているのかは不明。 どこまで行こうか、どんな景色が待っているのか・・・ジャランジャラン。 (ジャランジャラン;散歩するの意)
向かい側には渓谷沿いにイバのかやぶき屋根が点々としています。 自分のヴィラを見つけ、小さなかやぶき村の村民になった気分でした。 坂道をひぃひぃ言いながら登っていくと、 向こう側から重たい何十キロもしそうな藁を、 3束ほど頭に担いで降りてくる地元の人たちとすれ違います。 私だったら、あれを頭まで持ち上げるのですら無理だろうと思う。 彼らはこの急な坂を、一体一日何往復するのだろうか。 ウブドの人は足腰が強い!(ウブドは坂だらけ)
坂道を登り終えると、両側が渓谷の一本道。 右の向かい側にはライステラスが見え、 左の向かい側にはどこかのヴィラやホテルが見えます。 渓谷にはたくさんの椰子の木。 日本の杉を椰子の木にしたら、こちらの景色と同じになるかな・・・。(笑) この渓谷の頂点を歩く贅沢な一本道を、 「一体この道はどこまで続くのかな?」と言いながら、 もう少し・・・もう少し行って見よう、と歩きつづけると寺院が見えてきました。
寺院の中は残念ながら覗けなかったけれど、ここら辺は今までと違う雰囲気。 地元の人々の姿がちらほら見え始め、 歩いていくと観光化されていない人家が見えてきます。 ウブドの生活を感じる空間。 鶏が自由に歩き回っていたり、牛が草を食べていたり。 畑には時代劇に出てきそうなかやぶき屋根の倉庫らしき建物があったりして、 どこか日本の農村と似た雰囲気。 やっぱり椰子の木を杉に変えたら、一昔前の日本の農村風景と同じになるかな。
途中小さなヴィラのカフェを見つけました。 直射日光と戦いながら歩いてきた私たちには天の恵み! 目の前にライステラスが見えてきていたので、 もう少し歩いたら帰りがけにここで一休みすることに決めました。 鮮やかな緑の続くライステラスを堪能し、 農家の作りや庭先の美しさに見惚れ、 タコを揚げているお兄ちゃんを大声で応援する弟の姿に笑い、 ウブドのウブドらしい一面に心癒されたのでした。
ウブドの第一印象は宗教。 鑑賞したダンスも、ヒンドゥ教と深い関わりがあります。 町内ごとに寺院があるのではと思うほどそこらじゅうに寺院があり、 店先には必ず神様にささげる花が飾られています。 日本の神棚と同じような神棚がどのお店にもホテルにもあり、 決まった時間に神様に花をささげ、祈りをささげます。 その姿はとても美しく、心打たれる純粋さがあったように思います。 宗教なんて・・・・と無宗教な私ですが、 彼らをちょこっと羨ましく感じました。 日本人である私には、一神教よりも、 こういった自然と深い関わりのある多神教の方がしっくりくるのかもしれません。
たった4日間でウブドを知ることはできません。 もっともっとウブドを知りたい。 観光地化された場所だけではなく、 見えない部分、見えにくい部分にまで触れてみたい。 いつかまた行くぞ!と心に誓い、 後ろ髪を引かれながら帰ってきました。(T-T) しばらく私のウブド熱は冷めそうにありません・・・。
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