昨日テレビにジャズピアニストの秋吉敏子が出演していました。 74歳にして、「私、まだまだ上達すると思うの。」 ルービンシュタインは78歳のとき、 「僕は今よりもっと、ショパンのエチュードは上手になれるよ。」 と言ったそうです。
すごいことだなぁと思う。 第1線で活躍し偉業を成し遂げ、歴史を作り上げてきた人たちが、 まだまだ上を目指している。
そういえば、ミケランジェリやリヒテル。 彼らは毎日6時間から8時間の練習を日課にしていたそうです。 リヒテルの本を読むと、 なんと音楽に対し謙虚で奥深い視野を持っているのだろうと、 びっくりさせられます。 この世界で偉業を成し遂げる人たちは、 音楽に対して非常に謙虚ですね。
上達したい、この曲をもっと自分のものにしたい、 もっとよくなるはずだ・・・と追い求めること。 だからこそ演奏するのって楽しいのだろうなと思います。 ただ、好きなだけだったら、聴けばいいことだから。 演奏する楽しみは、そういうところにあるんじゃないかな。 苦しくもあり、楽しくもあり・・・。
ミケランジェリやリヒテルのように、 8時間もの練習時間を確保することはできないし、 なによりも、それだけの練習時間に私の精神が耐えられるとも思えないけれど、 私なりにマイペースに、上達していきたいな・・・と思ったのでした。
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