想い出の樹

2004年04月28日(水) 上達できる嬉しさ

昨日テレビにジャズピアニストの秋吉敏子が出演していました。
74歳にして、「私、まだまだ上達すると思うの。」
ルービンシュタインは78歳のとき、
「僕は今よりもっと、ショパンのエチュードは上手になれるよ。」
と言ったそうです。

すごいことだなぁと思う。
第1線で活躍し偉業を成し遂げ、歴史を作り上げてきた人たちが、
まだまだ上を目指している。

そういえば、ミケランジェリやリヒテル。
彼らは毎日6時間から8時間の練習を日課にしていたそうです。
リヒテルの本を読むと、
なんと音楽に対し謙虚で奥深い視野を持っているのだろうと、
びっくりさせられます。
この世界で偉業を成し遂げる人たちは、
音楽に対して非常に謙虚ですね。

上達したい、この曲をもっと自分のものにしたい、
もっとよくなるはずだ・・・と追い求めること。
だからこそ演奏するのって楽しいのだろうなと思います。
ただ、好きなだけだったら、聴けばいいことだから。
演奏する楽しみは、そういうところにあるんじゃないかな。
苦しくもあり、楽しくもあり・・・。

ミケランジェリやリヒテルのように、
8時間もの練習時間を確保することはできないし、
なによりも、それだけの練習時間に私の精神が耐えられるとも思えないけれど、
私なりにマイペースに、上達していきたいな・・・と思ったのでした。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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