想い出の樹

2004年04月02日(金) 不思議なこと

先日内田光子の演奏会へでかけ、
あまりの衝撃に昨日一日はぼぉっとし、
今日もなんかぼぉっとし。(爆)
でも、室内楽のレッスンが明日あるので、
さすがに今日はピアノの練習をばしたのでありました。

普通いい演奏を聴くと、その印象が強く頭にこびりつき、
自分もそんな風に弾けないかなぁ〜〜とピアノに向かった瞬間、
想像したのと全く違う音が出てきて、愕然とすることがしばしばあります。
で、今回も自分の音に愕然とすることになるのだろうなぁ〜と、
ある程度覚悟してピアノに向かったのです。

なのになのに、不思議とそういう感情に襲われない??
あれれ?と、ちょっと拍子抜け。
で思ったのです。
内田光子に対する私の思いは、
彼女の演奏を分析するとか、それを自分の演奏に生かしてみようとか、
そんな次元のものではなかったのだと。

普段演奏会へ出かけると、
どんなペダリングしてるかな?とか、
どんな音色かな?どんなタッチかな?とか。
とにかく聴きながらいろいろ分析してしまう。
ほとんどの演奏会がそうです。
職業病とでもいえばよいのか・・・。
素直に演奏を聴くことができない悲しい性です。

ところが、先日の演奏会ではそんな余裕なかったのです。
とにかくただただ感動し、音楽そのものを堪能することができたのでした。
ということで、ぼぉっとしてうっとりしてただけ。
内田光子の演奏を分析する・・・なんてしてないんですよね〜〜。
だからなのか、練習しても愕然としてピアノに向かいたくなくなっちゃう、
なんてことがなくて、
ひたすらモーツァルトの音楽を楽しめる自分がいたのでした。

もっともっと素直に受け入れ、感動することのできる、
「音楽」そのものを聴かなきゃなんだなぁ〜と実感です。

それにしても、いつまで内田光子病にかかってるんだろぉか・・・。
ちょっと油断すると、すぐにぼぉっとしてしまう。(^-^;A
明後日は室内楽ステップの本番だというのに。
早く目を覚ましなさい!自分!!(自爆)


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中嶋 [HOMEPAGE]

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