想い出の樹

2001年05月08日(火) 子どもの想像力

6月に3ヶ月に1回開いていたホームコンサートを
近所の小ホールに移して開催することにしました。

私の生徒はまだまだ習って1年ちょっとという生徒ばかりなので、
一人あたり5,6曲のレパートリーを持っています。
ということで、生徒は当日何曲弾いても良い、ということにし、
それぞれのステージ名を考えてきてもらうことにしました。
そのステージでは○○ちゃんが主役なんだよ、と。

今日のAちゃんのレッスンで、
Aちゃんが曲に物語をつけていたところ、
「じゃぁ、ホームコンサートで弾く曲、全部物語りつけようかな」
とノリノリに!
とにかく、この子の想像力ってとても豊かで、
聞いているこっちのほうがウキウキしてきてしまうのです。

「風が空の子どもを遊びに誘っているところ」
「一緒にたびに出ようって誘ってるところ」
「海を見ているところ」
「また遊ぼうね、と空に帰っていくところ」
などなど・・・。

空の子どもなんて発想!!大人にはなかなかできません。(T_T)
子どものこういう発想を聞くと、
子どもの頃の自分を思い出し、
あのころの自分は一体どこへいってしまったのだろぉ・・・・と
少し寂しくなったりもします。

私も子どもの頃はすごい夢ばかり見ていました。
現実と夢の狭間を、子どもって平気で行き来できるんですよね。
私はかなり遅い時期まで、そういう子どもだったような気がします。
夢だったのか現実だったのか、わからなくなってしまったことが
多々あったし・・・。(危ない?!(笑))

学校の机に耳をくっつけると、「ゴォ〜」という音がして、
机の中には小人さんが住んでいるんだなどと・・・
小学中学年、高学年くらいまで想像していた記憶があります。

あぁ〜〜懐かしい!!
あのたくましい想像力はどこへいってしまったんだろう・・・・
こうやって子どもと接していると、
そんな豊かで自由な発想にたくさん出会うことができます。
あぁ、自分もこんなだったなぁと子どもの頃の自分を振り返りながら、
忘れつつある純粋な想像力を忘れぬよう大切に大切にしていきたい、
などと思うのでありました。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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