曇ったり晴れたり…どころか、 雲ひとつない澄んだ空が一変、どしゃ降りというか。 人と人が、どちらも妥協せずに向き合うことは どれほどの悟りのさきにあるんだろうか。 結局また、 彼女の言葉のひとつひとつに、血を流してる。 出血多量で、今にも死にそうだ。
彼女はただしい。 彼女の閉ざされた世界でいうなら。 彼女は思い、それに従って行動する。 たとえ、 それが彼女特有のずば抜けた直観力で 私の内面の的を得た推測に基づくものであったとしても、 彼女の世界に、 私の感情の存在はないに等しい。 なまやさしい「思いやり」なんて、もちろんない。 私はその世界で 自分を殺しきって息をすることができない。 その無機質さや自己完結性をとても愛しているけれど、 私は私でなくなれないから、 いくら受容的な性格とはいえ、 母親のように すべてを呑み込んだり呑み込まれたりはできない。 これは、私の愛が足らないせいなのかな。
彼女には独自の世界があり、認知構造がある。 いくらそう理解していても、 情緒がめためたの今の私には、 ただ、容量を得ない言葉をメールで送りつけて、 彼女をいらだたせることしかできない。
やっぱり、 ここが果てなんだろうか。
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