彩々

2004年03月01日(月) 幻想ならいっそ

曇ったり晴れたり…どころか、
雲ひとつない澄んだ空が一変、どしゃ降りというか。
人と人が、どちらも妥協せずに向き合うことは
どれほどの悟りのさきにあるんだろうか。
結局また、
彼女の言葉のひとつひとつに、血を流してる。
出血多量で、今にも死にそうだ。

彼女はただしい。
彼女の閉ざされた世界でいうなら。
彼女は思い、それに従って行動する。
たとえ、
それが彼女特有のずば抜けた直観力で
私の内面の的を得た推測に基づくものであったとしても、
彼女の世界に、
私の感情の存在はないに等しい。
なまやさしい「思いやり」なんて、もちろんない。
私はその世界で
自分を殺しきって息をすることができない。
その無機質さや自己完結性をとても愛しているけれど、
私は私でなくなれないから、
いくら受容的な性格とはいえ、
母親のように
すべてを呑み込んだり呑み込まれたりはできない。
これは、私の愛が足らないせいなのかな。

彼女には独自の世界があり、認知構造がある。
いくらそう理解していても、
情緒がめためたの今の私には、
ただ、容量を得ない言葉をメールで送りつけて、
彼女をいらだたせることしかできない。

やっぱり、
ここが果てなんだろうか。




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喬(きょう) [MAIL]

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