彩々

2003年05月17日(土) 休日出勤の土曜日

仕事じゃなきゃ来ることもなかっただろう山の頂で、
かすみがかった海と海岸線をまちを見渡す。
古里じゃないけれど、戸惑うくらい懐かしい気持ち。
まだ少し冷たい風が、強い日差しで熱くなった頬を冷やす。
ビルの谷間に鮮やかな夕焼けを見つけたとき、
雨の日のアスファルトの匂いを嗅いだときと同じように、
子どもじみた気分になった午後。

どれだけ肌を重ねても、届かない部分がある。
それを埋めたくて、時折、ひどく渇望して求めるのか。
どれだけ満足の声を聴いても、心がすうすうして困る。

職場でパソコンの画面を眺めてぼんやりする夜。


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喬(きょう) [MAIL]

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