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2004年04月26日(月) ヴィリニュス最終日

昨日の大雨から一転して、雲ひとつない快晴。到着したその日に思ったように、この街は青空しか似合わない。今日も夜明けの門をくぐり抜けて市街へ。ケーキの美味しかったカフェで遅めの昼食。パステルカラーの美しい教会をいくつか訪れ、川沿いの静かな石畳の通りを散歩し、別のカフェで一息ついてからポストカードを書いていた。駅前へ行って、余ったリタスの両替をしたり、移動中に必要な食料をスーパーマーケットで購入したり、ポストカードと小包を送るため郵便局へ行ったり。するべきことは何とか終えて、列車の時間までにかなりの余裕ができた。昨夜ホステルで話していたイギリス人にもう一度会いたかったが出発時間の都合で叶わなかった。ちょうど入れ違いになった、バックパッカーと見られる男性に"Bye"と告げてホステルを後にした。

平和で安全な旅はこれで終わる。いよいよ、かの北の大地へ向かうことになった。自分の身は自分で守らなければならない。決して緊張感を捨ててはならない。

などと、かなり神経質なほどに覚悟を決めつつ、気持ちを落ち着かせながら、今はまだ風の優しいヴィリニュスという街の駅のプラットホームで、眩しい太陽の光を深呼吸するように全身で浴びながら、列車を待っていた。


川村 |MAIL