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遅めに起床。荷物は朝早くに届いていた。一安心。雨上がりの朝、ルディとベーカリーへパンを買いに行く。焼きたての白パンやセンメルがウィンドウに並ぶ。香ばしく懐かしい香り。朝食はたくさん。
午後から、3人でボン中心部へ。マラソン大会開催中ということで、街は賑やかだった。規制のため道路を渡れなかったり、目的地まで、徒歩で迂回する必要があったりしたけれど、初めて訪れる場所、何もかもが新鮮で目を奪われる。多少の不便は気にならない。Beethovenplats, strasseを途中で見かけた。ルディもボン在住5年ながら初めて訪れるという大聖堂へ。外の喧騒から、一瞬にして静寂に移るこの瞬間。今までどれだけの場所で、何度感じてきたことだろうか。ボンの大聖堂は特別に大きいわけではないが、厳粛さがありながらどこか柔らかい印象のある外観だった。その後、郵便局前にあるベートーヴェン像と共に写真撮影。そしていよいよ生家へ。面白い形をしたドアノブを開けて中へ。どこからかピアノの音が流れる部屋、小さな窓から見える庭や空。そして2階の奥に、Geburtszimmerはあった。部屋の前に立った時、全身が震えるほどの感動がこみ上げてきた。すべてはここから生まれた。思わず涙ぐんでしまいそうだった。そこにルディがやってきて、ここで生まれたんだよと日本語で教えてくれる。ゆっくり頷いた。目の前の空間が愛しかった。応援する観客でいっぱいの歩道を何とか前進し続け、さらに迂回し、広場近くにあるレストランにたどり着き、昼食。客は私たちと、向こう側のテーブルでビールで乾杯していた8人ほどのパーティくらいだった。あのノリはウィーンのホイリゲを思わせたのだった。食したのは意外と量のあるブロッコリーのグラタン。ジャガイモ付き。メニューの裏を見ると、"Schon Beethoven tanzt …" を冒頭に、レストランの歴史が書かれてあった。ここでベートーヴェンは踊ったという…!
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