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窓の外に目を遣ると灰色の厚い雲が広がっている。家に誰も居ないことに気付く。ひどく鬱な気分になった。食欲は相変わらず減退したままで、読書も勉強も、映画も何をするにしても気分が乗らない。かなり早いが荷造りを始めた。
霧のような雨の降る中バス停へ向かう。目の前でバスを逃した。次のバスだとバイトの時間にはぎりぎりになるなと諦めながらダウンタウンまで歩く。ギャレリアの中で、バスを待とうと椅子に座りかけたとき、向うから誰かがやってくる。「えっと」誰だかわからない。続いて一緒にやって来たのはモリヒロ君だった。おそらくフェアウェルの時、バーで初めて会った彼女だろう。近況や今後の予定など含め、20分ほど話していた。久し振りのことだった。私がカナダを出る前にまた会う約束をし、バスへと向かう。バイトには余裕で間に合った。乗るはずだったバスは逃して良かったと少し思った。
昨日と同じように、静かに過ぎていった一日だった。
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