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頭痛を昨夜からひきずっていた。バイトも終盤になったころに、ようやく収まり始める。たまにこういうことが起きる。寝ても静まらない頭痛と疲労。
数日前に、某辻仁成作品を一晩で読み切り、物語のショックから直後に吐き気がし、翌日は絶望にも似た表情を消すことができず、精神的な戸惑い、迷いを今日あたりまでひきずっていた。ケミストリーの軽いラヴソングを聞きながらメールを書いたり読んだり。C&Aの歌を、都合の良いように解釈しながら聞く。なるべく深くは考えないようにする。所詮は小説だったり歌だったり。あくまで人が「創った」ものに過ぎない。小説のように生きている人が側にいる。まるで創られた世界を、現実のものとして生きているのだ。むしろそれが本人の人生、哲学であるかのように。私にも似た傾向がないとはいえない。自分のしてきたことを、人の創った歌や物語に重ねて回想することがある。馬鹿みたいな話だが。
しかしこれ以上、他人の作った物語に惑わされたり、希望を裏切られたりしたいと思わない。常識や理にかなう物語から外れたとしても、私の思うような人生を描いている小説が必要だ。かつて誰も創っていないというのなら、私が創ることが使命なのかもしれない。物語と現実のあいだで、揺れた数日だった。
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