NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 フロンティアという暗示

 もうしばらく前に、新学期が始まっておりまして、なんかワシントンDCやらヴァージニアをうろうろした思い出など遠い昔のようです。ましてや、日本に帰っていたり、韓国にいたことなどもう・・・。若い頃の話のような気がします。

 大体、学期が始まると、常に何かしなければいけないことに追われてるし(大概読み物だ)、なにかしら考え出させられることを強いられる。(大概書き物だ)

 楽しかったなー。DCから少し南下した小さな街のモーテルに泊まり、近所のガソリンスタンド(コンビニがないので)まで朝ご飯と夜のおやつを買いに行き、「お〜やっぱイサカより生ぬるいな〜」なんて良いながら暖かな気温を楽しみ・・・。翌朝、エントランスの小さなスペースで提供された無料朝食のパンをかじり、受付の隣にある、近所にある観光名所パンフレットの束を見ながら、折角だからここに寄ろうか、などと話をするわけだ。


 何が楽しかったのか・・・。

「ここに来た日本人なんて100人いれば良い方だろう」なんていうマイナーで、アメリカ人観光客しかいない、観光名所を巡るとぞくぞくする。
 いってみれば、ネタ拾いのような気がする
 ヴァージニアとウェストヴァージニアの州境の小さな小さな街にある、鍾乳洞と自然形成された橋を訪れるときのドキドキ感は、コンテンツの内容もさることながら、誰も来たことがない所に行こうとしている自分の面白さだったりするわけだ。

 100%アメリカ人にまじって何故か、私がぽつんといる、フロンティア感がいいね。それが私の旅の一番の目的かもしれない。ネタといえばネタでしょ?


 以前仲の良かったある秀才娘が「私は勉強が好き」「私は勉強が好き」とつぶやき、暗示を自分で自分にかけながら、勉強に励んでいた。すごいなーって思いながら、今良いアイディアが浮かんだ。
 
 この場所で読まされたり、聞かせられたり、考えさせられたりしていることは、実は前人未踏の世界へ背中を押されてるんだ、と思えば結構元気が出るかもしれない。そう考えれば、毎日の作業がワクワクドキドキするんじゃないか?


 考え方の切り替えて人生楽しくなるもんだろうか?
・勢いで結婚しちゃった感が否めないが「私のダンナ様は世界一」と暗示をかけてみよう。
・予約録画に失敗して『アラビア語会話』なんて録画しちゃったが「アシスタントは未来の俺の嫁」と暗示をかけてみよう。
・まずいラーメン屋に入ったが「この店にとって私が最期の客」と暗示をかけてみよう。(ゲームでも応用可)
・うざい上司と毎日顔を合わせなければいけなくても、「こいつのリストラを見るのはもうすぐ」なんて暗示をかけてみよう。

 あ、無理?
 うん。だから私も現実逃避して、今はダイビングに夢中だ。

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2007年09月03日(月)



 芸風の先にあるもの

 日本は猛暑とききますが、こっちは涼しい限りのイサカです。なんか猛暑じゃない東京もどうかとおもうし、熱波に苦しむヘルシンキっていうのも柄じゃないな、って思うわけです。はい、今日のテーマは「柄じゃない」

 私、この夏、日本にほんの少しだけ滞在していたのですが、テレビは殆どつけないんですね。ま、理由はおいておいて、殆どみないテレビの、殆どみないニュース番組をみたら、今をときめく安倍晋三がでていたわけですよ。何度も言いましたが、小学校から高校まで私と一緒の学校で、しかも担任が数年間一緒だったという縁があるおかげで、政策とか指導力以前に、あいつはアホだ、ということは熟知しているわけです。


 んで、就任以来はじめて彼の動いている映像をみたんですよ。これみてて思うわけです。「あーこりゃ嫌われるね」と。もしかすると、彼の言っていることは正しいかもしれない。適切なタイミングで最も効果的な言葉をしゃべっているかもしれない。ところが、彼の柄じゃないんですよ。


 あれがもし、東大でて、官僚なりしていたら、あの偉そうで、どうとでも解釈できるあやふやな、そして難解な日本語は、一般市民にスルーされていると思いますよ。「あーそれが君の芸風だったね」と。ところが、経歴からはアホとしかとれない彼がいっても「何いってんだよ、安倍家の失敗作が」としか思われないわけです。(あの学校自体、失敗作の養殖場としか思えませんが


 ま、人にはそれぞれ、周りから思われてるキャラクターが、当人が望むと望まざるに関わらず、あるわけです。

 ヒップホップな服装な私や、庭かけずりまわる象さんや、気楽に働いているSEや、我慢強い韓国人や、儲かってるバンドマンや、合コンをしない電通社員や、クイーンズイングリッシュをしゃべる黒人をみても、(゚Д゚)ハァとしか思わないのと一緒です。

 どんな期待や認識を周りからされていますか?

【追伸】
 写真は、上が突拍子もない子が突拍子もないことをしている写真。(ほら、違和感があるでしょう?)
 下が、アホな子が勉強をしているふりをしている写真。(ほら、違和感がない)


2007年08月29日(水)



 全くこの国ときたら・・・

 イサカの大学にきてから一年がすぎたが、先日記念すべき50回目のフライトを記念した。場所柄、目的地に行くのに複数回乗り継ぐので都合こんな回数になるわけだが、感慨深い。(マイレージや保険の関係でボーディングパスの半券や、チェックインした荷物のタグの類は全部取ってあるので正確に数えることができる。)

 飛行機を降りて、デッキに向かうボーディングブリッジを歩いていると、その都市ではいつも同じ事を思っている事に気づいた。(イサカ発着の飛行機はボーディングブリッジなど使うことができないくらい小さいので、ボーディングブリッジからタラップを使って歩いて飛行機に向かい、ハシゴで登ることになるが)
 
・・・

成田は新東京国際空港で思う。
「なんだこの迷路のような空港は。イミグレーションもバッゲージクレームも、一度じゃ絶対迷うよな・・・。何が『ようこそ(YOKOSO)日本へ』だ。歓迎もしてないくせに、中途半端な看板だけが嫌みったらしく見える。そうだった。この国は言ってみるだけで、やる気と責任感の皆無な人たちでできた国だったよな。全くこの国は・・・」


ソウル・インチョン国際空港で思う。
「『ワールドベストハブ空港』?いつもながら自画自賛しかできない国だな。ロンドンの方が遙かに発着回数が多いし、接続路線も多いのでは?なんて言ったら切れるんだろうな・・・。自分しか、自分の事ほめる奴がいないわけだ。全くこの国は・・・」

インドはムンバイ国際空港で思う。
「どうして途上国はこうして空港の中ですら湿気が多くてその上、水が腐ったにおいがするんだろう。フィリピンでも同じだったよな。その上、ゲートの入り口と出口にセキュリティがパスポート提示を要求してくる意味不明さ。ボトルネックが人件費じゃ無ければ効率性なんて無視して良いという訳か・・・。全くこの国は・・・」


ニューヨーク・JFK国際空港で思う。
ブリッジの中程ででっかい黒人の太ったおばさんが面倒くさそうにトランジット客を捜している。
「平等を謳うのはいいけどさ、どうしてあんたら格下にそうまで失礼にされなきゃいけないんだろう。ここがデトロイトやシカゴなら、もっと愛想良く出迎えるんだろうけど。いやいや、NYのバス運転手どもに比べたらましか。まったくニューヨークと来たら・・・」

イサカは、トンプキンスリージョナル空港で思う。
「飛行機降りて、次の1分後には飛行場を出てタクシーに乗り込んでいるってどういうことよ?さすがイサカ。地の果て。でもいいんだ。ここには、不愉快な店員や、意味不明な看板やこれ見よがしなスローガンを掲げる奴はいない。あるのは、良心にあふれる市民と、ちょっとスノッブだが優秀な学生達・厳しい先生と、鹿やウサギたちだ。全くこの街ときたら・・・」


 空港は玄関口といいますが、けっこうその国や街の性格を表していると思いますよ。(他にも、羽田やデトロイトなどで思うことも大体一緒なのが面白い)
 
 デューク大学・ワシントンDC・ヴァージニアの話は今度。


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※写真は上から、羽田空港のターミナルからみる今や世界最低ランクの日航、上空からみたマンハッタン、ノースカロライナ・ダーラム=ラーレイ国際空港で昼食のシーザーサラダ。


2007年08月22日(水)



 つかの間の夏休み

 勝手に夏休みしていた更新なので、夏休みネタから再開。

 たった10日間しか日本に滞在できず、それも一週間くらいしか東京にいなかったような気がする。その上、毎日ネクタイして炎天下の中電車の乗ったり大手町をふらふらしていた。

 そんな中でも、せめて東京に帰ってきたなりのリフレッシュをしよう、と思い立つものです。っていうか皆さんお疲れですか?リフレッシュってどうだろう?自分をフレッシュな状態に「再び」するということですね。


 でも、私、ここ数年、ふらふら移動して住み歩いているので、私と、そのノートパソコンがあるところが私の本拠地ですし、不愉快な思いは多々ありますが、場所が変わればそれなりにおいしいものがあるし、私に優しくしてくれる人はいるもので、それほど疲労はしませんね。

 イサカでは針のむしろ状態のプレゼンやレポート提出、ソウルでは無礼なタクシードライバーや通行人、東京では全く面白くもない就職面接に悩まされ、偶に出現する白髪にめまいを覚えますが、ま、鬱になるほどじゃない。


 でも、やっぱり青い空を見ると遊びたくなりますね。リフレッシュというよりも、ただ、大きな空の下で自分の好きなことをしたくなる。疲れているからじゃない。お腹は別にすいていないが、好物のバームクーヘンが目の前に出されればそりゃ食べたくなると。そういうわけだ。別にリフレッシュなど好きな本でも一冊買えばどうでもなるが、それはそうと、富士山麓を疾走したいんだからいいじゃないかというわけです。

 そういうわけで、むーちゃん(犬)とむーちゃんのパパ(その飼い主)とドライブにいってきた。私としてはリミッターをきったというフェアレディZで時速250キロオーバーを体験してみたかったが、飼い主と私は別にして、むーちゃんは多くの人から愛されている身なので、自重して、セリカのオープンで出かけた。

 場所は、中央道を進んだ河口湖。林道を進み、車両進入禁止の未舗装の道で遊ぶ。はしゃぐ犬を見て、はしゃぐ私。いやー、日に焼けるのね。びっくりよ。サングラスのあととか顔についちゃうし。むーちゃんは暑くて日陰でお腹を冷やし始めるし。


 その夜用事があったので(東京では本当に忙しかった)、天下茶屋で二人でそばを食べ、帰ってきた。なかなか楽しかった。
 
 冬は冬で楽しいのよ。暖房マックスで、オープンで首都高を爆走したときも楽しかった。残念ながら、彼の財政が破綻をしつつあり、セリカもこれが最後になるらしい。良い思い出をありがとう、セリカくん。今度の君の人生は、お金に余裕がある持ち主に地球に優しい運転をしてもらってリフレッシュをするんだろうか?それとも、君のマイレージからすると、次は、東南アジアか、中東かアフリカかで、もっと過酷な運命なんだろうか・・・。私の人生みたいだ。

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2007年08月14日(火)



 対岸の夏休み

 ノルウェイで港湾管理をしているノルウェイ人のお友達と話していて。

kiyo「ところで、夏休みの間にノルウェイに行ったら船とか見せてくれたり、湊に入れてくれたりする?」
ノルウェイ人「もちろんだよ。UE諸国の全ての港湾にはいることができるカードを持ってるからね」
kiyo「いいなー。ところで貴方の夏休みは長いの?」
ノルウェイ人「そうだね。ノルウェイは他のEUに比べると、やっぱり冬が厳しい分短いかもね。私もそろそろノルウェイに戻るし」
kiyo「ちなみに、どれくらい?」
ノルウェイ「たった3.5週間だけだよ」
kiyo「!!」

    , ― 、- 、
   << ) ):::: : .
    U( (U_つ::::..

 聞きました??
「たった」ですって!


 参ったね。お盆だのゴールデンウィークだと喜んでいる場合じゃないですよ。

 ちなみに調べてみました。

【世界各国の会社の夏休み】
オーストラリア・・・1ヵ月半
スペイン・・・1ヶ月
スウェーデン・・・年齢に応じて25日から32日
オーストリア・・・35日
フランス・・・5週間+労働時間が半分になる日が2週間
ポーランド・・・46日 ※10年以上働いてる人は+10日
ドイツ・・・最低33日・最大37日
イタリア・・・最低32日・最大42日
ノルウェー・・・平日だけで25日
日本・・・5日

 もう、卒業したらヨーロッパの会社に就職探そうかしら。無理かなー。


 それでいて域内統合が進んでここ20年延々と好景気でしょう?(イタリア以外)しかも、生産性やサービス業への移転がスムーズに進んで未来は明るいときたもんだ。  無礼な隣国に悩まされることもなく、旅行に行きたければ格安でかの美しいギリシャ・ルーマニアなど東欧諸国がある。トルコ人移民だって三国人ほど民度が低い訳じゃないし。街は綺麗だし・・・。


 それでも、来る夏休みどうか、精一杯ご堪能下さい。私もそろそろ日本に一時的ですが帰ります。どうかよろしく。


2007年07月26日(木)



 色々初体験

 イサカにいるんだか、NYCにいるんだか、東京にいるんだか、ソウルにいるんだか、私自身もよくわかっておりません。ネットがあれば、もう私自身が何処にいても困ることがない、というのは何処でも書かれていることでしょう。さて、そうして便利になった分、つまり節約されたコストを活かしているかというと、どうなんでしょうね。ネット出現の前後と比べて便利になったが、その分多くのものを生み出しているかどうかは再考の余地があるんでしょう。

 今日はそんな話じゃなくて、初体験の話。
 
 なんで、私こんな所にいるんだろう。韓国はソウルからバスで5時間。サムチョックという漁村にいました。やってることはまんまウルルン滞在記。ほったて小屋にしか思えない、岸壁から数メートルの家に泊まり、朝から釣りをしたり、漁船にのってみたり・・・。意味が分からない。

初体験1) NINTENDO DS 
 瑠さんが持っていたのをみたことがありますが、実際に数時間プレイするのははじめてでした。マリオで燃える。っていうか一晩でクリアしておく。買おうか迷うが、ますますイサカにいても意味が無くなるので控えると思う。


初体験2) 釣り
 そういえば、10年ちょっと前に、修学旅行じみた旅行で壱岐・対馬に高校二年生のときにいったんですよ。そのときに、旅館を早朝に抜け出して釣りを自力でしただけでした。
 実際にやってみると難しいのね!投げるのとか!
 漁民の優しいお父さんが、えさから何から用意してくれたので、私はもっぱら針を海に投げ込むだけでしたが・・・。投げちゃ、魚にえさだけ食われ、もう一度、「えさつけて下さい」とお願いし(ミミズとか怖くてさわれない時点で釣りをする資格などないよね?)また投げ込む。延々とそれを繰り返す。


 正直暇ね。
 隣のお父さん(も、また、私の友達であるその娘も、その娘の弟も)は、韓国語しかしゃべれないので、待ってる間結構辛いし。ま、みんな超優しいので良かったよ。

 それでも、飽きて、岸壁にいる小さい蟹釣りをしたほうがよっぽど楽しかったのは、私に釣りは向いていない事の証左だと思います。なんせ、釣る相手は見えるし、すぐ食いついてくれるし。



初体験3) イカ釣り船に乗る
 漁船にのったよ。漁船に。
 結構面白いね。いろいろ道具があって。これを大体一人で操船から、管理から、漁具の操作までするんだから大変よね。海上自衛隊も見習ったらどうだろうか?機関科員がCICにあがってきて、イージスレーダー操作をしたり。水雷科が暇つぶしに近接火器防空システムの操作をしてみたり。医務員がシーホークヘリコプターを操縦したり。うん。無理だから。


 お国柄、「これが不審船の兄弟か」としか思えませんでしたけどね。


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2007年07月19日(木)



 フロンティアの先にあるもの

 食べ物でも、仕事でも、勉強でも、フロンティアの先にはやっぱりフロンティアしかない。
 それまで豚しゃぶしゃぶこそ、豚を一番うまく食べる方法かと思っていたが、韓国でサンギョプサルを食べたときは、これは豚しゃぶしゃぶを超えるかも、と思った。50兆の郵貯を狙って国内の機関投資家は争奪戦を繰り広げているというが、海外では一社で70兆を超す資金を運用している。50年前と現在では医学部において吸収すべき知識は8000倍だという。

 何にしても果てがない。景気対策のための公共事業を鮮やかに説明したケインズは天才的だと高校や大学低学年の頃は信じて疑わなかった。が、実は50年以上前に理論的に破綻していることが証明されていた、と分かったときは、びっくりした。天才が一生かけて考えても、やっぱり果てがない。

 大切なことはなんだろう?

「もう、ここらでよか」という諦めかもしれない。特に、金儲けについていえる。本来、貨幣は交換を媒介する「手段」として生まれたから、手段をおいつめても、目的には到達しない。車をチューンナップし続けるだけでは、河口湖に着かないのと一緒だ。目的は手段じゃない。
 その上で、目的をはっきりさせよう。私たちの目的は、好きなときに寿司が食べられる生活だったかもしれないし、今の彼女を一生幸せにさせることだったかもしれないし、はたまた、「もう、ここらでよか」と力尽きて言うことだったかもしれない。

 ところで、諦めるのは良いが、周りの人が走り続けるのを邪魔するのは止めよう。私たちが走るのを止めても良いと思うが、その先にフロンティアが存在したり、他の人が走ろうとしたりするのを否定知るのは止めよう。最近死んだ宮沢喜一は90年代に入ってもケインズを信じ続け、誤った経済政策により不況を拡大させ日本人の富の15%を奪い、世界経済をリードする役目を消滅させた。彼が60年前にフロンティア探しを止めたのは構わないが、その先に無限に広がるフロンティアの先にあるものまで否定したせいで、多くの人が首をつったわけだ。

 この世の中には、サンギョプサルや豚しゃぶしゃぶより豚を美味しく食べる方法があるかもしれない。有力候補はスペインの生ハムや、ポーランドのソーセージだ。でも、なんか飛行機に乗るのが疲れてしまった私は偶に銀座(美味しい豚しゃぶの店がある)や韓国に行って食べるくらいで良いんじゃないか、と思ってきた。連れの子には「これが豚をまぁまぁ美味しく食べる方法だと思うんだよね」と謙虚に紹介しておこう。一緒に食べたい人いますか?


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2007年07月10日(火)



 ゾンビ企業論再び

 5/23のエントリー『バカは死ななきゃ直らない、では死んだら直るのか』(http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=8669&pg=20070523)では、エアキャリアの事を書いたのですが、結構な反響を頂きました。最近また、乗る機会がいくつかあったので、メモのように書いておきたいと思います。

 私がエアラインに求めるものは、定時運行、ロストバゲージしないこととPCが出来る環境、つまりパソコンのバッテリー関係だけです。欲を言えば機内LANサービスも欲しいけれど、どうやら各社ともこのサービスは撤退しているみたいですね。


 さて、今日のキーワードはサービスの撤退。JALのCクラスに乗ったのですが、ずっと前より色々切りつめていませんか?って思った。例えば・・・

1)ウェルカムドリンク
 確か、各社ともCクラスは席に着いた瞬間にウェルカムドリンクがサービスされるはずだったような・・・。なのに、食事時しかない。(そりゃ、頼めば持ってくると思うけど)二時間飲み物なしっていうのはつらいですよね。

2)機内使用グッズ
 スリッパだけになって、歯ブラシ等は任意にバスケットからピックアップさせるシステムになっていた。あの、ポーチが記念になるし、便利だっちゅーねん、って思ったんですけどね。

 その上、えらいご丁寧に宣伝する機内で炊いた炊きたて御飯ですが正直、Fの温めた御飯と変わらなかったよ。JFK発だから材料も限られるんでしょうが、別に宣伝するほどのことか?って思った。っていうか、普通にメニューが多少多くなって、運ばれる回数が増えてるだけで、全くFクラスにのっても味なんて変わらないと思います。私は洋食をオーダーしましたけど、UAのステーキの方が美味しかった。


3)軽食
 ま、私なんて結局飛行機に乗ったら睡眠薬を山盛り飲んで寝てるので、食事はどうでもいいんですけど、目が覚めて軽食ってもうきたんだろうか、って思うと、CAがつかつかよってきて、フリータイム制を採用しているので、お好きな時にお食べ頂けます、という。ただやっぱりメニューはショボイんです。場末のコンビニの棚に並んでるのを、大事そうに持ってくる感じ。私はその時はサンドイッチを食べたのですが。

 んでね、私のような貧困ラインで暮らす人は当然Cなんかのれるわけじゃなく、勿論、アップグレードしたからなんですが、ラウンジサービスも、ラゲージのプライオリティ札もつかないってどういうことですかね?ラガーディアからJFKでのトランジットが五時間もあるのはボーディングパスをみれば一目瞭然なのに、その程度「おまけ」してくれればいいのに、って思いました。私がラウンジの一席すわり、コーラを一本のみ、ノートブックの電源を数時間つかうことがどれだけ貴方にコストをかけるというのでしょう?にこやかに、どうぞ、っていってくれれば、ちょっと無理しても、乗ろうか?とかいつかは自腹でCクラス、とか思えるのにね。


 ここで、結論。バカは死ななきゃ直らない。しかし、死んだら直るのも真である。ところが、瀕死の企業のサービスを使うのはミートホープの商品を食わされるのと一緒で、客としてはたまったものじゃない。ベストな選択は、利用を拒み、早々と一度死んで頂いて生き返るのを待つのがベスト。



2007年06月28日(木)



 関西語を考える

 イサカもいよいよあつくなってきました。
 図書館で軽く勉強した後ゴルフへ、というローテーションしかしてないおかげで、日に焼けることがない私も結構黒くなってきました。

 変わったことと言えば、ちょっとある関西人と親しくなりまして、数日間話し込んだことです。彼は25年間東京に行った日数合計で一週間ない、という筋金入りの関西人です。おかげで関西にいる気分。私は西日本(関西、岡山、博多)がとても水があうので、とても心地が良い。ところが、彼が帰国してしまい、関西語がまた聞きたいなーと思っていて色々考えることがある。
 便利な表現がある。決して英語で説明できないが、便利極まりない。


(1)いうたら
 関東語でいえば「いってみれば」とかでしょうが、関西語だと「いうたら」がとてもメジャーな言葉ですよね。非常に便利。

・「かいつまんでいうと(=要するに)」
・「例えるならば」
・「なぜかといえば」
・「っていうか」
・「むしろ」

 等の用法を全て含むと考えられる。いうたら、この言葉は、便利っちゅーこっちゃな。


(2)「〜してはる」「〜はん」
 これがめちゃくちゃ便利。

「何してはるんですか?」
「kiyoはん、学食におったで」

 などが用例である。尊敬語や丁寧語に類するものだが、どれくらい丁寧か、というのがポイントだ。これを関東語で言ってみよう。

「何をしてらっしゃいますか?」or「何をしていますか?」
「kiyoさんは、学食にいらっしゃいました」or「学食にいました」

 となるわけだ。どうよ?どうも、堅苦しくはありませんか?kiyoが友達だけど、ちょっと年上で、まぁため口をめちゃくちゃ使うわけにもいかないが、体育会系のような厳しい上下関係もどうかなー、という微妙なラインをついてくるじゃありませんか。

 例えば、犬だとそれは顕著になる。(あえて比べるために前段だけ同じ言葉にしておく)

A:「社長、犬を探しているんですか?さっき、そこで犬はん、御飯たべはってました」
B:「社長、犬を探しているんですか?社長の犬さんは、御飯を食べていらっしゃいました」

 どうよ?Bは社畜感いっぱいじゃありませんか?ところが、Aは、それなりに犬にも「丁寧感」を出している。このそれなりに、というのがポイントですね。こんな微妙なラインは関西語しかつけない。


(3)「何しとんのや?」
 直訳すれば「何してるの?」ということになりますが、意味はこれだけでは済まない。

・「何してるの?」
・「元気?」
・「どういうことだろう」or「大変なことだ」
・「めちゃくちゃありがとう」

 等の意味が含まれていると考えられる。阪神が優勝したときに空港を降りてタクシーにのったのです。するとタクシー運転手は、
「阪神優勝したなぁ〜。何しとんのや〜!」
 というわけですよ。
 ま、いろいろ便利な表現ですね。

 なんか、こういう話をすると、「古来、日本語は曖昧だから全てコンテクストの中で意味が定まる」なんてことを聞きそうですがね。その前に勝手に言葉の定義を変えないで、辞書上の意味を話して欲しい、と、アホな奴と話すと思うわけですが。

 私もイサカくんだりでなにしとるとかいな。(博多語)


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【追伸】
写真は上から、サイクリング中に友達になった人、イサカの住宅街の家の一つ、関西語ネイティブスピーカー


2007年06月19日(火)



 ダイエットに朗報

 閑話休題中の閑話休題な話を一つ。

 ダイエットの目的はメタボな方やお姫様だっこされたい人以外は、体重を落とすと言うことよりも、体型を変化させることにあるわけですよね?着た衣服が着れるようにとか、水着を着たときに綺麗に見えるようにとか。正直、美しくみれれば体重が90キロだろうが関係ない。その点を忘れてる方がいらっしゃるかもしれません。なんか目的を忘れて手段に拘泥してる様を形容する良い例でしょうか。他にも例はいっぱいある・・・
・机に向かう事じゃなくて試験に受かることだとか
・夫婦は一緒に住むことが目的じゃなくて、一緒に生きることだとか
・会議をする事じゃなくて売り上げアップとか業務の円滑化だとか
・子供の学力アップが目的なのに、塾探しだけしか頭になくなってしまったりとか
 とまあ、枚挙にいとまがない。
 しかし、今日はそんな話じゃないのです。(十分した?)

 ダイエットしてる人に朗報です。

 ゴルフはいいよ

 あれは体を回してるからでしょうか?ウエストが締まるしまる。勿論、9ホールなり18ホール歩けば運動になりますが、なによりもゴルフのショットの動作が明らかに私たちの体型を変えます。特にお腹。


 私も最近、何カゴか打っていますが、起きるとウエストが締まるのが分かる。

 体重や健康に関係するかどうかは知りませんが、明らかに引き締まります。(ほら、ここでさっきの話になるのよ)お勧めです。




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2007年06月14日(木)
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