東京の片隅から
目次|きのう|あした
勤務中、私がトイレに行きたい時間と、トイレ掃除の時間がかぶる。 別のフロアに行くか、トイレに行く時間をずらすか、それが問題だ。
モラハラの加害者になりやすい人のリストを見ていて、義父にそのまま当てはまるなぁと思う。 あの年代で地方から出てきてこつこつ働いてきた人にはありがちなのかもしれない。 いま私たち(特に私という「他人」)が同居していることで歯止めになっている部分もある。 今年はコロナでいろいろ活動がままならず、外に出られない。外には人当たりがいい人なので、外での承認欲求が満たされないと家で荒れがちになる。 適度にガス抜きをしながら着地できればいいのだが。
実家の父が、運転免許を更新した。元々今回は返上する予定だったが、予定を変えて更新したのだという。 母の入院などで運転が必要になる可能性もあるのだと思うが、おそらく東京オリンピックの延期も影響しているのではないかと思っている。 父はフリーの運送屋だ。仕事は他の人に譲ったりしてほとんど隠居状態のようだが、古いお客さんから来年のオリンピック関連でなにか依頼を受けているのかもしれない。 くわしいことは言われないので、こちらからは何も聞かない。それがうちの実家の流儀だ。
最近、父の運転に同乗する機会があった。 久しぶりに助手席から見ると、やはり昔よりは運転が雑になってきている。 潮時だろうな、と思う。
帰宅途中に実家に寄る生活が始まった。 実家の最寄り駅から実家までは途中までその街のメイン道路を歩く。 本来なら人通りも多く賑やかなのだが、やはり人は少なめ。閉まっている飲食店をそこかしこに見かける。1階はともかく2階以上の飲食店は閉まっているところが本当に多い。一時的なものなのか、それとも本当に閉店してしまったのかはわからない。 そんな中でも人が入っているのは、地元に根付いているところなんだろう。 業種としては焼肉店は賑わっている。 惣菜として買って帰れないものか、家で料理すると準備後片付けが面倒くさいもの、そういうものは外食として強いのかもしれない。
「花とゆめ」で始末人シリーズを描かれていた明智抄氏の訃報を聞く。 なぜか生物部にマンガがあって読んだのがきっかけか。ピン札は凶器であることを学んだ(笑)。オオサンショウウオの飼い主の話は覚えている。 描線は繊細なのにキャラクターや話は図太くて、シュールでクールな世界観は結構好きだった。あの時代の「花とゆめ」は面白かったな。
母の退院日。車で迎えに行った。 このご時世、入院中はお見舞いができない。配偶者である父も着替えなどを入り口で看護師さんに手渡ししておしまいという厳戒態勢。 私も当然電話でのやりとりだけだったので様子がいまいちわからなかったのだが、実際会ってみても、刺激がなかったからなのかちょっとぼんやりしている。それまでがエネルギーの塊みたいな人だったので、一気におばあさんになった感じ。話をしても要領を得ないというか混乱状態が続いているようだ。日常生活を送るうちに少しずつはっきりしてくるそうだが、長期戦になるかもしれない。 退院にあたって生活指導を看護師さんから受ける。 まだ腹にチューブが入っているので、詰まらないように毎日お湯を通す必要があるそうだ。看護師さんはお子さんに毎日やってもらってください(父の信頼度のなさよ・・・!それが世間一般の評価なのだろうけど)とのことだが、毎日は難しいだろうから、とりあえず一日おきに私が会社帰りに寄ることにして、他の日は自力でやってもらうことにする。 買い込んでいた食材も置いてきた。
母が退院するので、食材をあれこれ買い込む。 スーパーは近いのだが、しばらくは並んでいるものから選択すること自体が疲れると思われるので、食べやすいものを中心にレトルトと冷凍食品と缶詰瓶詰からあれこれ。ステップが幾つもある料理はまだキツイかなと思い、冷凍野菜ミックスなども選んでみる。 まだ辛いものはダメだが、塩分等に制限は無いらしいので、そこはまだ選びやすい。 明日退院の送迎の時に渡す予定。 父も料理はできるので、なんとかなるとは思う。
PTAによる小学校の消毒ボランティアは今月でいったん休止。 学校側から申し出があった。 それでも先生方や職員さんの消毒作業は続くわけで、なんだか申し訳ない気がする。 私はあまり出られなかったが、本部役員で中心になってやってくれた人、募集に応募して何度も参加してくれた人たちに感謝。
今年は梅雨が長くて夏は短かかった。夏休みが物理的に短かったので余計にそう思うのかもしれない。7月は雨、8月は猛暑、とはっきり分かれていたような気がする。 そのかわり9月も残暑が長引くのかと思いきや、案外そうでもなく、予想よりもあっさりと秋が来た。 冬はどうだろうか。今のところラニーニャ現象が予告されていて、雪が多くなりそうだという。去年は雪がなくてスキー場は早々に閉鎖してしまったが、今年は滑れるのだろうか。
2020年09月16日(水) |
「僕は、そして僕たちはどう生きるか」 |
梨木香歩「僕は、そして僕たちはどう生きるか」読了。 普段文庫本1冊は一気に読んでしまうことが多いのだが、これは最初のところでなかなかページをめくる手が進まず手こずっていた。最後まで読んでなぜ読み進みづらかったのかなんとなくわかった気がする。 重い。 梨木作品は普段はあまり作者の感情がダイレクトに伝わらず、いったん濾過してからこちらに理性的に伝えてくる印象があったのだが、これはちょっと毛色が違う。濾過してなお怒りがある。 物語としては起承転結の結がわかりづらいように思ったが、そもそも普段生活していてもわかりやすい結末なんてないことがほとんどだし、タイトルにもあるように、ここから先は自分で考えよ、ということなんだろうな、と思うようにした。
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