世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2004年09月27日(月):ブルー
MILETは朝からブルーだった。
こういう日は、放って置くに限る。

「陛下ー。今日はハタチの誕生日なのよ〜」

とか、戯言をはいていたが
放って置いた。
そうしたら、ふて寝に走った。

…一体、何度目の「ハタチ」なんだ、お前は。



2004年09月21日(火):あのな
MILETは滅多に電話をしない。
その為、我が家の電話料金はつねに「基本料金」だ。
薔薇職人は家にいないので
当然電話はかかってくるだけである。

そのMILETが時々やるのが「長電話」だ。
しかも、相手は大体長距離か、市外、または携帯電話。
その通話料金で、相手のいるところまで行けるだろう!
と思うほどの長電話振りである。

…相手のところへ行ってこい。俺様が許す。



2004年09月20日(月):子供ら
連休中である。
ある程度は覚悟していた。

人間の子供らの喧噪を。

今年はいつになく、激しかった。
夏休みが終わったばかりだというのに
また連休でこうして子供らは遊び回る。

元気なことは、誠に結構であるが
何事にも限度というものがあるだろう。
敬老の日に敬うべき祖父母を疲れさせるとは…
あきれるばかりだ。



2004年09月19日(日):新玩具
MILETが誕生日のプレゼントを
早くも薔薇職人からせしめていた。

だいたいMILETは策士なので
薔薇職人はやられっぱなしである。
何しろMILETの実家でのあだ名は「諸葛了孔明」だったぐらいだ。
そんな大それたあだ名をつけられたら
普通は自慢に思うのだろうが、「三国志演義」を
丹念に読んでいけば、孔明がいかに「ズルイヤツ」だったか
分かるであろう。

つまり、MILETは目的のためなら
手段は選ばずなのであるが、それを相手に悟らせないという
あざとさを持っているのである。
相手はMILETの策略にはまったと知らないうちに
MILETの思うがままに行動してしまうのだ。

そんなわけで、新しく手に入れた
i-podminiとやらで、MILETはご機嫌な様子だった。

俺様も狡賢いと言われるが
MILETほどではないと、信じている。



2004年09月18日(土):夏バテ
俺様は今、夏バテ中である。
食事がいつの間にか
俺様の味覚に合うものに変わっていた。
お陰で、食欲は旺盛である。
MILET曰く

「やっぱり陛下にはおフランス製じゃなくちゃダメなのよ」

とのことだ。
そうか。フランスの猫はこんなに旨い物を
毎日食っているのか。

しかし、いかんせん夏バテである。
せっかく胃に収めたものを、リバースしてしまうのだ。
MILETも薔薇職人も
文句言わずに後始末してくれる。
俺様の躾はばっちりのようだ。



2004年09月16日(木):ナイフ
刃渡り30センチのナイフを持った無職の少年が、
金品目当てで人の家に押し入った場合、
そこに殺意があったか無かったかを論じるのは愚かである。
殺意がなく、顔を見られたのでやむなく、
あるいは抵抗されたので仕方なく、と言った場合、
その場にあるものを凶器に選ぶのが普通だ。
例えば、テーブルにたまたまあった果物ナイフや
台所の包丁、クリスタルガラスの重そうな灰皿等々…。
刃渡り30センチ。
MILETがおよそその長さを、手で示してみた。

「…熊の心臓でも一突きで行けそうだな。
最初から殺すつもりだったんだろな」

そのナイフはインターネットでも簡単に入手出来るそうだ。
銃刀法違反にはならないのか?
同じ刃渡り30センチの日本刀を無許可で持っていたら
銃刀法違反になるんじゃなかったか?
ナイフは良いのか?

ま、俺様は法律には詳しくないが、
無職の少年とか言うヤツは、絶対に最初から
住人を殺して、それからゆっくり物色するつもりだったに
違いない。
時間がなかったのは、住人の一人がすぐに警察に連絡したから。
殺した理由が
「顔を見られたので、仕方なく」
だ、そうだ。見られたくなかったら、覆面でもして行け。
大馬鹿野郎は言い訳まで大馬鹿だな。



2004年09月04日(土):ムーア
MILETと薔薇職人は、
この俺様を夜留守番させ、自分たちは映画を見に行った。
マイケル・ムーア監督作品である。
俺様も彼の映画が見たかった。
そのうちDVDになったら、MILETが買うだろうから
それまで我慢するか。
映画の内容は、MILETたちの会話から察するに
現アメリカ大統領が
「国民に選ばれた大統領ではなく、裁判所が決めた大統領だ」
というところから始まって、あのテロを未然に防げた筈だった、
そしてイラクは「石油の採掘」の為に選ばれた、等々だったらしい。
今後もマイケル・ムーアの行動から、俺様は目が離せない。
次は、誰をターゲットにするだろう?



2004年09月01日(水):ヨン様
最近、韓国ドラマがブームらしい。
ヨン様なる俳優が、
熟女のハートを鷲掴みしているという。
しかし、MILETはある日、
そのヨン様なる人物をテレビで見ながら

「あっれ〜?どっかで見たことあるなぁ。テレビでかなぁ?」

などと、ブツブツ言っていた。

薔薇職人が帰宅した後、そのヨン様の話になり、
彼が唐突にこういった。

「なぁ、MILET。ヨン様ってさぁ、○○に似てないか?」

その○○とは薔薇職人の中学時代からの友人で
披露宴の司会もやって貰った人物である。
そこでMILETは、はたと手を叩き、

「あ、そーか。どうりで見たことあると思ったよ」

と言った後、大爆笑していた。
失礼なヤツだ。
ちなみに、ヨン様に似ていると言われた某氏。
職場でも「ヨン様」と呼ばれているらしい。







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