世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年10月31日(水):居眠り
MILETの特技に仕事しながら眠る、という荒技がある。
データの入力中にこの技を披露することも
しばしばである。
特に今時分は昼間、昼寝にはもってこいの陽気だ。
ついついMacの前で微睡んでしまうのも
分からなくはない。
しかしMILETはそれを病気だと思っている。
そんなことを言ったら、
猫族の殆どは病気と言うことになるではないか?
俺様は素朴な疑問を持った。
そこでMILETの症状(?)を詳細に検分することにした。
まず第一に。
夜早く寝ようと昼間居眠りをしている。
ということは睡眠不足で居眠りをするわけではない。
同様に朝寝坊した日も居眠りをする。
夜の寝付きの悪さは酷いものである。
目が覚めてから起きあがるまでの時間は
一時間はかかっていそうだ。
時々夢を見ているらしく、足が宙を蹴って目覚めたりする。
どうやらMILETは眠たい病らしい。
この病気は俺様がMILETにうつしたと言われている。
とんだ言いがかりだ。
俺様は確かに眠りのエキスパートだ。
だからといって、病原菌のキャリアー扱いするとはどういうことだ。
とはいえ、
MILETが俺様の体を撫でると眠くなってしまうことは
事実ではあるが…。
本当に俺様には人間を眠らせる力があるのかも知れない。



2001年10月30日(火):感染症
MILETが俺様の日記をアップロードしているのだが、
昨日の日記をアップロードするのに時間がかかっていたようだ。
おかげで、俺様の日記が一日抜けるという失態をやらかした。
何をやらせてもドジばかり踏む。
幸いにも水牛嬢が日付の誤りを見つけてくれたので、
MILETは俺様にばれる前にと
慌てて直していた。
…俺様が気がつかないと思っていたのだろうか。
愚かなヤツだ。
すぐ後ろで見ていたぞ。

さて。前置きが長くなってしまった。
昨日の夜、MILETが日記のアップロードに遅れた理由は、
「今日の出来事」とかいうニュースショーを見ていたからである。
遅い時間にやっている番組だ。
そこの中で「パスツレラ感染症」というのを特集していた。
パスツレラ感染症というのは、パスツレラ細菌による感染症だ。
犬や猫が口腔内に通常持っている細菌の一つで、
犬や猫には全く害のない細菌である。
それが稀に人間に感染するという。
番組ではその感染症が年々増えていると報道していた。
番組に出ていた日大の医者に因れば
「寝室に猫や犬を入れない。寝ている間に舐められたら感染する」
と言っていたようだ。
実際問題として舐められただけで感染するのは
よほど抵抗力が落ちている人間だけだろう。
第一、それぐらいでうつるのであればもっと蔓延しているはずである。
調べてみたところ
「通常は限局性の創傷感染」
「咬まれたりした場所が赤く腫れたりするのみで一般には軽症」
「稀に骨髄炎や風邪に似た症状を発症することがある」
「予後は良い」
予防措置としては
「口移しでエサを与えない」
「爪を切っておく」
「動物に触ったあとには手を洗う」
とあった。
どこにも「舐められたら感染する」とは出ていない。
テレビに出ていたのはパスツルラ細菌の権威だという。
俺様が調べた内容と、彼の言っていた内容の
どちらを信用すべきなのだろうか。
ちなみに俺様が調べたのは番組内でも紹介されていた
サイトの情報である。




2001年10月29日(月):回復す
昨日の夜は雷が鳴っていた。
今日は午前中は晴れていたのだが、夕方になって
にわかに雨が降り始めた。
女心にたとえられる秋の空である。
目の覚めるような見事な月が拝めたと思えば、
にわかに立ち曇り雷鳴が轟く。
空を眺めていると
一日飽きないものだ。
俺様の体調はお陰様で良くなった。
今日は食事もちゃんと採った。
MILETにあまり付き合わず、ゆっくり休んだためだろう。
体調がすぐれないときは、
ゆっくりするに限る。



2001年10月28日(日):不覚だ
昨日に引き続き、MILETたちは一日出掛けていた。
雨模様の一日である。
こういう日は寝ているに限る。
だが不測の事態が起こった。
俺様としたことが、食事中に気持ち悪くなり、
戻してしまったのである。
おかげで今日一日、食事無しだった。
まぁ、自分が悪いので仕方ないのだが…
思わず戻してしまったあと、なんとかトイレまで行こうと
努力はしたのだが、廊下で吐いてしまった。
昨日の夜、MILETたちが仕事の打ち合わせをしている間、
ずっとキャリーバッグで寝ていたのだが、
それが俺様の胃にストレスだったのかも知れない。
あるいは、急激に気温が下がった為なのかも知れない。
しかし、明日また具合が悪くなったら、
病院行きは確実だろう。
最近胃の調子も良かったのだが…
そういえば、食事がヘアボールコントロールでなくなっていたな。
或いはそれが原因だろうか。
前に食していたヘアボールコントロールは
不味くて食べられたものではなかった。
しかしMILETが新しく見つけてきた食事は
味もなかなかのものだった。
…来週からヘアボールコントロールに戻して貰おうと思う。
そのアピールとして、
少々腹が減ってはいたが、食事に手をつけないでおいた。
問題は鈍いMILETたちがそれに気がつくかどうかである。



2001年10月27日(土):許せん
今日、向ヶ丘遊園へ出掛けた。
目的は勿論、薔薇園である。
百花繚乱の秋薔薇たちを眺めようと、俺様は行く気満々だった。
薔薇職人は俺様を置いていこうと思っていたらしいが、
そうはいかない。
さて。
向ヶ丘遊園というのは、川崎市にある。
ちょっと分かりにくい場所であったが、なんとか辿り着いた。
そこからが問題だった。
なんと、俺様を園内に入れないと言うのだ。
わざわざ俺様が来たと言うに、
薔薇を見せないとはどういうことだ。
聞けば向ヶ丘遊園というのは経営難で閉園が決まっているという。
俺様を入れないようなところは
潰れて当然と言うところだ。
MILET達の話によると、ハイブリッテイーを中心にした
モダンローズが多かったそうである。
沢山の薔薇達…閉園したあとは荒れるに任せるのだろうか。
許せない話である。



2001年10月26日(金):勝者は
WBCAの特別企画のエントリーが公式に始まった。
今のところ投稿していただいた会員は
一名だけである。
参加表明していただいた会員の諸氏。
是非ともグランプリを狙っていただきたい。
俺様がMILETに聞いたところによれば、
MILETの好みで決める「主宰賞」なるものも
用意しているそうである。
俺様も一応会員ではあるが名誉会長になっているので、
残念ながらエントリーは認められないそうだ。
まぁ…
俺様がエントリーしたら「主宰賞」は俺様のものになるからな。
何しろMILETは俺様にベタ惚れだからだ。
会員の諸君、並びに一般参加の諸氏。
趣向を凝らしての参加、お待ち申し上げているぞ。



2001年10月25日(木):心と体
昨日も書いたがMILETは脆弱である。
精神的にも肉体的にも弱い。
というか、甘いのだ。
俺様に言わせれば、そんな無茶な使い方をすれば
いかに丈夫であっても故障するというものである。
MILETが壊れそうになったら
俺様はそれとなく傍に寄っていく。
俺様が傍にいるとMILETはそれだけで安定するらしい。
一緒に四年も暮らしていると、
相手が何を思っているのが分かるようになるものだ。
MILETが俺様のことを理解しているとまでは言い切れないが、
少なくとも俺様はMILETを理解しているつもりである。
生きているもの全て、
単体で生きるというのは非常に困難だ。
生物は自己保存本能と種の保存本能があってこそ
生き物といえるのである。
単体であると言うことは、そのどちらをも難しくさせるだろう。
病気の時、寂しいとき、ぬくもりをもとめて
俺様を抱きしめるMILETに、俺様は喉を鳴らしてやることにしている。
辛いことがあったとき、
傍にいてやれることが幸せだとは俺様自身も驚きである。



2001年10月24日(水):駅ビル
MILETが本当に久しぶりに、
一人で外出した。
出掛けた先は駅ビルと言うところだそうだ。
残念ながら、俺様と駅ビルはあまり縁がない。
昔、まだ小さかった頃に駅ビルの駐車場へは行ったが。
勿論、クルマで、である。
駅ビルにはMILETが大好きな本屋や、コーヒースタンドがある。
ゆっくり買い物をしてくるだろうと思ったのだが、
2時間もすると帰ってきてしまった。
もっと時間がかかるだろうと思って、
俺様は悠々と昼寝をしていたのだが。
なんでも、電話が入るかも知れないから早く帰ってきたとか
ぶつぶつ言い訳を言っていたが…
はっきり言ってMILETは対人恐怖症的なところがある
一人で買い物に行くというのは、
かなりのストレスらしい。
本屋や足裏マッサージや美容室は何故か平気らしいが…
そんなわけで、今日も早く帰ってきたのだろう。



2001年10月23日(火):さば節
俺様はさば節が好きである。
イエネコはサバなどのいわゆる光り物は
体に良くないと言われているらしい。
だが、俺様は思うのだ。
好きなものをたらふく食べて、満足しているのと
嫌いなものしか食べずにストレスを感じるのと、
どちらが体によいか。
言わずと知れた前者である。
しかし、これは己の体が健康だからこそ、だ。
病に伏したときは、
どんなにイヤでもキライでも、
医者の処方した薬や、栄養士の提示した食事を摂取せねば。
それが結果的には早く病をうち負かす事になるのだから。
秋が深まるにつれて
体調を崩す同士も多かろうと思う。
俺様も気をつけるが、くれぐれもご自愛なされるが良いだろう。
今日はMILETにミーのママ女史から
素晴らしいものが届いた。
詳しいことは例の薔薇サイト内、庭日記に記されている。
ご興味ある方はご一読を。



2001年10月22日(月):秋の雨
長雨の始まりだろうか。
冷たい雨が降りしきっている。
昨日もあまり天気が思わしくなかったが、
今日は午後からとうとう降り出してしまった。
こうなると、俺様は眠くて溜まらない。
気温も低いし、俺様は丸くなって寝ていた。
MILETは大きな仕事が入るかも知れないと、
浮き足立っていて俺様の相手を忘れている。
あとでみっちり、しごいてやらねばなるまい。
そういえば向ヶ丘遊園と言うところの薔薇が、見頃だという。
そこは近々閉園されてしまうそうだ。
MILETたちを急かして、
見学へ出掛けるとするか。



2001年10月21日(日):岐阜行
予告通り、今日は岐阜への日帰り旅行を報告しよう。
出発は朝まだき午前五時十五分。
夜明け前のもっとも寒い時間だ。
クルマには俺様のベッドと食事を用意させ、
いざ出発。
俺様はまだ眠かったので、愛用のキャリーバッグで一眠り。
そうこうしているうちに、日が昇りはじめた。
その頃にはクルマは小田厚を抜けて、箱根路を登っていた。
この辺りは普段のドライブと変わりない。
静岡のどこからか…東名に乗り、快適なドライブが始まった。
俺様は高速ドライブが好きである。
飛ぶように流れる景色や、規則的に訪れる振動が好きなのだ。
走ってはまた走り、西に向かってひた走る。
やがて岐阜県に入り、高速をおりた。
何度か来ているはずなのに、相も変わらずMILETたちは
道に迷った。
方向音痴というよりも、物覚えが悪いという方が正しい。
それでも前回よりは早く、目的の場所に辿り着く。
前もって電話をしていたために、
俺様のものになるはずの薔薇苗たちがならんでいた。
もっとよく見たいとMILETに申しつけ、
俺様はキャリーバッグから出た。
MILETに抱えられたままだったのがイヤだったのだが、
外出先でヤツらに恥をかかせるほど、俺様は馬鹿ではない。
いい気持ちにさせておけば、おつむの弱いヤツらは、
あとで何倍も俺様に奉仕するのを知っているからである。
さて。
今回俺様のお眼鏡に適った苗はここの日記に詳しく書いてあるはずだ。
せっかく遠くから来たのである。
苗を梱包して貰っている間、他の薔薇も見ることにした。
温室へ入っていくと、そこは真夏の暑さである。
馥郁たる薔薇の香りに、俺様は鼻をうごめかした。
素晴らしい大きさの素晴らしい薔薇達が俺様を迎えてくれる。
どれ一つ取っても、拙宅の庭に咲くものとは比べられないほどだ。

薔薇園の人間達は、みな俺様の魅力に夢中になった。
たまたま苗を買いに来ていたご婦人は、
家に五匹のアメショーを飼っているといっていたが、
俺様を見て「大人しくてイイコね」と言っていた。
まぁ、これが人間の言うところの「猫かぶり」であろうか。
その他にも女性陣は勿論のこと、男どもまで
俺様に触りたがった。ま、男どもは勘弁願ったが。

四苦八苦して巨大な薔薇苗をクルマに詰め込み、
一路東へ帰っていった。
俺様は薔薇苗を横目で見張っていたが、
いつの間にか寝てしまったようである。

無事に陋屋に辿り着き、MILETたちは再び出掛けていった。
元気なヤツらだ。

これが昨日の一連の出来事である。
そんなわけで、今日の俺様は流石に疲れている。



2001年10月20日(土):告知す
今日は俺様、一日留守にする。
と言うことで、日記は綴れないやもしれない。
ご承知置き願いたい。
無事、帰宅したら
またここに書き連ねようと思う。



2001年10月19日(金):行楽に
出掛けるにはもってこいの天気だった。
朝晩は冷え込むのだが、
それがまた秋らしくて良い風情である。
MILETの布団に久しぶりに潜り込んだ。
太陽が昇ってきてからは自分のベッドに戻ったのだが、
MILETが何を勘違いしたのか、
「もぉ。陛下ったら甘えんぼちゃん」
などと抜かしやがった。
寒いから部屋を暖めろと言ったのに、
寒いままだったから仕方なく、布団に潜り込んだのだ。
MILETが幸せな気持ちになっているので、
そのまま誤解させておくことにした。
何故かと言えば、明日の早朝から出掛けるからだ。
下手に機嫌を損ねたら、
俺様一人、薄ら寒い部屋で留守番する羽目になる。
人間どもが楽しみを求めるのなら、
当然統治者である俺様の許可がいるに決まっている。
全く。
これだけ教育してきたというのに、
まだまだ教育したりないようだ。



2001年10月18日(木):突然に
MILETの相方は計画を唐突に発表する。
今日も昼過ぎに電話がかかってきたのだが、
それによると「土曜日に岐阜へ行く」だそうだ。
確か先日は「土曜日は菅生に行く」だったのだが。
どちらにせよ、普通は日帰りしない距離である。
勿論、ヤツらは日帰りだ。
俺様も当然同伴する予定である。
岐阜にはMILETの師がおり、
なんでも新しく店を開いたとのことだ。
最近ちっともレッスンを受けていないMILETに
その師から手紙が届いた。
「たまには顔を見せなさい」
と書かれていた。
焦りまくったMILETは今度の岐阜行きで師の顔を
拝みに行くつもりらしい。
相手にも予定というものがあるのだが…
そういうことをまるで考えないのが、
MILETである。



2001年10月17日(水):祝い事
昨日報告したとおり、昨日は薔薇職人事
MILETの相方の誕生日だった。
沢山の方々に祝辞を頂戴し、本人も喜んでいる。
改めて、俺様から御礼申し上げる。

MILETはなんとか祝いの品を用意しようと
四苦八苦していたが…
結局懐具合が思わしくないので、
品物を贈るのは諦めたようである。
その代わりに、薔薇職人が楽しめるようなものをと、
弱いおつむを振り絞って、CGIと格闘していた。
だがその格闘虚しく、
贈られた本人は喜んではいないようだった。
まぁ…人生とはそんなものだろう。



2001年10月16日(火):夜の道
今日は薔薇職人の誕生日だった。
そういうわけで、夜のドライブと洒落込んだ。
というものの、
運転は薔薇職人である。
MILETはクルマを動かせないらしい。
おきまりの箱根〜三島ドライブだ。
三島に行きつけのバイクショップがあり、
そこで何かを買ったらしい。
誕生日だというのに、懐から金を出したのは
薔薇職人だ。
MILETは金も出さなかった。
バイクショップでヤツらが話し込んでいると、
雨が降り出した。
日中はまずまずの天気だったのだが…
おかげで俺様は眠くて敵わなかった。
さて。
薔薇職人はこのささやかすぎる誕生日に満足したのだろうか。



2001年10月15日(月):受信料
今日も良い天気であった。
MILETに命じて庭の薔薇の様子を見に
外へ出た。
そこへ風体の怪しい男がやってきた。
男は
「N○Kのものだけど受信料未納なんですけど」
とかなんとか言っていた。
MILETの機嫌が悪かったのは男にとって不幸だった。
「その受信料は強制ですか」
「いや、強制って訳じゃないけど」
「じゃ、払いたくないのでN○Kの送信を止めてください」
「それは出来ない」
「テレビがN○Kを受信できる状態なら払うんでしょ」
「そう」
「じゃぁ止めていただかないと」
「それはできないんだよね」
「それって強制なんじゃないですか」
「いや強制って訳では」
以上のような問答が何度か繰り返された。
男はこのような論法にやられたことはないのだろう。
全くディスカッションになっていない。
終いにはMILETが論戦を打ちきった。
「私には支払い能力がないので夫がいるときに連絡を」
その言葉に男は明らかにほっとしたようである。
気の毒なことだ。
MILETも受信料ぐらい払ってやればいいものを。
しかしMILETの言うことも一理あるような気もする。
現在では多チャンネル化が進み、
CATVやCSやらといった受信形態が増えてきた。
それらを受信するに当たっては、当然受信料を支払う。
しかし受信するしないは個人の決定に任されているのだ。
受信したくないものを受信させられて、
挙げ句には金を払えと言うのは確かに不躾な話である。
まぁ、MILETも金に苦労していなければ
受信料の一つや二つ、即支払うのだろうがな。



2001年10月14日(日):風流人
つい先日のことである。
MILETがMacにむかいつつ、指を折っていた。
ぶつぶつと呟きながら、
指を折りつつなぜか頭も振っている。
どうやら言葉を発するたびに
指を折っているようだ。
興味持った俺様は、Macの画面を覗いてみた。
どうやら風千女史のサイトを覗き見しているようだ。
その中の掲示板に書き込みをしようと言うわけだろう。
しかし、指折りと書き込みの因果関係はなんだろう。
俺様はもっとよく見ようとMILETの膝に飛び乗った。
MILETが俺様を邪魔者扱いしないように、
喉を鳴らしてやる。
それが余程嬉しかったのか、
俺様が膝に乗ったことを自慢げに掲示板に書き込もうとしている。
そして、また指折りである。
しばらく辛抱してみた。
どうやらMILETは俳句を捻ろうとしていたと判明した。
出来上がった俳句を見た途端、俺様はMILETと一緒にいるのが
恥ずかしくなった。
あんなくず俳句、良くも載せられるものだ。
風千女史の掲示板が汚れるというものである。
もう少し、勉強してから人様に披露するべきだろう。
ちなみに俺様には
俳句のたしなみはないのだが。



2001年10月13日(土):見舞へ
今日は夕方になってからMILETの母親を見舞った。
先日、ちょっとした手術をしたことを
ここで申し上げたと記憶している。
その見舞だ。
本人は傷口が痛むらしく、
意気消沈気味だった。
MILETの実兄が泊まりがけでこの週末は来ているので、
MILETたちは買い物がてら見舞ったのである。
俺様がMILETの夢枕に立ち、見舞うように言ったのだが…
なにしろヤツは気が効かないことこの上ないのだ。
俺様がせっつかなければ、行動しなかっただろう。
時間にして一時間も向こうにいただろうか。
無理させてはいけないと言うことと、
よけいな気を遣わせないようにということで
そうそうに引き上げてきたのだ。
俺様が激励のために声をかけてやると、
MILETの母親は喜んだようだ。
怪我はじっとしていれば治るものだ。
早く回復して、俺様の遊び相手になって貰わねば。



2001年10月12日(金):朝から
MILETは食事もしないで何かしていた。
俺様が覗いてみると、
TELnetなるものを使って、何かをしているようである。
TELnetというのはwebディスクスペース上にディレクトリを作成したり、
またディレクトリ内容を更新したりできるものだ。
MILETが今のネット環境になるまでは
それを使っていたようである。
だが今のMacにはそのTELnetたるものが入っていなくて、
必要になったMILETが慌ててダウンロードおよび設定したらしい。
「うえぇぇん。接続切られちゃうよ」
泣きながら作業している。
「やっぱりproxyが邪魔してるんだなぁ。どうしよー」
「so-netに繋ぎ直すかなぁ。ううう。でもIDはscnで取って貰ったし」
ぐちぐちぶつぶつ言いながらの作業である。
こう言うときは傍に寄らない方がいい。
何かと文句を垂れられるのは目に見えているのだ。
何度か電話やメールで誰かとやりとりし、
やっと目的のディレクトリ内に侵入できたようだ。
しかしMILETの懸念通りproxy経由ではいけなかったのだという。
まぁ、今日はMILETの愚痴大会になりそうだったから、
俺様が先手を打って日記をつけておこう。
先日来修理に出していたMacのモニタも帰ってきた。
請求書を見たMILETが目を剥いた。
…その真実は…
無料だったのである。
買い求めた店舗では見積もりだけで
三千円取られそうになったというのに、Apple社はそうではなかった。
送料も送るのも受けるのも無料だった。
俺様が裏から手を回して、無料にさせたわけではない。
MILETたちは当分Apple社の製品を買い続けるだろう。
世の中、捨てたものではないのだ。



2001年10月11日(木):秋薔薇
今日は薔薇職人が休みであった。
午前中からそういうわけで、ドライブに出掛けた。
薔薇職人は例によって他に用事があったようだ。
俺様とMILETは
午後に訪れる予定になっていた、薔薇園目当てのドライブである。
天気は上々。
少々気温が高かったのが難点であったが、
薔薇園の薔薇達はどれも素晴らしく、豪華であった。
陋屋の庭にあるのと同じ品種が咲いていたのだが、
比べものにならないほどの花の大きさである。
人間の頭ほどある薔薇さえあった。
まぁ、そこまで大きくなってしまうと情緒がない。
負け惜しみではなく、
あれほどあけすけに咲いてしまっては、薔薇の持つ神秘が
薄れてしまうだろう。
薔薇園に漂う馥郁たる香りには
俺様も充分陶酔したのであるが。
薔薇園から帰ってきてすぐに、
MILETたちは再び出掛けてしまった。
ホームセンターで目当ての薔薇を購入するために出掛けたのである。
俺様は未だにその薔薇を拝んでいないのだが…
変わった形に仕立ててあるそうだ。
明日、MILETに言いつけて拝ませて貰う予定だ。



2001年10月10日(水):寒と暖
秋は天気が周期的に変わる。
今日は大雨である。
その上、肌寒い。
日が差せば気温が上がり、二十五度を上回るのだが、
こうしていったん雨が降ったりすれば、
思わず丸くなるほど、寒い。
こんな天候の所為か、人間どもは風邪を患うらしい。
MILETも薔薇職人も、
げほげほ、ごほごほ、ずるずる、といった具合だ。
それでも薔薇職人は仕事に行くのだから、
人間とは分からないものだ。
俺様ならゆっくり養生して完全に治るまでは、
じっとしているのだが。
風邪を召されている諸氏。
くれぐれも大事になされよ。



2001年10月09日(火):花盗人
腹の立つことばかりだ。
アメリカはアフガンを空爆した。
あれ以上貧しくなることも出来ない国に、
いったい何を求めてあんなことをしたのだろうか。
キリスト教国とは思えない。
ローマ法王はこう言ったぞ。
「十字軍の遠征は侵略であった」
とな。
アメリカの報復措置も相手にしてみれば侵略だろうに。
暴力を暴力で購えるはずがあるまい。
さて。
今日はMILETも俺様も実はがっかりしている。
というのも、俺様の薔薇が盗まれたらしいのだ。
昨夜は非常に風が強かった。
その所為で、高いところに置いてあった鉢が落ちたのかと
MILETは考えたらしい。
だが、辺りを探しても鉢は見つからなかった。
盗まれた鉢についてはこちらの庭日記に詳しく載せているはずである。
世の中、悪人ばかりではないだろうが…
腹立ちは修まりそうにない。



2001年10月08日(月):出来事
二日間休載してしまい、申し訳ない。
今日はその間にあった事をご報告しよう。
連休であったのだが、
第一日目。
MILETの母親がとある手術を受けた。
オペは簡単なものであったので、
入院せずに帰宅した。
だが医者に言わせると本当なら四日ほど
入院して貰いたかったそうである。
薔薇職人の勤め先でオペを受けたので、我が儘を通したのだろう。
医者も細心の注意を払って、処置を施してくれたそうだ。
おかげで術後の経過はかなり良好である。
家に帰ってこられたからと言って、
その瞬間から日常生活に戻れるわけではない。
しばらく痛みが残るだろうし、
体を動かすのも億劫だろう。

二日目。
ということで、一日MILETは実家に帰っていた。
本当なら俺様も同行し、MILETの母を見舞ってやりたかったのだが、
「陛下が行くとママが気を遣うからね。ダメよ」
と言われてしまったのだ。
二日間、俺様は留守宅を守っていたことになるのだが、
まぁ、仕方あるまい。
今日は台風の影響か天候も思わしくない。
こんな日は流石にアクティブなMILETの母親といえども、
大人しくしているだろう。
MILETはと言えば、先日の無礼者との対決と
今回の母親のオペですっかり疲れたらしい。
治りかけていた風邪がぶり返していた。
情けない話である。



2001年10月07日(日):本日も
申し訳ありません。
休載させていただきます。
明日には再開予定です。

TITAN2代理人MILET拝



2001年10月06日(土):休 載
いつも世界征服日記をご愛読いただき、ありがとうございます。
本日、作者の一身上の都合により、
休載とさせていただきます。
楽しみにしていただいている皆様。
申し訳ありません。

今後とも世界征服日記を宜しくご愛顧願います。

TITAN2代理人MILET拝



2001年10月05日(金):教訓的
今日は夜、来客があった。
男二人組みである。
スーツ姿でいかにも勤め人と言った風情だった。
その二人をMILETが快く思っていないことは
一目瞭然だった。
彼らはしきりにMILETとその相方に
「申し訳なく思っております」
を繰り返していた。
何をやらかしたのだろう。
興味をそそられて俺様は会談の様子を見ることにした。
経緯を話せば長くなりそうなので、割愛する。
二人は某金融機関から来たのだが、
その金融機関がMILETやその相方に暴言の数々を吐いたらしい。
挙げ句には
言っていることが二転三転し、MILETたちを混乱に
貶めたそうである。
怒り心頭だったMILETたちが、
二人を呼びつけたという次第だった。
努めて冷静に接しているMILETたち。
俺様はちょっと尊敬してやったぞ。
その証拠に今日は大人しく削り節をねだってみた。
押しまくるばかりではなく、引くことも大事だと
教えられた気がする。



2001年10月04日(木):三週間
朝から日記をつけているが、理由がある。
これから書くのは夕べの出来事なのだ。
記憶がなるべく鮮明なうちに、書き連ねようと思う。
夕べ、MILETたちと遅くまでテレビを見ていた。
MILETは具合が悪いというのに…
番組の途中で寝室に上がるような事を言っていたが、
最後まで見ていた。
その番組というのは例のWWF、アメリカンプロレスである。
日本語版字幕をつけたり、音声を編集したりするため、
本国から三週間遅れで放送されている番組だ。
昨日はあのテロ事件があった翌々日の放送分だった。
番組の内容は大きく変更されたいた。
スーパースターズと言われているレスラー達が、
被害者や加害者、アメリカの国民達にむかって、
メッセージを伝えていた。
そのメッセージは多くは「祈りを捧げる」というものだ。
中には家族を持つレスラーもおり、彼らのメッセージは
「お父さん(あるいはお母さん)は大丈夫」
というものだった。
そして、犠牲者の子供達の事を案じていた。
次ぎに多いメッセージは
「必ず、この犯人達に報復する」
というものだった。
レスラー達の口から「報復する」という言葉が出る度に、
会場にいる「善良な市民」たちが歓声を上げる。
その「報復措置」が
罪もない市民達を苦しめるかもしれないのに、だ。
中には「こんな時だからこそ、隣人を信じよう」と
訴えるレスラーもいた。
彼は自分の試合の時、喪章をつけて戦っていた。
そして明らかにマイノリティーである女性のレスラーが
「アメリカは自由と平等の国。この事件で人種偏見を持たないで」
と、涙をこぼしていた。
番組は国歌斉唱に始まり、
オリンピックヒーローであるレスラーの勝利で幕を閉じた。
収録場所がヒューストンということもあり、
現アメリカ大統領へのメッセージもかなり込められていたようだ。
あれから三週間。
今、アメリカは報復措置へ着実に向かっている。
だが、冷静に考えられる時期にも来ているようだ。
俺様は思う。
戦いたいのなら、それこそ一対一、リングで勝負をつければいい。
俺様が試合の行く末をしっかり、見届けてやる。




2001年10月03日(水):眠れる
MILETは昨日に引き続きダウンしている。
今日は邪魔が入らなかったためか、
よく眠っていた。
俺様も添い寝してやった。
日中はまだまだ日差しが強く、暑いほどである。
しかし、風は流石に心地よかった。
目を射抜くほど強烈な日差しもものとせず、
俺様はうつらうつらした。
MILETは爆睡である。
寝る前に薬を服用していたから、その所為もあるだろう。
昨日まであった食欲が、今日は衰えていたようだ。
薬を服用して状態が悪化するとは、珍しい。
生物の体は、異物が入ると自ら防衛しようとする。
それが発熱や嘔吐などの不快な症状になる。
異物と体が戦っている証拠ではあるのだが…
まぁ、体力は衰えるだろう。
MILETが服用した薬は、
免疫機能を高める効果でもあるのだろうか?



2001年10月02日(火):贈り物
MILETの処に
また、プレゼントが届いた。
また、というのは最近MILET宛の贈答品が、
やたらと多いからだ。
先日は花束を貰っていたし、
その前はハンカチを貰っていた。
今回は黒い色のポーチとやらだそうである。
まったく。
なんだってMILETにばかり贈り物が届くのだか。
俺様に付け届けがあっても
構わないと思うのだがな。
さてと。
俺様はMILETの看病で今日は忙しくなりそうだ。
先日来、薔薇職人が風邪をひいていたが、
その菌がMILETに感染した模様だ。
寝ているMILETの邪魔が
今日もしこたま入った。
保険屋、宅急便、銀行からの電話、薔薇職人の実家からの電話。
まぁ、今夜はそれぐらいだろうと思う。
ということで、今日の日記はこれでお終いだ。
明日にはもっと面白い事をお知らせできるだろう。



2001年10月01日(月):速いか
今日から俺様が利用しているケーブルテレビの
インターネット回線が増速する。
前にも速くなったのだが、
また、速くなったらしい。
なんでもブロードバンドとやらに対応するため
だとかなんだとか…
そんな内容のメールが届いていた。
速度が速くなったという実感が、MILETにはないらしい。
俺様も実際どうであるのか
イマイチ分からない。
今までも遅いと思ったことはないのだ。
今日、テレビでいかがわしい番組をやっていた。
超常現象を検証するという名目の、
トーク番組らしきものだ。
らしき、というのは全然トークになっていなかったからである。
一方は他方の話を全く聞き入れず、
また、他方はどう考えても論理的でない話を進めている。
これではお互いを揶揄するだけの
くだらない見せ物も良いところである。
MILETとその相方はそんな番組を見て、大爆笑していた。
UFOであろうとUMAであろうと、
二人はその存在を否定しないでもない、という。
MILETの言葉を借りれば
「地球が宇宙でひとりぼっちでは寂しすぎるしね」
ということだ。
まぁ…
超能力に関して言えば、人間どもが猫の通常能力すら
理解できていないのだ。
あっても構わないのではないだろうか。







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