ブルーにこんがらかって...月人

 

 

バイバイサンキュー - 2009年03月28日(土)

NHK-FM「ミュージック・スクエア」がこの3月で終了しました。

初めてこの番組を聴いたのは'95年くらいだったかなぁ。
中学生の頃、クラスの友達が教えてくれたのだった。「宮沢和史がゲストに出るよ」ということで聴いてみたのが確か最初だった気がする。
我が家はラジオの電波が入りにくい場所らしくて、ラジカセのアンテナをめいっぱい伸ばして上手いことの位置を合わせないとなかなかちゃんと聴けない。それでも、宿題をするときはラジカセを目の前に置いて聴くのがいつの間にか習慣になった。好きなアーティストのゲストの回や、気になる曲を一生懸命録音した。

一番熱心に聴いたのはやっぱり中学〜高校にかけてだろうな。
学生のお小遣いやバイト代では雑誌やCDを気軽にあれこれ買えるわけもなく、CSの音楽番組が見られるわけでもない自分にとって、メジャーなアーティストもそうでないものも隔たりなく「注目の最新DISCからヒット中のナンバーまで」フルサイズでかけてくれるこの番組はほぼ唯一の貴重な情報源だった。

いま自分の部屋にあるCDは8割がたこの番組がきっかけで聴き始めたものだと思う。
もしこの番組が無かったら、私はさして音楽に興味ももたないまま何となく流行りのCDを買って聞き流し、その内音楽を聴くことに飽きてしまっていたかもしれない。
「ミュージック・スクエア」で私は音楽の聴き方を覚えたのだ。

ここ何年かはすっかりラジオから遠ざかっていたけれど、自分にとって大事な番組だったのだなあと改めて気づかされた。最後のゲストがLOST IN TIMEというのもなんだかじんとしてしまった。ロストも、この番組で初めて聴いて好きになったアーティストのひとりです。

いまの10代の子達はどうやって音楽と出会うんだろう。
自宅でCS放送が見られる家も増えただろうし、気になるものはネットでちょっと調べればPVもライブ映像もすぐ見つかる。便利になったよなぁ。
「ミュージック・スクエア」の後にはまた新しい音楽番組がはじまるそうだ。また、いい音楽と出合えるいい番組になってほしいなぁと思う。



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