ブルーにこんがらかって...月人

 

 

月光の囁き - 2001年05月28日(月)

友達からの情報が現実のものとしてやってきた。
届きましたよペリペリはがき。キャラメルボックスサマーツアーのお知らせー!!
嬉しい、絶対観に行くぜ! ってのと、
ああ、今回はチケット無理かも…ってのと。
それから、
行っていいのかなあ…なんて思ってみたり。
だってわし、傍から見たら「とりあえず○○さぁんっっ」な“ファン”だし。
キャラメルボックスの芝居が好きです、と言っても誰も信用してくれんだろう。
…誰かに信用してもらわなきゃならん理由も無いけど。

まあいい。
とにかく観に行きたい。
そして出来ることならオリジナルチケット欲しい。
さらに贅沢を言うなら表情の分かるぐらいの席で見たい。…いや、もし取れたならコンタクト作り直すわ。
チケットの値上げは問題ないと思う。これでも安いと思うし。
とりあえずがんばって電話しよう。あとは何かに祈ってみる。



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続・くるれどもくるれども - 2001年05月17日(木)

行ってきました“TEAM PARTY”。
すごかった。ライヴハウスを甘く見ていました。…つーか開演20分押しは辛いです。
金も要らなきゃ女も要らぬ、あたしゃも少し背が欲しい。
よく見えないんだね。会場もあんましよくは無いんだけど(ステージ低い)。
前のほうでもまれて汗だく。「迷路ゲーム」のあたりでくらくらしてきました。
視界真っ暗、意識とびまくり。やむなく外に出ました。おかげで「ばらの花」は外で聞くはめに。あなくやし。
でも良かったんだよ演奏は。ダフトパンクっぽいのはちと苦手だけんど。
次の機会には行くかな。それまでに体力つけておこうか。
でもライヴハウスよりも小さ目のホールの方が僕ぁ好きだな。


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仮面の告白 - 2001年05月15日(火)

その歌を聴いたとき、正確には歌詞カードを読んだとき。
怖いと思った。

洒落みたいなタイトルとは裏腹、聴くのが苦しかった。
歌、というのは分かりにくい位がちょうどいい。
そっぽを向いて歌っていてくれたほうがいい。
だけどこの歌はこちらを向く。
聴けない。聞き流せない。
分かりもしない癖に、歌い手の心情なんかを思ってしまう自分が嫌だ。
歌い手のことなんてろくに知りもしないのに、知ったかぶっている自分に腹が立つ。
「こちらを向いている」と思うことがすでに思い上がりなのに。

アルバム1枚、通しては聴けない。
途中で何曲も飛ばす。
やっぱり、もう少し距離が必要だ。
トビラは開けられない。
仮面ライターの顔は見られない。


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RUN!RUN!RUN! - 2001年05月12日(土)

本日はTHE BOOMライヴ。なので再び上京。
折角なので早稲田の演劇博物館に行くことにする。お目当ては企画展「演劇集団キャラメルボックスの15年」。
……ま、迷った……。どこがエンパクなのか分からず大学周辺をぐるぐる回って十数分。どうでもいいけど大学っていいなあと思うことしきり。広いし、面白そうだし。もっとも私はここに来られるような頭もお金も持ってないし、実際中身がどうなってるのかも全く知らんのだけれど。
なにはともあれ無事辿り着いて、中に入って「来て良かった」と。
写真・ポスター・衣装・小道具・パンフ・チケット・フライヤー等等。
中でも見られて嬉しかったのは銃! 「スケッチブック・ボイジャー」で使用された銃。この話好きなんだ。ダイゴとヤマアラシ特に好き。館長さんも三太夫も好き。しかも製作(改造)は上川さんですよー!!
写真も沢山飾ってあった。どれも観ているとなんだか嬉しくなってしまう。
展示会場にはテレビが2つあって、「風を継ぐ者」と「TRUTH」が流れていた。

キャラメルボックスに出会うまで、演劇には全く興味が無かった。
それがどうだろう。今じゃ年に何度も劇場に通ったりしている。
「演劇が好き」なのかどうかはよくわからない。きちんと観たのはキャラメルボックスと地球ゴージャスの舞台だけだから。
演劇が好きだ、とはとても言えない。演劇について語るには、無知であることは間違いない。
普通の演劇ファンの人から見たら、さぞかし嫌な客だろうなと思う。
それでも私はキャラメルボックスが好きだし、これからも何度も劇場に通うだろう。……チケットが手に入れば、の話だけれど。

さて。
夕方からは日比谷の野音でBOOMライヴ。
野外は初めて。天気も良くて、入り口には屋台まで出てたりしてなんだかお祭りみたいだ。
席はかなり後ろのほうで、正直観やすくはなかった。傾斜が緩やかだから前の人の頭がかぶる。しかも私の前の席、背の高い兄さんが……(涙)。
でもライヴは勿論サイコー。前座のほるすたいんづがねー。笑わせて頂きましたよ。つーか鶴来さんかわいすぎじゃ―――!!! 牛! 被ってるし!!
それから「なごり雪」で隣の人と手まで繋いじゃったしね。でもバターさん、両隣は女の人だったから出会いはなさそうですよ。
楽しかった。「不自由な運命の中で」「この広い世界で」と私の好きな曲が続けて聴けた、その時の空が蒼く蒼く。至福のひととき。
歌って、飛び跳ねて。楽しくて楽しくて。

BOOMというバンドは掴みどころがない。新しい曲に出会うたび、いつもどきどきしてしまう。次はいったい何をするのか。何を見せてくれるのか。
でも、ライヴのBOOMを観ているとすごく安心する。今日も勿論そう。
新しい物に出会うたびいろんな顔を見せてくれる、でもその根っこにずっと変わらない物を持ち続けている。
ライヴではその「かわらないもの」が見えるような気がするのだ。10年、20年、これまでもこれからも、この人たちはこうやって歌い続けてきたんだ。

走り続ける人たちがいる。
それぞれの足跡と、いまとを目にすることができて嬉しかった。

追記。
某バラエティーで「島唄」をハモって歌ってるのを見た。以前男性コーラスグループ(ゴスペラーズじゃないよ)が歌ってるのも生で聞いた。外国の女性ボーカリストのカヴァーも聞いた。
でも。
やっぱり宮沢が声の限りに歌う、渾身の力をこめた「島唄」がいちばん好きだなあ。




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TRAIN−TRAIN - 2001年05月07日(月)

私が貴方の存在を初めて知ったとき、貴方は中国残留孤児だった。
その次は弁護士の卵だった。
坂本竜馬もいた。
暫くして、若き日の江戸川乱歩の貴方を見た。ステージの上の「貴方」は銀幕の世界の住人で、私はそれをブラウン管の向うから見ていた。
それから、ステージに立つ貴方を見ることが多くなった。……ブラウン管を通して、ではあったけれど。
そこには坂本竜馬がいた。
竜馬に憧れるツアーコンダクターがいた。
土方歳三がいた。
図書館の館長さんがいた。
自動車整備工場の社長がいた。
星と、アンドロイドのおばあちゃんが好きな少年がいた。
誰よりも仲間が好きで、けれど誰の事も信じきれなかった哀しい志士がいた。

ステージでない場所でも貴方を見ることが多くなった。
宮本武蔵がいた。
警察官がいた。
愛する人を失くした元精神科医がいた。
何にでもなれる。何でもできる。
貴方をひとことで表すとしたら。

「役者馬鹿」が、いちばんふさわしいと思う。
これは私なりの最大級の賛辞。

「役者をやっているから、自分はここにいていいんだという気がする」
全身全霊を込めて貴方は演じる。
その声が、表情が、しぐさが、観客を揺さぶる。
その存在にどうしようもなく惹かれる。

貴方の存在を知ることがなかったら、と考えてみる。
貴方が出演依頼を断っていたら。あの芝居に出ていたら。
貴方の写真が雑誌に載らなかったら。
貴方がオーディションに落ちていたら。受けなかったら。
貴方が芝居を観に行かなかったら。
貴方があのポスターを目に留めなかったら。
背後に連綿と繋がる過去の一場面、あの日あの時、確かにあったいつか。
それが現在に繋がり、貴方の存在を知りえた。
もしも貴方を知ることがなかったら。
私は今、いったい何をしていただろう。
何を考え、誰と出会っていただろう。
何も考えてはいなかったかもしれない。誰にも出会えなかったかもしれない。
或いは、ここにはもういなかったかもしれない。
貴方にとって、貴方の周囲の人々にとって、ここまで決していいことばかりではなかったかもしれない。
けれど、私は、貴方の存在を知りえたことがただただ嬉しい。ただただありがたい。

貴方はステージの上に。カメラの前に。私は客席、或いは銀幕、ブラウン管の前に。
例え願ってみたところで、交錯することなど生涯無いんだろうと思う。それはそれで構わない。
ただ、そこに貴方がいるということに、深く深く、感謝したい。

誕生日おめでとう。
上川隆也さん。





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俺達に明日は無い - 2001年05月01日(火)

「スペーストラベラーズ」をやっとこ見る。
面白かった。でも「サトラレ」の方が好き。
部分部分を見ていけば面白いと思えるんだけど、作品全体通しての嘘がつけきれてない。気がする。
話のスケールを膨らませすぎたのか? うむむ。
キャスティングは良かったと思う。警察サイドがいまいちはっきりしない……無能なのかそうでないのか。
最期、結局ああいう他者の介入で強制終了されてしまうのがなあ。まあそれまでに作ってきた「犯人像」からすれば当然の結末かもしれないけど。「ジョビジョバ大ピンチ」の方と最期はほぼ同じだしな。
「現実はアニメみたいにはいかない」
そうかもしれん。その通りさ。でも土壇場にきて急にそんなこと言われたってさ。
もっと嘘ついてもいいじゃん。
収拾がつかなくなって無理やりばさっと幕を下ろしてしまったような印象が無くもない。
銀行強盗ものなら本木雅弘(この字だっけ?)主演の「遊びの時間は終わらない」の方が好きだな。
まあこっちは正確にいうと、「銀行強盗」じゃなくて「訓練に於ける銀行強盗役を演じている警察官」なんだけれども。
だから警察の持つ「犯人像」もかなり違っているけど。
観客の騙しかたはこっちの映画のほうがうまい、と思う。


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