2006年09月27日(水)
クロワッサンをデリバリー♪(8) 「おNEWな毎日」の巻
あっという間に時間が過ぎていくので、覚書♪


どうも、どうも♪
毎日をすっかりクロワさんに侵食されて、自分の時間なんてのはそれこそ
睡眠時間さえも危うい状況なのに、母になったアサミンジャーは何でかハイテンションなんですよ。

だってさぁ。

オノレの傍らで、毎日毎日、ちょこっとずつ新しいことができるようになっていくクロワさんを見ていると、
本当に飽きないんだよ。いや、親バカを承知で言ってますけどね。
カワイイのは勿論のこと、毎日毎日発見の連続で、ホントに興味深くて、そういう意味でちっとも飽きない。


9月13日。お宮参りに行こうと計画していて、名古屋からも両親を呼び、近所のスタジオを予約した。
雨が降っていたので写真撮影だけして、家に帰る。
写真がそろそろ出来上がるので、その時にでも詳細を改めて。

9月20日。天気が良かったので、安産祈願をした神社に親子3人で初宮に行く。
クロワさんは、大きな音で太鼓が鳴っても、顔の近くで鈴を鳴らされても、
平気な顔。すごく大人しくしていたので、お払いが済んだ後に宮司さんにも褒められたくらい(笑)。
相変わらず、「知らない人」の前では究極のいい子ちゃんになる( ̄∇ ̄;)
う〜む・・・・生後1ヶ月半にして、母はキミに「血」たるものを垣間見た気がするよ(苦笑)。
アンタは紛いようなく、あたくしの子なんだね( ̄∇ ̄;)
狙ってないだけに、素でそうだというのがわかりすぎちゃって、母は複雑だわよ。


さて9月27日。
この日は、市の保健センターから保健師さんが来てくれて、
1ヶ月ぶりにクロワさんは体のあちこちを計測してもらったり、発達の度合いを見てもらったり。
実習中の看護学生さんも2人同行してきて、わが家はしばし濃ゆい人口密度に(笑)。
(2人ともとっても可愛らしい人で、礼儀正しくて、印象がよかったです♪)

色んなところで育児日記を覗いたり、専用のBBSでの情報交換を垣間見ると、
自治体によっては、保健婦(おっと・・・・保健師だったか)さんがあんまりにも不親切で、
育児支援のはずが、保健婦さんたちのせいで逆に育児不安に突き落とされた・・・・なんていう声も多い。
確かに今回の家庭訪問を楽しみにしてたところはあったんだけど、
こういうのって巡りあわせみたいなものもあるし、もし不愉快な思いをしても
いつまでもずるずると引き摺らずに、さっさとリセットしよう♪という気ではいた。
だけど、我が家を訪れてくれた保健婦さんは、とっても柔らかい雰囲気で、
今後の検診の予定のことや、予防接種についての案内は勿論のこと、
発達の度合いについても詳しく説明してくれたり、生活の中でもう一工夫できそうなことを教えてくれたり
お父ちゃんがちゃんと育児に参加しているかを心配してくださったりと、
終始、笑顔で対応してくれて、あたくしの気持ちも十分にほぐれ、クロワさんのご機嫌も麗しく^^

ちなみに、この日の計測でクロワさんはおよそ6kg(5970g)。
この1ヶ月、日増50gという成長率。・・・・うむ。納得(笑)。
生まれた時は、標準よりちょい大きめ・・・・ちょうどグラフの真ん中くらいだよねってな大きさだったのが

「クロワさんは大きめちゃんね♪」

と、ハッキリ言われてしまうに至り。
ホントにこの子は、母乳しか飲んでいないのかしら??と不思議になるほどに、よく育っている。
ただ、赤ちゃん特有の「ぽちゃぽちゃ♪」とした感じではなく、
スポーツ選手のような太り方で(笑)、この1ヶ月で胸囲など5cmも増えてるのだ。


「体幹部がとってもしっかりしているし、手足もよく動かしてるみたいだし、
何より、もうお喋りがしたくて仕方がないのね^^
好奇心も旺盛みたいだから、きっとクロワさんはよく動く子になりますよ。
寝返りをするようになって、ハイハイが始まったら、体は直に締まってくるでしょうね♪」


「そうですか(^^;」

「じゃあ、ちょっとうつぶせになってみようかね♪」



早いかな・・・・と思っていたけれど、何だか彼女はとっても首が強いみたいだったので、
機嫌がいい日のお風呂上りなんかに、たまにうつぶせの練習をさせてみたりしていたんだけど、
さすがにまだまだ首の据わる気配はないものだから、1〜2分もしたらすぐに戻すようにするという感じで
少しは挑戦させていたんですが。


「!!?? 持ち上げようとしてるねぇっ!! かなり上がるねっ!!
あれ?? クロワさん、まだ2ヶ月未満だったわよねぇっ??」


「えぇ。29日で満2ヶ月ですけど。」

「3ヶ月の子みたい(笑)。あらぁ・・・・もうこんなに頑張れるの^^ ハァイ、もういいよ〜♪
首が据わるのももうすぐですよ。すごく強いみたいだから、早いかもしれませんね。」


「抱っこしてると、本人はもう据わったつもりでいるみたいなんですよね(苦笑)。
ぐりんぐりん動かそうとするんで(^^;」


「あらぁ、そうなの〜♪ すごいね〜^^ じゃあ、引き起こしも見てみようかな。」



引き起こしっていうのは、仰向けに寝た状態のまま手を引っ張って起こした時、
首がちゃんとついてくるかどうかを見るやつです。


「こっちは、さすがにまだ垂れたまんまやね^^ うん♪ でも順調ですよ〜。」


クロワさんは急いで大人に追いつこうとしているみたいで(苦笑)。
首だって据わってる「つもり」〜( ̄^ ̄)
抱っこすれば、反返るは、ぐりんぐりんするは、もう好き放題。
大人とおんなじものが食べられる「つもり」〜( ̄^ ̄)
とうちゃん&かあちゃんの食事風景を、食い入るように凝視しながらニッカニカ笑い、
口元はというとヨダレヨダレの大洪水(爆)。オマイさん、おっぱいじゃ足りないわけ??
そのおっぱいすら、他の子の倍近く飲んでるっぽいのに( ̄∇ ̄;)

オマケに、笑っておしゃべりするの大好きですぅ〜♪( ̄^ ̄)

「あ〜あ〜ぁ〜♪ うーーーー、くぅ〜〜〜〜〜♪」

「ぅうぅ〜〜〜〜っ♪ あ゛ーーーーーーー(オヤジ声)」


ぶぅーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!(そして、オナラ(爆))


余計なものを体外へ放出した後の、極上の笑顔はもうたまりませんわ。
大人が忘れていた、素の表情を見せてくれますのよ♪
気持ち悪くないのかなぁ・・・・とこっちが心配するような、飲みすぎおっぱいの吐き戻しの後なんか、

「あはぁ〜♪(●⌒∇⌒●)」

と、正に、↑この顔文字通りの表情をしながら、ず〜っと笑っているから、
こっちも自然と笑顔になっていたり。

↑唇に触れていると安心するらしい

たまに、その一連の動きの影響で、「ご臨終」状態になっていたりして、
大人たちは「うわぁ〜〜〜〜っっ!! 苦しくないのか??」と、驚いて取り払ったりするんだけど、
当の本人は、その状態が一番安心するらしく、取り払うと泣く(爆)。
で、大丈夫だと思われるくらいに調節して、元の状態に戻してやると、
ビックリするほど瞬間的に寝る(爆)・・・・窒息しなけりゃ、何しててもいいんだけどさ、
親としては突然死しないか、たまに不安になるわけで( ̄∇ ̄;)
最近、指しゃぶりならぬ「げんこつしゃぶり」がお気に入りのようで。
日に日に「できること」が増えていくのが、彼女自身も嬉しいみたい。
毎日がおNEW・・・・親としても、そんな毎日はやっぱりおNEW。
妊娠している時は、あんなにも毎日が苦痛で憂鬱で、1日がとっても長かったのに、
クロワさんが独立してからというものの、1日があっという間。
自分の時間はすごく少なくなって、自由も何もないし、体はしんどいし、結構いっぱいいっぱいだけど、
何だか、毎日楽しい。
きっと、クロワさんとの毎日が、それぞれおNEWだからなんだろうな。

こんな暮らし向きになるなんて、昔は想像だにできなかったけれど、
いざやってみると、意外と楽しくて、充実するもんだなぁと、自分のコトながら本当にそう思う。


2006年09月19日(火)
クロワッサンをデリバリー♪(7) 「光陰矢のごとし」の巻
一体、何食ってたらそうなるんだよっ??(笑)


少々時系列が前後しますけれど。
実家からこっちに戻ってくる1週間くらい前に、無事に1ヶ月健診も済ませたわけでして。
あたくしは実家で1ヶ月間まったりさせていただいていたわけだけど、その間に腰痛が勃発!!
遂に、整体デビューを余儀なくされた。
腰痛だけなら良かったけれど、腰をかばううちに膝まで痛くなり、
膝が利かないとなると、今度は腕にまで負担がいくようになって、
いつもどこかしこが痛いという状態になってしまった( ̄∇ ̄;)
産婦というのは、自分で思うより身体に負担がかかるものだとはよく言ったもの。
あたしゃ、そんなのは大袈裟な表現だと思っていたんだけど、大袈裟でも何でもなく(苦笑)、
ただただ沈痛な「事実」を述べあげたものだったのである・・・・不覚!!


で、だ。
1ヶ月健診では、とりあえず異常らしい異常は確認されず。
あたくしもクロワさんも健康そのものということで帰されました。
1ヶ月のうちに、彼女は目に見える成長を遂げたのだけど、さてさて、数字としてはどのくらいなのか。

身長:(出生時)48.9cm→54cm
体重:( 〃  )3355g→4570g

え〜っとですね。
この増え方は、決して異常なレベルではないんですけど、あたくしは正直、ビックリしました。

体重がこのくらい増えるだろうというのは予想の範囲内で、
多少、多めに増えたなぁ・・・・ってのはあったんだけど、もっと急激に増えていく子を知っているし、
如何せん、あたくし自身が生後1ヶ月でとてつもない成長を遂げた手前、このくらいでは驚かない。
だけど・・・・。
1ヶ月で身長が5cmも伸びるっていうのは知らなかった!!
たった30日やそこらで、50cmに満たなかった体長が、1割も伸びるんですよ!!
中学生男子だってそこまで急激に伸びない。
確かに元々が小さいから、重さとしての変化は抱っこの時に感じられるけれど、
身長がどのくらい大きくなったかなんてのはなかなか感じづらい。
母子手帳に記された、1ヶ月の成長の足跡がそのまま、あたくしにとっては驚愕の数値。


リアルに今現在・・・・。
彼女はもっと大きくなっているし、鉛でも飲み込んだのかいっ??てなくらいにずっしりと重い( ̄∇ ̄;)
母乳しか口にしていないはずなのに、一体、どうしたらそんなに効率よく成長するのやら(笑)。
感心する反面、母は呆れてるよ(爆)。
でも、そうやって毎日毎日ちょこっとずつ大きくなって、
その証拠とばかりに、丁度よかったはずの肌着がだんだんピチピチになってきたり
授乳時にあまりの重さに母の足がしびれてきたり( ̄∇ ̄;)・・・・と、顕著に表出してるんだよね。
その調子でどんどん大きくなれぃっ♪


衝撃の1ヶ月健診から、もうすぐ1ヶ月。
来週、保健婦(今は保健師っていうのかな?)さんが家庭訪問をしてくれる。
ちょうど今、看護学生の人たちが実習に来ているらしく、学生さんも1人、一緒に同行するようだ。
スケールをもってきてくれるみたいなので、クロワさんも1ヶ月ぶりに計量です♪
どんだけでっかくなっているのか、非常に楽しみ♪
母乳が足りてない・・・・なんていうことは天地がひっくり返ってもなさそうだし(笑)。
素人判断だって、彼女の豊満な肉体を見ていればそのくらいのことはわかる┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
つか、クロワさん・・・・アンタ、多分飲みすぎやと思う( ̄∇ ̄;)
赤ちゃんって、もっとふやふや・・・・っていうか、ぽちゃぁ〜♪ってしてるっていうか、
柔らかい印象があるけれど、クロワさんときたら、既に硬い印象なんですが・・・・。
お・・・・女の子なのに(T_T)  しかもまだ生後2ヶ月にも満たないのに・・・・(T_T)
肉という肉の密度が濃そうで、巨大ではないものの、異様にずっしりとしている(爆)。
ま・・・・まぁ、それだけ効率よく栄養をモノにしているっていうことなんだろうな、ウン。

今後、健診までの間をどうやって過ごすのかっていうのも聞きたいし、
できれば、彼女が飲む以上に生産されているらしいこの母乳を少し減らす方法があるのなら、
それも聞いてみたいし、初の家庭訪問、ちょっと期待してますよ。

↑見てたわけじゃないので・・・・

家であれこれやってみたんだけど、どうしてもうまくいかない(笑)。
一体どうやってるのかなぁ??
直立歩行ができるまで、家では測定不可能なのかしら?


2006年09月16日(土)
クロワッサンをデリバリー♪(6) 「みんなそろって1年生」の巻
たいへんよくできた、うちのお父ちゃん


クロワさんがわが家の新しい家族になって、リアルに1ヶ月半。
そのうちの1ヶ月はあたくし共々、実家で過ごしていたので、
実際にこの世帯として生活を始めて、まだ正味1〜2週間というところなんだけれど、
お父ちゃん1年生としてスタートをきったぷよ2が、意外と頑張っている。


色んなお宅のお話を伺っていると・・・・

「泣いていると、何でもかんでもすぐに『おっぱいじゃないの?』と言う。
さっきあげたばっかりなのに、おむつの様子も見ずにそんなことを言う(ー_ーメ)」

「抱っこしても、5分とたたないうちにすぐベビーベッドに下ろしてしまう!!
せめて、あやすのくらいはやってほしい(ー_ーメ)」

「トイレやお風呂にいっている間くらいちゃんと見てて欲しい。
泣いているのに、あやしもせずにゲームをしているのを見た時は、キレそうになった!!(ー_ーメ)」


等々、同じ月齢の子を持つ母ちゃんたちの、悲痛な訴えが結構あったりした。


わが家はというと・・・・。


コレがねぇ。
あの、PS2大好き人間がこの半月、まともに電源すら入れることがないまま今に至るから、ビックリ!!

会社から帰ってきたら、まずはクロワさんと一緒にお風呂(●⌒∇⌒●)
最初は要領がつかめず、不安がってぐずりだすクロワさんに手を焼いていたけれど
今ではすっかり慣れちゃって、手早く洗ってあげた後は、湯船でプカプカやっている(笑)。
ご飯を食べながらでも、彼女がぐずぐずやりだしたら、自分の食事を中断してでもあやしてくれる。
あたくしがどうしても手を離せないことをやっている時も、テンパらずに上手に抱っこできるようになった。
おむつ替えやお着替えも不器用ながらにきちんとやってくれるし、
男の人はわりと嫌がる、ウンチの時も、おしりを綺麗に拭いて、
どのくらい出てたかとか、時間は何時頃だったかとか、その後の機嫌はどうだとかまで
きちんと報告してくれるから、スゴイ。

一番感心したのは、寝かしつけ。
ぷよ2は、あたくしがホントに感心するくらいに、辛抱強く抱っこし続け、
彼女がちゃんと眠るまで、翌日の勤務に支障が出る時間にならない限りは、
粘り強く付き合ってくれているのだ。・・・・コレはホントにすごいと思う!

やってみて思うのは、パパだってママだって、コレに一番ストレスを感じるみたいなのだ。
仕事から帰ってきて疲れててしんどいのに、赤ちゃんの耳を劈くような泣き声にイライラしちゃって、
「早く大人しくさせろ!!」と暴言を吐く父ちゃんが結構いるっていうのは聞いていた。
おいおい・・・・それじゃこの子は誰の子なんだよ?? と思うものの、
そう言いたくなる気持ちってのも何となくわかる気がする。
だけどさ、1日中それに付き合いつつ生活している母ちゃんたちだって、疲れてないわけじゃないだろう。
このやりとりが、産後のケンカの原因の凡そだというのを聞いて、すごく納得した(苦笑)。

で、あたくしも、不規則な勤務に追われているぷよ2に過度な期待は決してせず、
かといって、自分自身にも過度な負荷をかけるような無理はしたくなかったけれども、
要するに、「この子が寝ずに泣いていることに対して、誰が悪いわけでもないんだから、
それをストレスに思うことだけはやめようっと♪」
と思うことにして、
たとえクロワさんが過度にぐずっても、ぷよ2が全然手伝ってくれなくっても、
そこで恨み言は言わないことに自分の中で決めたのだ。

だけど、あたくしの決心はいい方向に裏切られた(笑)。

確かにクロワさんは、夜になるとはりきってぐずりだすので、そこらへんは予想通りだったんだけど、
ぷよ2が予想以上にはりきって色々と手伝ってくれるので、あたくしも過度にイライラせずに済んでいる。
手伝って・・・・というのはやっぱり少し変だよな(苦笑)。彼女は彼の子でもあるんだから、
手伝うというのではなく、もう率先して自分で何とかしようと邁進しちゃってる感じで、
すごく逞しいし頼もしく見える。
完母でやっているので、クロワさんの食糧補給はあたくしにしかできない作業だから、
そこは仕方がないとして、後のことはほとんどぷよ2もチャレンジしてはクリアしていっている。
クロワさん中心の生活は、そのリズムの合間に家事をやったりしながら
そうやってあっという間に1日が過ぎ去っていくわけだけど、
さぁいよいよ、彼女のエンジンもフルスロットル、これからぐずるんですよ〜っっ♪ っていう時間帯が
ちょうど夜の10〜11時くらい。
どんなに時間を調節して、そのくらいの時間におっぱいを飲めるようにしたとしても、
飲んだ後1時間くらいで、必ず目を覚まして、ぐずれなかった分を取り返すかのように泣く( ̄∇ ̄;)

ところが。
この時間帯こそが、あたくしが一番眠くて、一番ヘロヘロになっていて、疲れきっちゃっている時間帯。
そんな状態で泣かれると、ホントにこっちが泣きたくなるんだけど、
そこを「ハイッ!」と丸々肩代わりしてくれるぷよ2のおかげで、
あたくしは本当に救われている気がする。
この1時間、とにかく休ませてもらえれば、一晩中1人で彼女の相手をしたとしても、
何とか持ちこたえることができるというのがわかってきたので、
彼に何とかお願いして、その一番眠い時間帯だけ1人で頑張ってもらっている。
コレがすごくありがたいのだ。
確かに、真夜中にも誰かの力を借りたくなることもたまにはあるけれど、
例えば、実家にいた頃にはサヨコが、自宅に帰ってきてからはぷよ2
真夜中まではさすがにフォローしてくれないにしても、
それ以外の時間でできる限りの協力をしてくれているので、夜中、一人ぼっちでも頑張れる。
多少しんどくても、誰を恨む気持ちにならないまま、笑顔でいられる。


いくら涼しくなってきたとはいえ、まだまだ日中は30℃前後の残暑が続く。
ぷよ2だって疲れているだろうに、彼は首にタオルを巻いて、汗だくになりながら
クロワさんを抱っこして、一所懸命あやしてくれる。
泣き止まないからいやだ、面倒で疲れる、泣いてばかりでつまらない・・・・そういうことも一切言わない。
首が据わってないから怖い、俺はおっぱいが出ないから、わかんないし・・・・そういうことも言わない。
まだ、あたくしたち3人は、3人で走り出したばかりなのに、わかんないことだっていっぱいあるのに、
彼はホントに体当たりでよく頑張ってくれていると思う。
まだスタートをきったばかりとはいえ、いいお父ちゃんになろうとしているぷよ2は頼もしい♪


「まだ時間大丈夫だから、俺が見るよ。夕雅先生は1時間でもいいから寝とき。」

「うぅ・・・・申し訳ないm(_ _)m」



結構頻繁になされる、最近のやりとりである(苦笑)。


「ゴメン、夜中は手伝ったれん・・・・悪いなぁ。」

「大丈夫♪ さっき少し寝かせてもらったから、くぅちゃんが泣いてもあたし1人で平気だよ^^」



夜中のギャン泣きで、たとえぷよ2が熟睡したまま全然気づいてくれなかったとしても
ちっとも腹が立たないのは、彼があたくしのことをきちんと休ませようと粉骨砕身頑張ってくれる
そういう時間があるからなんだなぁ・・・・と、感謝の気持ちでいっぱいになる。


クロワさんが生まれてくるまでは、かなり心配だったあれこれ。
あたくしもぷよ2もまだまだ駆け出しなので、合格点ではないかもしれないけれど
十分に及第点には到達しているんじゃないかなぁ。
まずはあたくしが2人の前でできるだけ笑ってられれば、生活がきちんと回ってくんだよね。
ま、ほんのり頑張ってみましょう♪

↑あたくしが一番しんどかった( ̄∇ ̄;)

でもこれで、もっともっと生活がラクになるなぁ♪ と思ったら、
刹那の苦痛も、何でもないのかもなぁ・・・・なんて思えちゃったり┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
ちと現金ではございますが( ̄∇ ̄;)


2006年09月15日(金)
クロワッサンをデリバリー♪(5) 「これが彼女の生きる道」の巻
クロワさん、「うふ〜♪」のポーズをする


おっぱいを飲みながら踏ん張るという、実に効率的な生活スタイルを実行中のクロワさん(笑)。
新生児時代から大人顔負けの大音量で以て、飲んだそばから「出す」ツワモノ( ̄∇ ̄;)
おかげで、便秘知らずの健康優良児なワケですが、踏ん張るのにも彼女なりのスタイルがあるようでして。

あたくしがそれに気付いたのは、まだ入院中のことだったんだけど、
退院して実家に帰り、こちらの生活にもだんだん規則性が見え始めた頃にやっと、
これが彼女なりのスタイルなのだという確信が芽生えた。


ある日の授乳中のこと。
クロワさんがいつものように踏ん張りだした(笑)。
なので、サヨコを呼んでみる。
見事、グランマになれたサヨコクロワさんのことが可愛くて可愛くて仕方がないらしい。
あんまり無理をしてくれるなよと、こっちが心配になるくらい、彼女の面倒をよく見ようとする。


「あ、クロワさん、ふんばってる。”うふ〜♪”のポーズだ。」

「”うふ〜♪”?」

「ほら、見て見て。(アテレコ)『うふ〜♪ 今ふんばってますのぉ〜♪』」

「ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!」

「この横寝の曲線美が色っぽいんですのよ〜♪ うふ〜♪(*−−*)」

「(爆笑)何、この、いかにもなポーズは!!」

「うふ〜♪ 生後2週間のグラビアアイドルですのよぉ〜♪」



生まれて間もない娘が乳を飲みながらふんばる様に、勝手にせりふをつけて喜ぶ母親と、ばば( ̄∇ ̄;)
平和すぎるわぁ。

授乳クッションの上に寝転んだまま、横向きになって体をぐねぇ〜っと縮めるので、
お尻がくねっと出るし、手を口の辺りにぶりっ子当てするので、余計にコミカル(笑)。
渾身の力を込めているらしく、顔は真っ赤になるし。
この微妙なぶちゃいくさ加減がリアルというか何というか。
どうでもいいけれど、教えてもいないのにきちんと哺乳と排泄だけはできちゃうっていう
この神秘がなんともいえず、すごいと思う。

ちなみに、おっぱいが少しでも足りないと、この「うふ〜♪」は絶対に見られない。
それもすごく不思議なんだわ(笑)。


「うふ〜♪」をやり遂げた後のクロワさんは、へろっへろ(爆)。
さながら、健康ランドであったまりすぎたオヤジのようである。
出す声までそれっぽいので、見ているこっちは思わず笑ってしまう。


「(アテレコ)うーーっっ、飲んだぁ〜。部長〜〜、もう飲めまっしぇ〜ん(〃∇〃)」

「あれ、くぅちゃん・・・・そんな真っ赤になっちゃって(笑)。」

「酔っ払いのオヤジのようだよ┐( ̄∇ ̄)┌」


げっぷを出すために背中をトントン・・・・

「がほぉっっ!!・・・・ん〜、ん゛ん゛ん゛〜・・・・」

「( ̄∇ ̄;)ホントにオヤジっぽい(爆)。」



ある時は史上最年少のグラビアアイドル、またある時はオヤジベイベー( ̄∇ ̄;)
瞬時に変身しては、本能的なオモロイ声を出してくれるので、飽きませんがな、ホントに。

↑うふ〜♪(笑)


2006年09月12日(火)
クロワッサンをデリバリー♪(4) 「めでたさ無限大♪」の巻


忙しさにかまけて不義理をかますことになりそうなので、とにかく自分の覚書がてら
連絡を頂いたり、実際にお見舞いを頂いたりした方々に感謝の気持ちを込めて・・・・。


トモくんご一家
みんなで産院まで来てくれました。
大きくなった2人のドーターズが、これまたすげぇかわいい♪♪
ちくしょお・・・・遺伝子のなせる業とはいえ、うちの子もああなればいいと願うも、多分無理やろな(笑)。

侍従長さまご一家
こちらもご家族皆さんで産院まで来てくださいました。
こちらのドーターズも、しばらく見ない間にすっかり大きくなっちゃって!! 女官長、ビックリ!!
古橋ママこと奥様には、それこそ健診の間から入院中から、すっかりお世話になりっぱなしで。
精神的にも肉体的にも負担が軽減されて、非常に助かりました。本当にありがたかったです。

トモコミユキ
2人とも大きなお腹を抱えた立派な妊婦!!
トモコは9月上旬、ミユキは10月下旬に出産を控えている中
お見舞いに駆けつけてくれました。
トモコとはライフスタイル(サイクル)が似ているんだろうか?
結婚(挙式)したタイミングも半月違い、オマケに第1子も同級生(1ヶ月違いくらい)だなんて(笑)。
近くに、似た環境の友人がいるっていうのはそれだけで心強いと思う。


リエ
退院後、自宅を見舞ってくれました。
忙しい中、お盆で帰省した時にこちらにも寄ってくれたようで^^ 春以来だったので久々〜♪
実は前もってクロワさんには、バーバリーのベビー服を送ってもらってて・・・・。
普段、安物買いのあたくしは、バーバリーチェックのスタイを見て
「ひぇ〜〜〜っっ!! バーバリーでよだれを受けるなんてっ!!」
と、条件反射的に思ってしまったのでした( ̄∇ ̄;) せっかく頂いたんだから、ちゃんと使わなきゃ。

シオリ(あたくしの従妹)
こちらも退院後に、おばちゃんと一緒に自宅を見舞ってくれました。
生まれてしばらくのクロワさんは、実は同じ時期のシオリに非常によく似ている気がして。
おばちゃんがうちの実家に里帰りしてたのが、ちょうどあたくしが小学校に上がった年くらい。
なので、その時のことも良く覚えてるのだ。
ただ、クロワさん・・・・せっかく抱いてもらったのに、飲んだおっぱいを景気よく吐き出す( ̄∇ ̄;)
ス、スマン!!!



メールでも、沢山「おめでとう」を頂きました。
たりた様、ききあ様、香春様、咲良様、ユリ姐様、くりおね代表先崎様、
たまたまここを通りかかったて〜いち様(笑)、半月前に2人目の王子を出産したあづみ
ホントに、ホントにありがとうございますm(_ _)m


確かに、慣れないことや初めてのことが毎日満載で、大変は大変に違いないのだけど、
思ったよりも毎日が楽しい。
あれだけ不眠に悩まされていたのに、今や、10分でも熟睡できれば何とか動けるからそれで満足だし、
クロワさんが泣いてもしんどくて起きられないんじゃないか・・・・? と思ってたけれど、
彼女の声が耳に入れば、何とか身体を起こすことも叶っているし、
あたくしは、以前に比べてすっかり人間らしく健康になってきたと思う。
寝不足でフワッフワしてるけど(笑)、とにかく毎日のご飯は美味しいし、
腰や膝が痛くても、心を折らずに家事をやったりクロワさんのことをやったりできるし。

周囲の人たちは口を揃えて、クロワさんの誕生はもちろん祝福してくれるのだけど、
それと同時に、あたくしが美味しそうにご飯を食べたり、
余るほどの母乳を拵えることができる身体になっていったことを喜んでくれた。
実親だけじゃなく、ぷよ2のパパさんやママさんもそれを喜んでくれた。

普通はさ・・・・。

孫が生まれれば孫が主体になって、そっちに意識がいっちゃうもんだと思うし、
あたくしもそれが当たり前だと思ってて、クロワさんの「食糧タンク」として(笑)
しばらくは頑張っていかなくちゃと覚悟してもいたのだ。
ひょっとしたら、「産後うつ」とかが出ちゃうかもしれないと自分でも心配で不安だったから、
アヒル隊長にも、産む直前に後々のケアをお願いしてたくらいだったし。
それが、自分の予想以上に、産後のコンディションは安らかで健やか。
医者の世話になるっていったら、産後デビューを果たした整体の先生のとこくらいだ(苦笑)。
実親にも義親にも、ちゃんと温かく労ってもらえて、それはとてもとても嬉しかった。


前に、たりたさんに言われた「生き直し、育ち直し」が本当にできそうな気がしてきた。
今正に、人生を開始したばかりのクロワさんを見ていると、自分も経験したはずなんだけど
はるか昔のことすぎて忘れてしまったことを、もう一度思い出せそうな気にすらなってくるから、
すごく不思議な気分になってくるのだ。
だから毎日、とっても面白いのかもしれない(●⌒∇⌒●)

↑これも忘れてたことのひとつかも(爆)


ちょっとした動きもいちいち理にかなってることが多くて、大人は逆にハッとさせられる。
何も知らないはずの彼女に、逆に学ぶことが満載で、
自分の毎日の生活に「はじめて」が沢山あった時代のことを思い出させてくれる。
大人になると、どんどん「はじめて」がなくなっていくけれど、
こうやって、次々と「はじめて」をクリアしていく彼女のそばにいるだけで、
また改めて新鮮な気持ちを味わうことができるから、あたくしは得した気分になれちゃうのだ。


2006年09月08日(金)
クロワッサンをデリバリー♪(3) 「滾々と湧くイノチのいずみ」の巻
よく食べる母とよく飲む子のタッグマッチ!!


妊娠後期のあたくしは、「ごはん」(=米)をほとんど食べなかった。
1日の始まりを大好きなパンで迎えたいため、朝食にパンを食べることだけは好きにさせてもらう代わりに
それ以降の食事では、なるべく炭水化物を摂らない生活をずっと続けていた。
低脂肪の牛乳に低脂肪or無脂肪のヨーグルト、肉を食べる時は鶏肉・・・・ささみかむね肉にして、
動物性たんぱく質はなるべく、魚から摂取するようにした。
後は植物性のたんぱく質・・・・いわゆる大豆加工食品だ・・・・で栄養を補填。
トマト、きゅうり、バナナ、キウイ、すいかを順繰りに食べながら、体の中に余分なものが残らないように
常に排出できるように心がけていた。
無論、減塩&減油脂食にも切り替えた。それでも美味しい食事ができるようにと。


妊娠中期までにバカみたいに体重が増えてしまったあたくしは一念発起。
母子手帳に「カロリー制限・減食」のハンコが2回連続で押された次の健診時には、
都合1.4kg減量して行ったくらい。
妊婦が減量?? と驚かれる人もいるかもしれないけれど、太りすぎた場合はそのくらいやっても
別段、医学的に咎められることもなく、むしろ、推奨されるくらいだったりもする。
1kgや2kg減らしたところで、腹の中の赤ん坊は自分の体重を増やすことをやめたりしないし、
それまでに母体が蓄えた脂肪や栄養を上手に取り込むことを知っている。
ただ、元々すごく痩せている人がこういうことをやると、あっという間に低体重児の出来上がりなので
注意されたい。
あくまでも栄養過多の人間に適用される方法論(苦笑)。
体重を増やしすぎて高リスクのお産にならないように、産む方もあれこれと工夫しなきゃなのだ。
食事を制限したのは勿論のことだけれど、中期の間にあたくしはバカみたいにせっせと歩いていた。
妊婦にできる数少ない運動方法で、お金をかけずに、気軽に、いつでもどこでも・・・・となると
もう、歩くしか道が残されておらず、孤独に1人でせっせと歩きまくっていた。
後期になる頃には入梅するわ、暑いわで、とても外を歩ける環境じゃなくなってしまったけれど、
一番体重が増えるだろう時期が、あたくしの場合は気候に恵まれていたというのもあって、
それまでは自転車で行くのも億劫だった場所に、徒歩オンリーで行ったりもした。


そういうことをしつつ、炭水化物は朝のパンだけ・・・・という生活だったので
あたくしの身体は、すっかり飢えていた。
そんなわけで入院生活中、三度の食事+三時のおやつは少しも残さず
ぺろりと、それはきれいに平らげ続けていたのであります♪ ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


朝7時と午後1時に、看護師さんが検温と血圧を計りにきてくれて、
その時に、便通の様子であるとか、あたくしは産後すぐに尾骨痛と腰痛も出たのでその様子、
おしもの傷の状態、悪露に異常はないか、子宮収縮に伴うお腹の痛み、おしっこの回数、
その他に体に異変はないか等々・・・・あと、食事の摂取状況であるとかも一緒に聞かれるのですが。


「朝とお昼はどのくらい食べられました?」

「あ、ハイ♪ 全部食べました♪」



と、毎日毎日答えていくうちに、何だかやたらと不安になってきたりもして(笑)。
という話を、見舞いに来てくれたぷよ2に話したところ、


「そういえば、昨日、食器を下げに行ったら、他の部屋の人たちはけっこう残してるみたいだなぁ。
サラダとごはんを一口ずつだけで、そのまま返してあったヤツもあったし。」


「( ̄□ ̄;)!! え・・・・? みんな、そんなに食べてないの??」

「いいじゃない♪ 食べれるっていうのはいいことだよ。おっぱいも出さなきゃいけないんだから、
お腹が空くなら我慢せずに、ちゃんと食べた方がいいよ♪」


「う〜ん・・・・そうなんだけどさぁ。」



他の人たちが、そんなに食べずにいたとは( ̄□ ̄;)!!
毎日毎日、「美味しく頂きました〜(●⌒∇⌒●)」と答え続けるあたくし、
やっぱりちょっと恥ずかしかったり(苦笑)。
もう、明日が退院・・・・くらいの時期になって、ポツリと看護師さんの前で漏らした。


「私くらいですよね、毎日毎日、きちんと完食してるのって(苦笑)。
この子を産んだら、毎日ご飯が美味しくって・・・・食べすぎでしょうか。」


「あら♪ 赤ちゃんが飲むおっぱいのためには、そのくらいのほうがいいのよ〜♪
制限しない方がよく出るし、気にすることないですよ^^」



とはいうものの、食べすぎなんじゃないかなぁと思うのにはそれなりのワケというか
何も脈絡ナシにそう思ったわけじゃなく・・・・。


とにかく、バカみたいによく出るみたいなのだ・・・・あたくしのおっぱい( ̄∇ ̄;)
そして、クロワさんときたら、またバカみたいにはりきってよく飲むんだな、コレが( ̄∇ ̄;)
初乳を口にした時のあのはりきり具合が、ず〜っと続いているというわけ。
あの食欲は、まさに「生まれついて」のものだったらしい(爆)。


授乳室と、入院しているフロアの廊下にはスケールが置いてあって、
授乳前と授乳後に赤ちゃんの体重測定をして、母乳がどのくらい出ているのかというのを確認したり
授乳量や授乳時間をそれで調節する。
母乳だけでは明らかに足りないと思われる時はミルクを足すなどする。
・・・・しかし。
この方法って、まるで「赤ちゃん=単なる入れ物」みたいな感覚で、ちょっと笑えるんですけど(笑)。

で、だ。

母子同室になっても、授乳時間には授乳室に行って指導を受けながら色々やったりするものなんですが。


「今、何分ずつでやってみえる?」

「昨日は、5分ずつを2往復ってとこまでいってますけど。」

「どのくらい飲んでる? (記録紙を見て)・・・・出てるねぇっ!! この子も上手に吸えるんやね〜♪
あら♪ げっぷも上手に出せるわねぇ。日野さん、もうお部屋で全部やっていいわよ。」


「へっ?? あ、そうですか??」



母体のコンディションの良さと、新生児の哺乳能力の良さが相俟って、
音速を超える勢いで、授乳指導は早々と終了(爆)。
アサミンジャークロワさんの「野放しフリーダム授乳生活」はこうしてスタートしたのでした。
周囲を見ていると、乳頭に亀裂が入ってとても痛そうにしている人や、
全然出なくて赤ちゃんの体重にちっとも数字として反映されない人、
母乳は溢れるほど出るのに、赤ちゃんの方が上手に吸えなくて足並みが揃わない親子、
あれやこれやとプチトラブルを抱えつつ、悪戦苦闘しているのがどうやら平均的な姿のようで、
あっという間に授乳室から追い出されてしまう、ある意味で優等生的なうちら親子は
逆に珍しいみたいだった。


実は、同室になる前から授乳指導は徐々に始まっていて、
その初日はとにかく咥えさせる練習みたいなものなんだけど。
そんなお試し期間の時ですら、うちのクロワさんの気合に衰えはない( ̄^ ̄)


「飲ませる前に体重を量ったら、片方5分ずつくらいのペースであげてください。
このタイマー、赤ちゃんのベッドに引っ掛けときますから使ってくださいね♪」


「は〜い♪」



ピピピピピピピピ・・・・(終了)


「じゃあ、げっぷさせて、授乳後の体重測定をしましょう♪
量ったらさっきの数字の横に今の数字を書いて、どのくらい飲んだかの数字をこっちに書きます。」


「え〜っと・・・・10g、弱ってとこかなぁ。8gです。」

「あら♪ ちゃんと数字に出たわねぇ!! 飲める子でも初日は数字に出にくいのに。優秀♪ 優秀♪」

「へぇ。そんなもんなんですかぁ。」

「足りない分は、ミルクで補填しましょう。今日は20ccくらいでいいですよ。」



記録紙を見ると、他の人たちの初日の記録はほとんどゼロ行進。
一方、キッチリ飲んでるクロワさん・・・・( ̄∇ ̄;) キミはまがいようもなく、わが子だと思った(爆)。


野放しフリーダム授乳生活とはいえ、看護師さんたちがどのくらい飲めているかを毎日チェックしてくれる。
検温の時に、一緒に記録紙を見て、授乳方針が少しずつ進んでいく。


「どうです〜? どのくらい飲めてる?」

「大体1回に50〜70くらい飲んでるんですけど・・・・多いんですか? 少ないんですか?」

「よく出てるねぇっ!! 日野さん、もしアレならもう体重測定しなくていいよ。
そんだけ飲んでるなら、もう量らなくても大丈夫♪ 飲んだ時間と回数だけチェックしとけばいいわ。」


「ハ、ハーイ( ̄∇ ̄;)」



まだ入院中だというのに、どんどん簡略化が推し進められる、われら親子の授乳生活(爆)。
他の人たちは授乳室に通って、助産師さんにあれこれアドバイスをもらいながら、
その都度足りているんだろうか、どうなんだろうかと不安になったり気にしたりしながら
すごく大変そうにおっぱいをあげているみたいだったけれど、
うちはとうとう体重測定まで免除されちゃって、マイペースこの上ない(笑)。
昼間でも夜中でも、飲みたいときに飲ませるような生活が入院中から板についてしまった(⌒_⌒;
遂には、せっかく封を切ったミルク缶だったけれど、
授乳室に行っていた2日間のほんの数回飲ませただけで、あとは本当に完母!!
下手すると、片方だけでも足りている時もあるみたいで、
この規模の食欲の子がもう1人いても、余裕で育てられそうな勢い(笑)。
勿体無いけれど、あのミルク缶はほとんど活躍することがないまま廃棄されることとなった。


更には!!
病室に看護師さんが飛び込んできて、


「日野さん、ごめんなさいね〜。哺乳瓶、使ってみえる?」

「あ、いいですよ。私、ほとんど母乳で足りてるみたいなんで使ってないんですよ。」

「じゃあ、持ってっていいですか?」

「どうぞ♪」



数分後、同じ看護師さんが再び現れて・・・・


「度々ごめんなさいね(⌒▽⌒;) あのぉ・・・・ミルトンのセットは・・・・」

「(笑)使ってないからお返ししますね〜。」



そうなの。
ちょうどあたくしが退院する1〜2日前、それこそ新生児室は満員御礼の賑やかさ。
普段はせいぜい、3人も並んでいれば「多いな〜」って感じのところに、何と7人の赤ちゃんがずらり!
個室が9つ。産後2日目には母子同室になるので、2日間に7人がここで産んだということになる。
あたくしが入院する少し前くらいから、普段は起動していない2人部屋までが産婦さんでいっぱいという
空前の出産ラッシュで、実はあたくしも入院してきたその日は部屋がなくて、
2人部屋に一時避難させられていたのだ。
そうなると、授乳室で稼動するはずの哺乳瓶セットも今までの数じゃ当然足りなくなるわけで、
普段なら、個室に置きっぱなしにしておくはずのものも回収しなくちゃいけないくらいに
新生児室は大忙しだったみたいなのだ。
そりゃ、母乳が滾々と湧き出ているところに、哺乳瓶を遊ばせておく余裕なんかないわなぁ(笑)。
そんなわけで、環境的にも母乳のみでやってちょうだい的な状況に追い込まれ、
われら親子は、ますますミルクから遠ざかったというわけ(爆)。


そうこうしているうちに、あたくしが生産する母乳はあっという間に供給ラインをオーバー。
本当に、溢れんばかりにどんどんどんどん湧き出てくるので、
しまいにはクロワさんがむせだす有様( ̄∇ ̄;)
あの食欲の女王が「ちょっとタンマ!!」とヒキまくるくらいに出まくる母乳・・・・。
お互いのために、搾乳しないとどうにもならないようになってしまった(笑)。
しかも、保存したところで後から後から出てくるものだから、新鮮なものから与えていると
保存の意味もなく、搾乳したものは、搾ったそばからどんどん捨てていて、
すご〜く勿体無いことをしている気分になっちゃうのだ。
マジで、欲しいという親子がいたら快く差し上げたい・・・・今もそんな生活が続いている。

↑つか、限度を知れ、うちら親子( ̄∇ ̄;)


こんな調子で母乳を生産し続けているので、お腹は空くし喉も渇く。
で、好き放題に食べていたら、産後、ちっとも痩せていかないということに気付いた( ̄□ ̄;)!!
でも、さすが母乳だな!!と思うのは、アレだけ毎回、腹いっぱいになるまで
好き放題飲んでいるはずのクロワさんの体型が、赤ちゃんにしてはかっちりしていて、
だんだん肉付きよくなってはきたものの、ぷよぷよしすぎていないことかもしれない。
クロワさんは身長も体重も平均的で、成長率もごくごく普通。
女の子はもっと柔らかい感じだと思うんだけど、彼女は肉付きがどうも男の子っぽい気がする(笑)。
あの食欲で、混合もしくはミルクオンリーだったら、今頃どんなおデブになっていたことやら・・・・。
父ちゃんも母ちゃんも、遺伝子的にとっても不安な要素を持っている手前、
なるべくならクロワさんには同じ苦痛を味わわせたくないなと思うわけで(苦笑)。
ちょうど今のクロワさんと同じくらいの月齢の時、あたくしはすげぇデブデブで見るも無残だったのよ。
母親が会社勤めをしていたから、ミルク中心の混合だったそうだ。

だから、母乳ってすごいよね・・・・正にイノチのいずみだよ!!


2006年09月07日(木)
クロワッサンをデリバリー♪(2) 「臥薪嘗胆!!」の巻
衰えを知らぬアサミンジャーの食欲とクロワさんの眼力


クロワさんのご機嫌が麗しいうちに、さっさと続きを書きたく(笑)。
いつ時限装置が作動するのかわからない、スリリングな環境でPCの前ですよ〜♪┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


7月29日(土)

ちょうど日付が変わった頃あたりから、陣痛もハードなものになってきて、
噂に聞いた「死ぬほどの痛み」という規模にも十分納得しつつ、オノレは既に分娩台の上。
周囲のことはあんまり気にしていられなかったので、どういう経緯かは忘れたけれど、
ぷよ2も看護師さんたちの勢いに押されて、着替えさせられていた(笑)。

立会い出産です。

耐えられそうになかったら、遠慮せずにきちんと逃げなさいと、事前に言ってあったんですけどね。
結論から言うと、逃げられるような隙など1mmもなかったと言うべきか( ̄∇ ̄;)
もうとにかく、すごい勢いでお産は進み、あたくしもあっという間に半狂乱。
しばらくは、足も固定せずに自由にさせていてくれたのですが、
足を組んでからは、本当にあっという間だった気がする。

いきみたくなる感覚・・・・というのが、陣痛の次くらいに未知なる感覚で、
他の誰かが「こんな感じ」と表現したものに、妊娠期間中は悉く裏切られてきたので、
陣痛にしても、産む瞬間の痛みにしても、誰かの言葉ってのをあんまり信用できなくて。

で、実際に経験してみてどうだったかというと・・・・。

よく、便秘や下痢の症状に喩えられる、これら一連の痛みですが、
あたくしは、あんなハードな便秘も下痢も体験したことがありません( ̄^ ̄)
そりゃ「人間」を体内から出すんですからね、ハンパな苦痛じゃないことくらいわかってましたが。
宛ら、内臓が出てきそうな勢い・・・・とでも言いましょうか。
しかも、スルリと出てくるわけではなくて、あっちゃこっちゃにぶつかりながら、
無理矢理に外に出す!!って感じのほうが近い気がする。

半狂乱のあたくしは、喉が嗄れるまで絶叫に絶叫を重ね、やっぱり途中で人間やめたくなったり(爆)。
文字にすると「うわぁ〜〜〜っっ!!」って感じで叫んでた気が(。-_-。)ポッ
よく、ドラマのワンシーンなんかで垣間見るような出産シーンみたいに美しくなんかないです。
これは、産んだ人たちが皆思うことらしいんですが(笑)。
自分で叫びながら、「それにしても、『うわぁ〜〜〜っっ!!』はないんじゃないかな?」
後で反省したりもしました(苦笑)。
しかし驚いたのは、体験談をあれこれ聞いているうちに
「いきみを逃しながら、我慢している時間が一番しんどかった。」
というのが非常に多かったので、あたくしもそうなるもんだと思っていて、
この苦悶がどのくらい続くんだろうと、気が遠くなりながら思っていると、

「ハイ、大きく深呼吸して〜! 3回目にいきんでくださいね。」

「できるだけ長く息を止めて〜!!」


あたくしの覚悟はどこへやら(爆)。
早速「いきめ!」の指令が、助産師さんからおりてたんです(;^_^ A
気持ち的には、「助かった・・・・」ってのと「え?? もう??」ってのと半々(笑)。
だって、ヒッヒッフーなんてどこでやるんだよっ!ってくらい、それぞれの間隔が短くて、
とうとう、モノの本とかに載っている呼吸法なんて、どれひとつできなかったし。

息を止めたり、長く吐き続けたりというのは誰にも負けないくらいに得意なあたくし。
とはいえ、それはニュートラルな状態での記録であって、
こんな空前絶後の痛みと戦いながら、1分の長息(呼気)や息を止めるなんてことやったことがない。
呼吸法、練習してくださいね〜♪と、母親学級やヨガで言われたりしても、
子宮が収縮しないように、せいぜい息を止めるのだって10〜20秒くらいに甘んじたメニューだった。
無理しないのが一番らしいけど、フラットな状態で1分くらい息を止める練習はしといた方がいい。
そんな、10秒や20秒くらい息を止めていられたからって、何の役に立つものでもない。
・・・・というのが、産んでみてのまず第一の感想。
何にせよ、出産っつうのは全く以て非日常なんだなってのが、太古の昔から変わらないスタイルってことを
とにかく痛切に思い知らされたというわけです。

あんなに怖かった会陰切開も、こちらに有無を言わせない段取りだったため、よく覚えていない(笑)。
麻酔の注射を打たれたことと、切った瞬間に「熱っっ!」と思ったくらいだった。
後から、ヨガで一緒だった人であたくしより3日くらい後に産んだ人に聞いてみたら、
切開前に麻酔なんかされなかったそうで、そういう意味ではあたくしはラッキーだったのかも♪
赤ちゃんの頭の下がり具合や、お産の進み具合で、麻酔もタイミングがあるんだそうだ。

上記の「できるだけ長く息を止めて〜!!」ってのをきっと10〜20分くらいやってたんだろうな。
なんせ「非日常」なので、時間の感覚はよく覚えていないんだけど、
逆算してみるとそのくらいになるのかもしれない。
そうして、まるで体の中から溶岩でも出すかのような、痛いような熱いような感覚に見舞われつつ
やっとの思いで、クロワさんを外界へとひねり出す。
やっとの思いで・・・・と書いてはいるけれど、これは何と陣痛開始からたった3時間半後の出来事で、
ふたを開ければ、あたくしに難産を仄めかしたセンセーも、助産師さんも看護師さんたちも
そして、当のあたくしすらも予想だにしなかった、超ハイスピード安産になったのです。

生まれ出た瞬間ホッとしたし、痛みが続いた状態からの解放で、あたくしはきっと泣いてしまうと
直前までそう思っていた。
が・・・・!! クロワさんの顔を見たら、泣いていられないくらいに衝撃的で、
分娩台の上で、まだ後産も終わってない状態だというのに、あたくしは笑えて笑えて仕方がなかった。


「やだ・・・・ちょっと見て♪ この子ってば生まれた直後だっていうのにガッツリ二重!!」

「うわぁ♪ ホントだ、ホントだ!!」

「目も開いてる〜〜♪ すごい〜〜♪ つか、生まれた直後なのに、なんていう気合の入った顔(爆)。」

「うわぁ・・・・これはオレの顔じゃねぇ(爆)。夕雅先生の顔だよ・・・・( ̄∇ ̄;)」



センセーたちは吸引機を用意したりしていたのに、クロワさんときたら出てきた直後にはもう泣いて、
用意された吸引機も用無し( ̄∇ ̄;)
顔はえらく気合が入っているし(爆)、陣痛クライマックスの状態でもまだ胎動を続けていた彼女らしく、
出てきてすぐに大ハッスル的な動きをかます等々、まぁとにかく、元気!元気!


「もうあんなに動いてる・・・・( ̄∇ ̄;) 赤ちゃんってスゴイなぁ。」

「うわぁ・・・・どおりで妊娠中から腹が痛かったはずだわ。あのノリで動いてたんだよ。」

「( ̄□ ̄;)!! え・・・・。腹の中でアレ? ・・・・そりゃ、さぞかしつらかっただろうなぁ。」



今更遅いっつうの( ̄∇ ̄;)
まぁ、腹の中の子の様子なんて、生んだ本人ですら具体的にはわかんなかったんだから、
あの胎動のすごさを第三者に伝えようとしても、なかなか難しいわなぁ。
クロワさんの生後の動きを見て、納得してもらっただけでもよしとしよう。

クロワさんが体の計測をしている間に、あたくしの方は後産や切開後の処置をしてもらい、
計測がすんだクロワさんは、早速病室で待機しているサヨコのところに連れていかれた。
その時に撮った写真があるのだけど、とても生後20分とは思えない、かなりできあがった顔をしていて
その写真を見るたびに、「こんな顔をした子が腹にいたのか・・・・」と感慨深くなるのである(笑)。
後に新生児室に並んだクロワさんは、サイズは標準的だけれども、
顔だけは既に3ヶ月児くらいの貫禄で(爆)、その眼光の鋭さに定評がありました(>y<) ぶっ


「なぁなぁ・・・・あの子の名前のことやけどな。ホントに●●(ほぼ決定項だったヤツ)でいいと思う?」

「う〜ん、ぷよ2先生もそう思う??」

「いや、あんな強い顔で生まれてきちゃったら、イメージが違うよ(笑)。
もっとあの子に似合う名前をつけてあげなきゃって思ってさぁ。
今まで考えてたやつも、悪くはないけれど、ベストではないような気がしてきてさぁ(;^_^ A」


「今まで出た候補をもう1回並べて、後でまた考えてみるか♪」



一旦決まっていた名前が、却下されてしまうほどの眼光の持ち主:クロワさん(爆笑)。
いや、親の欲目じゃなくてね・・・・あたくしたちは、もっと赤ちゃんらしい顔をした、
いうなら、もっとぶちゃいくな子を想像していたんだけど、いい方向に裏切られて・・・・(爆)。
あぁ、親バカですか? 何とでも言って( ̄^ ̄)
生んだ直後に対面した瞬間、「誰の子だよ??」って思ったくらいですから┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


そんなことを思いつつ、クロワさんがしみじみと「わが子だなぁ・・・・」と思えるのは。


「記念に初乳を飲ませてみましょうか。飲めなくても、咥えるだけでもいいからね♪
あ、お母さんの方は出るみたいやねぇ。咥えさせてみましょう♪」


「(ぱくんっ!!)」

「あら♪ 上手ね♪」

「うぐっ、うぐっ、うぐっ、えぐっ、えぐっ、えぐっ・・・・」

「すごい勢いで飲むねぇ・・・・( ̄∇ ̄;)」

「ホント、すごい勢い・・・・(苦笑)」

「えぐっ、えぐっ、えぐっ、えぐっ・・・・」

「(苦笑)え〜っと・・・・これは出てるんですかねぇ?? 出ないから必死に吸ってるとか。」

「いや・・・・多分それは違うぞ。」

「え??」

「だって、この子の口の周り、真っ白(笑)。」

「生まれてすぐに本気飲みかよっ(爆)。」

「スゴイなぁ・・・・生まれてすぐでも、こうやって飲めるんや。」

「ねぇ。誰かが教えたわけじゃないのに、ちゃんとできるんだもんねぇ。」



赤ちゃんの特性として、生まれてすぐでもきちんと吸てつ反応をみせるとはいうものの、
こうやって間近でそれを眺めていると、人間って「動物」なんだなぁとしみじみ思う。
加えて、「食」に対してここまで貪欲なクロワさんを見ていると、
うわぁ・・・・さすがわが子だよ( ̄∇ ̄;)と認めざるを得ない(苦笑)。
あまりの飲みっぷりに、百戦錬磨のはずの助産師さんが思わず笑ってたんですけど、クロワさん。。。


「ちょっと変なこと言ってもいい?」

「何?」

「お腹すいた(●⌒∇⌒●)」

「( ̄∇ ̄;)」

「あら。何か持ってみえてる?」

「え? 食べていいんですか??( ̄ー ̄)ニヤリッ♪」

「食べれるんやったら、食べてから休まれたら?」

「(●⌒∇⌒●) パン持ってきたっ♪」



普通は。
長引く陣痛、しんどい分娩で、精も根も尽き果ててヘロヘロになり、
ひどい人だと翌日も1日中、食べ物を受け付けない・・・・なんてことにもなるんだそうだけど、
あたくしは違った(爆)。
大仕事でお腹はペコペコ。
そうでなくても、妊娠中に食欲に対しての我慢を強いられ続けたせいで、一気にそのたがが外れた。
食べたい時に食べたいモノが食べられる幸せ・・・・( ̄¬ ̄)♪
今までにここまで深くかみ締めたことがあっただろうか。くぅ・・・・たかが菓子パン1コなんだけどさ。


さて。あたくしもだんだん落ち着いてきて、自分の部屋に戻ることに。
車椅子に乗ろうとして、自分の足腰が立たないことにちょっと驚く。
嗚呼・・・・お産って、こんなにも身体に負担がかかるんだ。
命がけっていうのも、まんざら誇張した表現じゃないのね。納得。。。
部屋に帰って、宣言どおりパンを齧るも、半分口にしたところでギブアップ。
身体が疲れきっているせいか、上手に物を飲み込めなくなっているらしい。
自分の身体が、あまりに急激に変化するので、意識がそれについていかれない。
昔の女性は、もっと過酷な条件下で、7人も8人も産んでたんだとか思うと、
どんなに丈夫な神経だったんだろう?? と、単純に不思議です。


「それにしても、よく逃げ出さずに付き合ってくれたよね。
出てくる瞬間とか、後産の時の胎盤とかも見たでしょ? 私よりグロいものを見てるはずなんだよね。」


「いや・・・・俺も自信なかったんだけどさぁ、勢いっていうか(笑)。
立ち会ってよかったかも。いいもの見たよ♪」


「そう? それならよかった♪」



あまりにスピーディにお産が進んだせいもあり、ぷよ2は分娩中はもちろん、
後産や縫合の間も、ずっと分娩台のそばにいました。
あたくしも意識はハッキリしていたものの、とても段取り良くあれこれ進んでいくので、
自分の胎盤を見るのをすっかり忘れていたし(笑)、クロワさん以外に自分の身体から
何が出てきたのかも確認する間もなく、終わっていってしまい、
今から思うと、勿体無いことをしたなと思うんですが。

2006年、7月29日の夜明け前の出来事。
天気は曇り予報だったのに、朝日が昇ると、大垣は一瞬だけ透き通るような青空を覗かせたのでした。

↑安直?(笑)


次回は・・・・どうしようかなぁ(笑)。
書きたいことはいっぱいある気がするんだけど、毎日、必死に生きている彼女と一緒にいると、
自分の感じていることがレアなうちにしか外に出せないようにも思う。
そういう意味では、このデリバリー・ルポも本来ならば風化していても良さそうなものの、
やっぱり、長い人生のうちそうそう何度も経験できない「行事」ならではの衝撃性があるので、
なかなか記憶から消えてはいかない。
そうはいうものの、この痛みの記憶そのものはわりと短時間で風化するらしい。
あんまり長く覚えていると、次が産めないからだという説もある(笑)。

↑うまいことできているよなぁ・・・・

そういうのをふまえて、出産の痛みを男性に伝えるのに、「鼻から西瓜を出す」だの「4回死ぬ」だの
わけのわからない比喩になってしまうというのに、ようやく合点がいったのでした(笑)。
なるほど・・・・掴みどころのない、どう表現したものかわからない類の感覚なんだな、と
自分で産んでみてやっと気がついたのでした。
で、あたくしがあの痛みを、あたくしなりに表現すると・・・・
「今までに自分が経験した一番ひどい便秘と、同様に一番ひどい下痢に同時に襲われ、
それこそ腹を切らないことには回復の見込みがないように錯覚してしまうかのよう」
な感じです(笑)。

そして、お産は十人十色。
このご時世でも亡くなる方はいらっしゃるし、自宅で産んでもけろっとしていられる人もいる。
1人で沢山だと思う人もいれば、5人も6人も産める人もいる。
ぷよ2のように、立会いが平気な男性もいるし、倒れてしまうような人もいる。
男性側のお産奮闘記もまた、十人十色だ。

クロワさんを独立させた瞬間から、あたくしももう1回ゼロ歳児からやってみようという決心をしていた。
クロワさんと一緒に、色んなことを覚えながら、一緒に大きくなっていこうと。
よし♪ しばらくやってみるぞ、「親バカ日記」(笑)。


2006年09月06日(水)
クロワッサンをデリバリー♪(1) 「腹が減っては戦はできぬ!」の巻
その余裕はどこから?? アサミンジャーの底知れぬ食い意地


只今戻りました。
とうとう、満身創痍「ハハ」というレベルにカスタムアップして帰ってきました、アサミンジャーです。
この1ヶ月ちょっとの間に、生活スタイル・リズムはモノの見事に目まぐるしく変化し、
何だかよくわからないまま、クロワさんはハイスピードですくすくと成長中。
とにかくあたくしは、デリバリー・ルポを忘れないうちに書いとかなきゃ!!
という使命感(笑)に駆られて、ようやく始まったロンリー育児ライフの片手間に、PCを起動させたわけ。
うわぁ・・・・かれこれ1ヶ月以上も遡るのか( ̄∇ ̄;)
おヒマな方々はお付き合いくださいませね♪


7月28日(金)

予定日を丸5日超過。どうもまだまだ独立の気配はなく、数日中に比べると気分も悪くなく。
水曜に健診に行くも、「次回は月曜でいいですよ♪」なんて言われる始末。
よっぽど部屋が混んでるらしい( ̄∇ ̄;)
まぁ、焦っても仕方がないけれど、ひとりでボンヤリと散歩とかをしている間に緊急事態!!ってのも
何となく怖いような気がしたので、サヨコとオープン1周年のセールをやってたロックシティに行って
2人であれやこれやを散策し、お昼でも一緒に食べようと思って出かけることにする。
家で悶々と「来るべき時」を待ってるのって、意外と退屈だし、余計な緊張感を孕んでしまうもの。
でも、自分でも予想外だったのは、意外と予定日を超過してしまってもあたくし自身が
かなり落ち着いていられたことだったかもしれない。
周囲の方が
「まだ?」
「体調、大丈夫?」
「何かあったらすぐに言うのよっ!」
と、あれこれ心配をしてくれる中、あたくしだけが1人でのんびりしてた気がする(笑)。

ロックシティの中にはインポートショップも入ってるんだけど、折込チラシを見ていたら
あたくしの好きなレスポのバッグが、いい感じに割引価格になってて、
お♪ この機会に1コ欲しいかも〜( ̄¬ ̄)♪ と思ったのでとりあえずそのお店に行ってみることにする。
サヨコと一緒に、この形がいいだの、あの柄がいいだの、
「この柄であの形ってないのかしら??」
だのだの(笑)、勝手なことを言いながら店内を散策していると、
足の付け根あたりに、半年以上ぶりの懐かしい感覚が・・・・。ん?? 月の使者、ご到来??


なわけがないっっ!!( ̄□ ̄;)!!


コレは、多分、噂で耳にしていた・・・・


破水!!


でも、そんな驚くような事態ではなさそうだなぁ・・・・まぁ黙ってて大変なことになっても嫌だし。


「何かねぇ・・・・破水したみたい(^^;」

「えぇ〜〜〜〜っっ???( ̄□ ̄;)!! ど、どうすればいい??」

「う〜ん・・・・じゃあ、とりあえずトイレに行ってくるわ。
あ、コレ、どうする? 買う??」


「アンタ!! そんなことを言っとる場合かね?? 早くせんと・・・・」

「うん、多分大丈夫。この間、健診の時に刺激されて、まだその出血が治まってなかったから
パッドはしてるし、今すぐに一大事!!ってわけでもなさそうだから、ゆっくりいこう♪」


「( ̄∇ ̄;) ホントに大丈夫なの??」

「うん。今すぐにどうこうってわけではなさそうよ。」



水が下りてきているというのに余裕綽々(爆)。
物色していたバッグをきちんと買い求め、とりあえずはトイレへ。
お腹が大きいから、急いで・・・・といっても走るわけにもいかず、ましてやもう水が出てるんだから
あんまり激しく動くと大変だから、そ〜っと・・・・とりあえず、そ〜っとね(笑)。

トイレへ行って確認すると、本で読んだのとは少々様子が違うものの、
プールの更衣室のような臭い・・・・コレを生臭い臭いとでもいうのかしら?? と、自分でも少々
その表現に自信がなかったけれど、多分、コレを破水というのだろう事態になっていた。
ただ、下りてきていた水の量は頗る少なくて、でも、断続的に出ているみたいで
それ自体はあまり気持ちのいいものではなかったけれどね。
生理用ナプキンで間に合う程度の規模だったんですよ。


「多分、コレが破水やと思う。」

「ほんならすぐに家に帰らんと! 病院には電話せんでえぇのかね?」

「ちょっと待ってよ。あたし、今日まだ1食も食べてない。お腹すいた( ̄^ ̄)
このまま入院して、ご飯はいつ食べるのよ〜??」


「はぁ??」

「何か食べたい!! 何か食べてからじゃないと、産院に行く気しない( ̄^ ̄)」

「( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)」



1階のイタトマでパスタランチを食べ、次はいつご飯にありつけるのかわからなかったし、
このまま陣痛が始まってしまったら、ご飯どころじゃないっていう話も聞いたし、
でも、きちんと食べておかないと、産後の回復に影響するっていう話も聞いてたから、
とにかく妊娠中、好きなものも我慢して耐え抜いていたので、デザート(ケーキ)までしっかり食べてから
自宅に戻った(爆)・・・・破水してるのに、我ながらオノレの食い意地に少々呆れた(苦笑)。


まぁ「来るべき時」も来そうな感じではあるので、とにかく産院へ電話する。


「あのぉ・・・・出先で破水して、今自宅に戻ってきたんです。」

「ハイハイ。破水したのは何時頃ですか?」

「1時間くらい前だと思います。」



あれやこれやと色々聞かれ・・・・


「では、入院の準備をなさって、これからこちらに来てください。」


とうとう、GOサインです。
でもなぁ・・・・まだ未知なる痛み、陣痛がおこっているわけでもないので、何となく自覚に乏しい(笑)。

↑荷物もあったので車で行ったけどね。


入院中の説明、着替え、内診、NST、点滴etc.が終わっても、まだまだ陣痛が来る気配はなく、
破水してるっていうのに、それが高位破水だったせいもあるので、
「じゃあ、あとは普通に動いてていいですよ♪」と、特に安静を言い渡されたわけでもなく
確実にカウントダウンは始まっているはずなのに、やっぱりまだまだのんびりペース。
あたくしは勿論のこと、クロワさんも相当マイペースなヤツだよなぁ・・・・と
この時すでに、わが子の大物っぷりを垣間見てしまうのである(笑)。

昼で仕事を切り上げて、大急ぎで帰ってきたぷよ2も、あたくしの何でもない姿を見て何となく拍子抜け。
あっという間に夕方になって、産院から食事が出された。


「え〜〜っっ♪ コレ、全部食べていいんですかぁ??(●⌒∇⌒●)」

「(笑)もう食事や体重の制限はありませんからね♪ きちんと食べて備えてくださいね♪」

「わ〜〜〜い!! デリバリー万歳だよぉ〜!! うれし〜〜〜(涙)」



あたくしが出された食事を見て、場違いなほどに喜んだので、
持ってきてくれた看護婦さんに笑われてしまった。
だって、つい昨日まで主食がプレーンヨーグルトやトマト、西瓜、お豆腐・・・・なんていうふうだったのに
野菜と白身魚の天ぷら、たこの刺身、冷しゃぶ、里芋とこんにゃくの煮物、きゅうりとわかめの酢の物・・・・
この品数に、ごはんとデザートに西瓜がついてきたんだから(笑)。
コレを残さず全部、美味しく平らげて、さぁ、運命の時を今か今かと待っていたのであります。


が、待てど暮らせど、その時とやらが来ない(爆)。
再び、点滴とNSTとにつながれて、1時間くらい拘束されていたものの、
どうも、陣痛らしいものはまだまだ来なさそうなのだ。


「お腹の張りはどうですか?」

「う〜ん・・・・ここ数日と変わらない気もするんですが。ちょっと痛いのかなぁ?コレ。
でも、我慢できない痛みとは違う気がするんです。」


「ひょっとしたら、今夜はこのまま来ないかもしれませんねぇ。」

「破水してるのに、そんなのんびりで大丈夫なんですかねぇ?」

「あぁ、それは大丈夫ですよ♪ このまま来なかったら、明日の朝から促進剤をかけてみて
そこからお産に入るようにしましょう。今日はこのままゆっくり休んでください♪」



と助産師さんに言われたのが、午後8時だったか9時だったか。


「なんだってさ(苦笑)。」

「う〜む・・・・じゃあ、今日のところはコレで帰るか。何かあったらすぐに呼んでくれよな。」

「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん お騒がせして申し訳ない(;^_^ A
また明日、よろしくね♪」



更に拍子抜けを食らわされたぷよ2を病室から見送って、さて、あたくしも明日に向けて
ゆっくり休むかな・・・・と、テレビでやってた「となりのトトロ」なんかを見ながら横になっていた。
えぇ・・・・横になってたんですけどね( ̄∇ ̄;)


ぷよ2を帰して、ものの30分もしないうちに、何だか耐えがたい痛みが( ̄□ ̄;)!!
え・・・・?? 今夜はゆっくり休めるはずなんじゃ・・・・??
さっき、助産師さんも看護師さんもそんなようなこと言ったじゃん??
うぅ・・・・でもかなり痛いんですけど・・・・ナ・・・・ナースコールだけしておこう。
で、我慢できるところまで我慢してみよう。
この世の終わりみたいな痛みらしいしな。痛がりのあたくしが、どのあたりまで耐えられるかってのも
きちんと確かめないといけないし(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん
それに初産婦の場合、この痛みがかれこれ6〜8時間は余裕で続くっていうし、
とにかく体力も温存してかないとな・・・・あたくし、もうみそじだし(−。−)ぼそっ
コレが本格的な陣痛であろうと自分できちんとわかっている一方で、
冷静にこんな計算を頭ん中で繰り広げていました。
たまに押し寄せる痛みのせいで、息は詰まりそうになるし、
やるせなさのあまり、壁を叩いたりしてやり過ごす(笑)。
おぉ・・・・壁を叩くと、本当に少し和らぐ気がするぞ(爆)。新発見。


やっぱり冷静な看護師さんに再びNSTの装置をつけられたり、助産師さんに内診されたりして、
こんなに痛くても、まだまだ子宮口は2cmくらいしか開いていないことが会話の端々で聞こえてきた。
・・・・2cmかぁ。こりゃ、きっとまだまだかかるんだろうなぁ。
ちくしょぉ・・・・昼寝もせずにずっと起きてたから、今日は疲れてるのに、
夜中じゅう、この痛みと格闘するのかよ( ̄∇ ̄;) 予想通りの消耗戦だなぁ。


ところが、ところが。
2cmからそんなに早く全開大になるとは、初体験のあたくしでも思ってなくて、
夜中の長期戦を覚悟していたのに、看護師さんが少し慌てだした。


「日野さん!! 陣痛の合間にダンナさんに電話して呼べる??」

「へっ? もう呼んだ方がいいんですか??」

「う〜ん・・・・意外と早く進んじゃうかもしれないから、来てもらえるなら
今のうちに来てもらって。立会いやったもんね?」


「はぁ、一応・・・・。」



頭の中では「まだ2cmなんでしょ?」とか思いながらも、
もう陣痛が来ているのに大して苦しそうな声でもなく、「生まれそうみたいだからきてね。」と
ぷよ2に電話しておく。
う〜ん、こんな痛みのまま、生まれてきちゃうんだろうか??
確かに痛いけど、耐えられない痛みとはまた違うしなぁ・・・・つか、これ以上の痛みがあと数時間続いたら
間違いなく発狂しそうな気もするよ( ̄∇ ̄;) あぅ・・・・どうなるんだ、あたくし。。。


ぷよ2サヨコが駆けつけてきて、どうだろう・・・・30分後くらいかなぁ。


「お部屋が分娩室から遠いし、バーっと進んじゃう可能性もあるから、
分娩室、入っちゃいましょう。今、痛いですか?」


「あ・・・・今なら大丈夫そうです。すぐに痛くなりそうですけど、今なら!」



そんなこんなで、あたくしはあっという間に分娩室に連れていかれちゃいました。
陣痛が本格的になって、いよいよ生まれる!!っていうタイミングにならないと、分娩室には行かないって
聞いていたので、このタイミングで分娩室?? 足を固定したままそんなに何時間も無理だってば!!
と心ん中で思いつつも、何せ全てが初めてのこと。
1つも逆らえないまま、分娩台の上に上らされた(笑)。


そして。
この台の上に乗ったあたりから、陣痛もいよいよクライマックスを迎えたのでありました。

↑痛みと進み具合は別物だと悟る・・・・


今日のところはこのくらいにして、続きはまた今度に。(すぐに書くかもだけど(笑))
次回、遂にクロワさんの独立の瞬間が明らかに(爆)。
この日記、いつ、リアルタイムに追いつけるのか、書いている本人も不安です┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
そして、このまま文芸ジャンルにいていいものかどうかってのも(あはは♪)
それでは、またのちほど♪

あさみ


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