2005年05月20日(金) 顔つき


生き様が顔に表れるというのは本当みたいです。
バイト先のお弁当屋さんに毎日数回買いに来るお客さんがいます。
その人はうちのお店のはす向かいの串揚げ屋さんの従業員です。
いつも店名の入ったエプロンを身につけています。
頼むのは毎回お弁当ひとつ。
いかにもイライラした顔で壁に寄りかかりながら、
出来上がるのを待っています。
そして必ずレシートと領収書を両方もらって行きます。
本来、どちらもお渡しすることはできません。
前に一度お断りしたら、ものすごい剣幕だったので、
それ以来仕方なく両方お渡ししています。
たぶん二重にお店の経費で落としているのでしょう。
要するにケチなのです。
今日はその人が二回もクレームをつけに来たのです。
一度目は揚げ物が冷たいと言って。
二度目はお魚が冷たいと言って。
もちろん「申し訳ございませんでした」と平謝りするしかありません。
大きな声でキィキィと文句を言って、おまけに口調が怖いのなんの。
今思えば、おそらくお金を返金して欲しかったのだろうと思います。
その人がケチだということよりも、
性格と顔があまりにも一致していることに空恐ろしくなりました。
顔の美醜の問題ではなく、その人の歪んだ雰囲気や
すさんだ空気が顔つきにしっかり出ていたからです。
口角はへの字に下がり、目は瞳孔が開きっぱなしのようだし
つり上がっています。
あぁ、こうやって生きてきたからこんな顔になっちゃったんだなぁ。
まさしく反面教師の心境です。
そして、バイト先のパートさんたちは
みんないい顔をしていることにも気づきました。
みんな明るくて楽しくてやさしくて、そういう人ばっかり。
目じりが下がっていたり、笑いじわができていたりします。
私がもっとずっと年をとって、しわしわでも、太ていても、白髪でも、
表情豊かでいい顔を持った人になれるような生き方をして行こう。


2005年05月19日(木) 自分が


ふと、彼に抱きしめられながら顔を上げると、鏡があった。
そこには私がいた。
自分が、自分なんだけど、いつもの自分じゃないみたいだった。
彼の腕の中にいる私が、信じられないくらいかわいかったのだ。
幸せそうに目を細めて、口元はやさしく微笑んでいる。
もし、いっしょにいるときにいつもあんな表情だとしたら、
きっと彼は私にメロメロに違いない。
仕事中以外はメガネをはずしているから、
ちょっとぼやけてますますよく見えてるだろうしね。


2005年05月16日(月) 整形


夜、テレビで美容整形を受ける人のドキュメントを見た。
顔はたしかに大事だ。
でも、やっぱり心がいちばんだと、思う。信じたい。
私と同じくらいの年代の子が整形を受けていく姿は、
なんだか見ている方がつらかった。
ぜんぜんブサイクじゃない子が自分の顔を気に病んで、顔にメスを入れレーザーを当て、美しくなる。
それはきっと本人にとってはすごくいいことなんだろうな。
私だってぜんぜん美人とかかわいいとかじゃないし、スタイルだってよくない。
目は一重だし鼻ペチャだし、胸も人並みだしぽっちゃり体型だ。
でも、そんな私をかわいいと言ってくれる人がいる。
たびたび口に出すわけじゃないけれど、
彼が本当に私をかわいがって、かわいいと思ってくれているのがよく分かるから、
自分のことをもっと好きになれているんだと思う。
なのに、私ってば彼にそれをうまく伝えられなくって。
それどころか困らせちゃった。
そう思ったら、どうにももどかしくなって、気持ちが涙になってあふれてきた。
どうすればもっとたくさん伝えられるんだろう?
あんまりにも好きで、好きで、好きでたまらないということを。
泣き顔の自分を洗面台の鏡に映してみた。
目も鼻も赤くって、口はへの字。
でも、なんでかな、彼のことを思って泣く私の顔は、
なんとなくきれいに思えたんだ。


2005年05月13日(金) LOBLI


昼間の長くを油のにおいが充満する厨房で過ごす毎日。
仕事が終わる頃には町が青みがかってきています。
ふだんは、そのまま帰るだけ。
寄り道をしたとしても、近所の洋服屋さんとか、スーパーとか。
私の日常のほとんどは私の町の中でできています。
今日は、ちょっと足を伸ばして電車に乗ってみました。
目的は大きな本屋さん。
おやすみ前の文庫本と、パートの阿部さんにプレゼントする本と、カメラ雑誌を買いに。
そこの本屋さんはワンフロアに全部がぎゅっと詰まっているので、
立ち読みの苦手な私でも、自然といろんなジャンルの本に目が行きます。
写真集、漫画本、料理本、雑誌、小説…
本、最近読んでないなぁ。
ひと月に一、二冊しか読んでません。
読書以外に興味が広がってきたのと、仕事で疲れているのとで。
でも、やっぱり気がつきました。
本はいいものなんだって。
深くて、広くて、近くて、大きいって。
ひとつところを愛すのはとてもいいことだけれど、
たまには違うところに目を向けたりおもむくのも大切です。
自分の中に新しいものが吹き込んでくると、
気持ちもまたひとつ新しくなれます。
今夜は、また寝る前に本をめくるつもり。



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