官房長官を狙ったテロ事件から2ヶ月。 死闘を繰り広げた警視庁警護課第四係のメンバーたちは、通常任務に就いていた。 そんな中、尾形(堤真一)への不信感を募らせ、一人苦しむ井上(岡田准一)。 一方、与党幹事長の伊達(香川照之)やキャリア官僚らと接触の陰が疑われる尾形の動きを探るべく、公安の田中(野間口徹)も調査を進める。 時を同じくして、尾形から国会の警備を命じられる井上。 第四係、伊達、新第四係のメンバー、さらには謎のテロリストグループが国会に集結する中、内閣不信任案の採決が行われようとしていた。 そのとき遂に尾形が動き出し、国会議事堂に銃声が響く。。。
「あ〜、こういう繋がりだったんだ」と、長い長いストーリーがやっと分かった感じ。
今作は、岡田くんよりも堤氏が主役でした。
テレビシリーズで見始めた時、なかなか斬新で面白く、映画化も楽しみだったけど、いかんせん時間が経過しすぎた…。
ここまで引っ張り続けて、しかも、内容がほとんど進まずに! まぁ、脱落しないで見続けた私も私だけど…。
その辺り、もう少しなんとかなったんじゃないのかなぁ?と、それだけが残念。
やはり、人間、気持ちが逸る時を取り逃がしたら大きいぞ。
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『奇跡』 『ミスター ノーバディ』 『大鹿村騒動記』
2011年02月18日(金) |
『エリックを探して』 |
エリック・ビショップ(スティーヴ・エヴェッツ)はマンチェスターの郵便配達員。 2度目の妻の連れ子、ライアン(ジェラード・キーンズ)、ジェス(ステファン・ガンブ)との3人で暮らしている。 交通事故を起こしてしまったエリックは、好き放題に振舞う子供たちに手を焼き、失意の中、自室でサッカーのスーパースター、エリック・カントナのポスターに向かって話しかける。 すると背後から、“君はどうだ?”と尋ねる声が。振り向くと、そこに立っていたのはカントナ(エリック・カントナ)本人だった。。。
大好きなケン・ローチ監督の作品。
「ケン・ローチ初のコメディ」なんてふれ込みだったから、どんな面白い映画かと思ったら、なんてことない、コメディは全体の20%ぐらいで、残り80%はいつもの社会派だった。
外国の映画やドラマを見ていると、「離婚」「再婚」「連れ子」は珍しくない展開。
今作も、主人公エリックは2番目の奥さんの息子2人を育てている。 でも、肝心な2番目の奥さんはいない(多分、子供を置いて出ていっちゃった?)
この息子2人がどうしようもないワルで…。 まぁ、お母さんが再婚して新しいお父さんが出来て、でも母はいずこへ…新しいお父さんに育てられている・・・。 この環境に身を置いて、真っ当な道から反れてしまうのも分からなくもないけど…。
「きっと、根は良い子なんだけど、その環境がゆえに悪い子になってしまい、悪の世界からどんどん抜け出せなくなる」 この辺りの描き方が、さすがケン・ローチ、本当に上手だなぁと思いました。
ベースになっているのは、このワル息子2人との暮らしなんだけど、そこに、最初の奥さんリリー(ステファニー・ビショップ)+自分の娘サム&孫デイジーも登場してきます。
子育てしながら大学に通うサムの為に、リリーと交替で孫の子守をするエリック。
冴えない毎日に加え、頭を悩ませる息子2人の問題…それとは対照的に、昔と変わらない美しいリリーを見て、日々、ポスターのエリック・カントナに相談する日々。
本物のカントナとのやり取りも、見ごたえがあり、ラストはほとんどコントのようだったけど、どんより感がなかったのが救いだった。
会員になっている、いつもの小さな映画館で鑑賞。
相方が「マンU時代のエリック・カントナを知っている」と言ったので、誘って珍しく2人で見てきました。
マンU時代の映像もいっぱい出てきて、サッカーファンにも楽しめた様子。
<<昨日は『しあわせの雨傘』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『SP』 『奇跡』 『ミスター ノーバディ』 『大鹿村騒動記』
毎朝のジョギングとポエム作りに励むスザンヌ・ピュジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、優雅で退屈な毎日を送るブルジョワ主婦。 夫のロベール(ファブリス・ルキーニ)は雨傘工場の社長で、スザンヌには仕事も家事もやるなと命令する典型的な亭主関白だ。 娘のジョエル(ジュディット・ゴドレーシュ)は、父親が秘書のナデージュ(カリン・ヴィアール)と浮気しているのは「パパの言いなりのママのせい」だと非難する。 一方、息子のローラン(ジェレミー・レニエ)は芸術家志望。 工場を継ぐことには全く興味がなく、異母兄妹かもしれないとも知らず、父親の昔の浮気相手の娘と恋愛中だ。 そんな中、雨傘工場はストライキに揺れていた。 労働組合の要求を断固拒否したロベールは社長室に監禁され、それを知ったスザンヌはその昔、短くも燃えるような恋に落ちた市長のモリス・ババン(ジェラール・ドパルデュー)に力を貸してくれと頼みに行く。 スザンヌがいつの間にか工場を運営する羽目になり、その明るく優しい性格で従業員たちの心を掴んでいくのだった。。。
思うに、ドヌーブの代表作『シェルブールの雨傘』にひっかけた邦題をつけたくて、このタイトルにしたんだろうと予想がつきますが。 「雨傘」はさほど重要ではなかった…。
原題は、『飾り壷』。 図体ばかり大きく、ただ飾り物のように居る優雅な奥様を皮肉ったようなタイトルが上手いなぁという内容でした。
雨傘会社の娘であるお嬢様⇒社長夫人になったスザンヌ。 そんな奥様が、会社を仕切るような能力があるかどうかはハテナだけど、家族や社員を巻き込んで進んでいく様子は、楽しいヒューマンコメディー物語だった。
娘と息子の姉弟のキャラクターが良かったなぁ。 私には妹しかいないけど、姉弟って多分こんな感じ!っていうのがリアルに描かれていました。
特に、母親を1番身近で見ていて、時には味方、時には厳しいジャッジになる娘が、どこの家庭でも光景が思い浮かぶようなシーンが多くて良かったです。 ジュディット・ゴドレーシュも好演でした。
最終的に話がどんどん大きくなって、「えぇ?」って感じだったけど、まぁ、大袈裟ぐらいが映画らしくて良いかな〜。
周りからは「世間知らずのお嬢様⇒奥様」と見られている人が、実はとっても大胆で、秘めた?敏腕ぶりを発揮するというは、映画の中だけではなく、現実にも無きにしも非ず・・・。
<<昨日は『英国王のスピーチ』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『エリックを探して』 『SP』
2011年02月16日(水) |
『英国王のスピーチ』 |
ジョージ6 世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていた。 厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。 ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。 ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく。 ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、サポートをする。 1936年、ジョージ5世が亡くなり長男のエドワード8世(ガイ・ピアース)が即位する。 そんな中、かねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンと交際していたエドワードが王位か恋かの選択を迫られる。 彼は恋を選び、ジョージは望まぬ座に就くが、大切な王位継承評議会のスピーチで大失敗。 ナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。。。
オスカー受賞したことで注目作品でしたが、個人的には、『ソーシャル・ネットワーク』の方がインパクトが強くて上だったかなぁ。
コリン・ファースもヘレナもジェフリー・ラッシュも、みんなみんなとっても上手! 上手なんだわ。
ジョージの苦しさや孤独感は非常によく伝わってきます。 コリン・ファースは完璧に演じていると思う。
ただ、チョットしんみりしすぎているというか…私には少し退屈に感じてしまいました。
ジョージ6世とライオネルの距離の縮まり方や、2人が信頼関係を気づいていく様子、心が通い合っていく様子などなど、この辺りがもう少し密に描いてくれてあったらなぁ。
多分、ライオネルの立場よりで見ている人が多いんじゃないかなぁ?と思うんだけど…。 まぁ、「ジョージ6世の気持ちに立つ」っていうのがなかなか難しいことだからね(笑)。
ライオネルの気持ちや感情は凄く伝わってくるので、その思いに対するジョージ6世の思いがもう少し濃厚に描かれていたら、より感動できたかもしれません。
ジェフリー・ラッシュがとても良いです。 あの、ちょっとハスキーな声も役柄とよく合っていました。
しかし、イギリス王室って昔から不倫やらなんやらいろいろあるのね。
<<昨日は『ソーシャル・ネットワーク』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『しあわせの雨傘』 『エリックを探して』
2011年02月08日(火) |
『ソーシャルネットワーク』 |
2003年。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、高校時代から腕利きのハッカーだったが、人付き合いに関しては苦手で、ガールフレンドのエリカ(ルーニー・マーラ)を怒らせてフラれてしまった。 寮の自室に戻り、ブログに彼女の悪口を書いていたが、やがてハーバード中の寮の名簿をハッキング、 女子学生たちの写真を並べてランク付けするサイト作りに没頭していた。 このサイト“フェイスマッシュ”はたった2時間で膨大な数のアクセスが殺到し、マークの名前はハーバード中に知れ渡る。 これが利用者全世界5億人以上の“フェイスブック”の始まりとなる。。。
どこからどこまでがフィクションで、どこからどこまでがノンフィクションか分からないけど、物事が認知されたり、飛躍したり、成功したり…ものすごく大きな存在になった場合、「あ〜、こういうことってあるだろうな」、「あ〜、こういうことって想像つきそうだな」というエピソードがあって、物語に引き込まれました。
最初から最後までとにかくスピード感がある。 そこがとても良かったです。 期待していた以上のデキだったなぁ。
この映画を作るに当たって、映画の膨大なセリフ量をなるべく削らない為に、登場人物のセリフを超高速にしたという記事を読みました。 確かに、字幕を読むのが忙しい。 でも、上映時間は長すぎなくて良い!
セリフを通常の(極々普通の)スピードでしゃべると⇒どんどん上映時間が長くなってしまうから、それを避ける為にも、役者に早口でしゃべってもらったそうな。
ちなみに、実際のマーク氏も、とても早口の人だそうです。
私、「フェイスブック」というモノがどんなモノか全く分かりません。
というか…大変お恥ずかしながら… 実は、「ミクシィ」というモノも全く分かりません…。
このエンピツも、かれこれもう10年もやっているし、【パート2】も(こちらクリック⇒⇒⇒)随分前からやっているし、、、自分では、決して「ネットに疎いタイプ」とは思っていないんだけど…。 なんだか知らないけど、フェイスブックどころか、ミクシィさえも一体どんなモノか全く知らなくて…。
映画を見ていても、そのあたりの「繋がり感」がイマイチよく分かりませんでした…とほほ。
大学生時代を中心に描いているので、その後、現在までの大きな成功の様子はよく分かりませんが、そこにスポットを当てたのは良かったと思います。
ラストシーンも凄く好きだなぁ〜。
↑上記に書いたように、ミクシィやフェイスブックがどんな使い勝手があるかよく分からないけど、、、私の場合、【パート2】は(こちらクリック⇒⇒⇒)アメブロを使っています。
現在の各種各社ブログの機能に比べたら、この『エンピツ』は、それはそれは、どこをどうとっても思いっきりアナログです。
でも、私はこの『エンピツ』サイトが大好き!!!
高機能も無いし、便利な機能も無いけど、逆にこのシンプルさが大好きで、とても離れる気になれないんだな〜。
ふと気付けば…いつもチェックして読んでいた皆さんは、ほっとんどブログに移行してしまい…。
『エンピツ』を更新続けている人は、きっと、ものすっっっっっごい激減したと思います。
激減したのは、ここ5,6年ぐらい前から?ぐらい? ♪むかしは良かったつぶやく〜♪にはまだ早いと思うけど…凄い変化!凄いスピード時代ですね。
卒業してしまった人は多いけど、私はここ『エンピツ』が居心地が良い。
ってことで、こんな自分にはフェイスブックは向いてない?かな…?
<<昨日は『冬の小鳥』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『英国王のスピーチ』 『しあわせの雨傘』
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