####【みぃ♪の閑話休題】####
2017年はやっと勉強から解放され、自由を謳歌しました!映画も久し振りにたくさん観た! 時々、blog+twitter書いています☆  

2007年09月29日(土) 『めがね』+9月の読書まとめ

ある春の日。
南の小さな島の空港に、タエコ(小林聡美)は降り立った。
たよりない手描きの地図を片手に浜を歩き、奇妙な懐かしさをたたえた小さな宿・ハマダにたどり着く。
島で出会う人々は、みんなどことなく変わり者ばかり。
宿の主人のユージ(光石研)。
お客さんでもないのに一緒に朝ごはんを食べるハルナ(市川実日子)。
朝には微笑みをたたえた笑顔で「朝です」と足元から声をかけるサクラ(もたいまさこ)。
最初はそんな人々に戸惑うタエコも、彼らと時間を共有して、見失いかけていた大切なものを取り戻していく。。。

「なにもしないでいる」というのは、とっても難しい事だと私は思います。
その「なにもしないでいる」難しさを、いとも簡単にあらわしたような作品でした。

「食べて」「動いて」「寝る」…もの凄い大まかに言うと、人は毎日この繰り返しをしています。

「よく食べて」
「しっかり運動して」
「ゆっくり休んで」
病気したり弱ったりすると、必ず言われる言葉だけど、やっぱり、ここが人間の基本なんだよねー。
この3つにちゃんと時間をかけて過ごすのが、なにもしない1番の贅沢なのかもしれません。

前作の『かもめ食堂』もそうだったけど、この監督さんは、食べ物を美味しそうにみせるのがとっても上手!
フルコースのディナーや、フカヒレやキャビアが出てくるわけでもないのに(私が普段食べているようなおかずばかりなのに)1つ1つの“おかずの匂い”が伝わってくる演出は凄いと思います。

私もたまにはコンタクトをしないで、メガネで過ごす日を作ろうか〜な。

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9月の読書まとめ

・『いつか陽のあたる場所で』(乃南アサ 著)★★★★☆

・『あなたの呼吸が止まるまで』(島本理生 著)★★☆☆☆

・『八日目の蝉』(角田光代 著)★★★★★
今まで角田さんの作品の中で1番良かった。

♪BGM〜『ヘアスプレー』サントラ

<<昨日は『シッコ』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』



2007年09月24日(月) 『シッコ』

医療保障の破滅によって被害を受けた、普通のアメリカ人数名のプロファイル。
危機的状況がしだいにあらわになっていく。
保険料を律儀に支払っているにもかかわらず、「保険」の意味をなしてないパターン。
カナダ、イギリス、フランスといった国では、国民全員が無料医療という恩恵を受けているのを目の当たりにするマイケル・ムーア氏。
最後はキューバに飛んで、医療現場の実態に迫る。。。

『ER』を見ていると、時々、保険云々のセリフがあるので、アメリカの医療保険が、日本の国民保険や社会保険とシステムが違うことだけは知っていた。
けど、こんなにも違いがありすぎたとは…ビックリ。
同時に、ムーア氏と同様、カナダ・イギリス・フランスの医療制度にも本当に驚いた。

劇中、取材するムーア氏の質問に「え?(当然でしょ?)」とか「は?(当たり前でしょ?)」といったリアクションをしているカナダ人・イギリス人・フランス人が多かったけど、その社会システムを「当たり前のこと」と当たり前に思って暮らしている人にとって、当たり前の事を疑問に思われると不思議なんだろうなぁ。

私が住む地域には、ブラジル人が多く住んでいます。
勤めている人は当然、社会保険があるだろうし、働いていない人は国民保険を納めているだろうけど、「保険料を納めている=医療費が無料」と思い込んでいるブラジル人が多く、病院や役所でトラブルが起きることもあるという話を聞いた事があります。

我々にとっては、「保険料を納める=保険適応の医療費」が当たり前なんだけど、ブラジル人からすると「保険料を納めて保険適応」というシステムが理解できないみたいなんです。

私が子供の頃、父や母(←社会保険の本人)は、医療費が1割負担だったんだよねー?
今や昔の状況ですね。

昨今の「妊婦たらいまわし事件」の発端も、国民保険を納めていなくて(保険証がなくて)かかりつけの病院がなくて、臨月⇒救急車⇒出産というパターンも増えているそうで、「病院だけが悪者じゃない!」という新聞のコラムを読みました。

アメリカほど極端ではないにしても、日本の医療も私が子供の頃に比べると(ここ20年ぐらいで)いろいろ変化してきていると思います。

総合病院に勤務医がいなくなって科の縮小や閉鎖なんて珍しくなくなってきたし、私の住む街でも、2つのマタニティクリニックが閉鎖して、産婦人科は、今や市立病院だけです。
数年前(まだ上記、開業医があった時代)「市立病院では1年に365人は産まれない(1日1人の出産がない日もある)」と言われていたのに、去年はナント1,100人の赤ちゃんが生まれたそうな。
「どこが少子化?」って思うけど、ここしか産む場所がないからしょうがないんだよね…。
今では「浜松と掛川に住んでる人は、自分のところの産婦人科にかかってください!もういっぱいいっぱいです!」というお知らせが貼ってあります。
待合で大きなお腹を抱えている妊婦さんを見ると、「あぁ…私は妊娠以外で来ててすみません…」と思わず小さくなっちゃう(笑)。

あと10年、20年、、、私がオバサンになる頃には、日本の病院や医療はどうなっちゃうのかなぁ?

お国は違えど、「医療」という身近な問題のドキュメンタリーで、とても興味深く見れた作品でした。

♪BGM〜『ヘアスプレー』サントラ

<<昨日は『アグリー・ベティ』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『めがね』



2007年09月18日(火) 『ベティ』⇒⇒『アグリー・ベティ』

スカパーの“SuperドラマTV!”チャンネルで放送していた、『ベティ〜愛と裏切りの秘書室〜』全169話がついに最終回を迎えてしまった。

仕事も勉強もなんでも優秀なベアトリス・ピンソン・ソラーノ(通称:ベティ)唯一劣っているのが、顔…。
その不細工な容姿のおかげで、子供の頃からいろんな事に冷遇されていた。
コロンビアいちのアパレル会社『エコモダ』に社長秘書として就職するも、不細工な容姿のせいで、まわりから数々の嫌がらせを受ける。
想いを寄せている社長のアルマンドにも相手にされず…。
しかし、会社の財政難をベティが救い、ある転機により美しく変身した大逆転の人生が始まる。。。
公式HPはこちらです

帰宅後、録画を見るのが毎日の日課だったので、終わってしまって淋しいと同時に、「169話もよく見続けたなぁ」と。

平行して、第2シーズンの『エコモダ〜愛と情熱の社長室〜』も見ていたので、『ベティ』の結末は既に分かっていながら、169回を見たけど、全然飽きることなかった。

元々、日本のドラマを見ない私は、海外ドラマ好きだけど、コロンビアのドラマなんて今まで見る機会がなかったので、とっても新鮮で(出てくる女優さんも超美人)、地球の裏側の美しい景色、コロンビアの生活習慣…etc…そういった発見も面白かった。

↑上記、公式HPにも書いてあるとおり、このドラマは、世界各国でリメイクされていて、アメリカ版『アグリー・ベティ』が、ついに10月からNHKのBS−2に登場。
HNKの海外ドラマのHP

169話あったオリジナルを、たったの23話で描くみたいなので、どんだけストーリーを短縮するんだろう?

オリジナルのベティ役を演じていた女優さんは、元々とっても美人で、ヘアスタイルとメイク&メガネで、わざとブスに化けていたけど(後半に大変身するベティが本来の美人な姿だった)アメリカ版ベティは、ゴールデングローブの授賞式などを見ると…はっきりいって、全然綺麗じゃない…。
って事は、綺麗に変身するストーリー展開ではないのかなぁ?

できればオリジナルのコロンビア版を多くの人に見てもらいたいけど、NHKだと版権の問題なんかで(コロンビアの作品は)難しかったのかもね。

『ER』もやーっと地上波で11シーズンが始まるし(って、10シーズンのラスト、どうゆうふうに終わったかもう忘れちゃったよ…)、違うベティも見れるし、秋の夜長が楽しみです。

♪BGM〜『ヘアスプレー』サントラ

<<昨日は『オーシャンズ13』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『シッコ』
『めがね』


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