血痕 + 結婚
Yahoo!の検索で「血痕」や「血の色」のキーワードで来る人が増えました。
血痕素材を求めている人はこちらへどうぞ。
以下日記。


 純白の絨緞に二種類の染み。
 一つは黒く、一つは緋く。僕の血と染料。

 僕の部屋の絨緞にはいくつも染みがある。
 染み込んだ侭、落ちなかったものばかり。
 血は赫黒く汚く固まり、緋の染料の染みの方が美しく緋く、本物の血痕より血痕らしく存在している。
 綺麗な緋と醜い血。

 指先が切れて流れる血を見て思い出しました。
 「結婚したら…のようになるのかな。」「俺達、結婚するかもね。」
 そんな言葉に僕はいつも「いや、貴方とは結婚しないだろう。」と即答してしまう。
 それでは駄目だと教えられた。縦令、男に結婚の意志なぞなくとも即答でそっけなく否定されると冷めるのだと。適当に話しを合わせて雰囲気を盛り上げるべきなのだと。
 嗚呼、結局また僕は学習していない。即答してしまって大分経ってからやっと気付く、また僕は同じ失敗をしたのだと。
 あれだけたくみは噛み砕いて教えてくれたのに。ねぇ、僕は全然理解出来てないみたい。

 嘘でも偽りでも一時相手の気持ちを繋ぎとめるには、相手の気持ちを冷ます事を言ってはならない。
 多分、僕は口から出そうになるいつもの言葉を抑えて「ええ、そうですね。」と殊勝に頷くべきだったのです。縦令それが僕の言葉でなくても。

 偽物の方が本物らしく見える。
 僕の血でさえもそうであるのか。

 手首を切っても頬を切っても流れる血は同じ血の筈。
 でもね。矢張り、切る部分によって血の色は違うんだ。
 指先から流れる血の色は手首からのより赫が綺麗。
 されど、嗚呼如何して指先から流れる血の赫より染料の緋の方が綺麗なのか。
2001年01月29日(月)


 逃処
 一つ逃げ場所を作ったと思ったら次の瞬間には逃げ場所が逃げ込めない場所に変化している。
 もう一つも残ってない。

 小学校の頃、よく僕が夕陽を見に登っていた近所の山は宅地開発で消えました。
 石灰質ばかりで危なかったけど僕が遊ぶ分には充分の場所であったのに。
 よく僕が泳ぎに行った川は不必要な河口堰の建設と共に魚の居ない濁った水の流れに変わってしまった。

 中学の時、僕が逃げ込む手段にしていた読書にも逃げられなくなった。国内有数の蔵書を誇っていた学園の図書館の本を全て読み通してしまった。見栄を張る為にしていた勉強にも時間を取られた。

 男に逃げても意味は無い。後悔しか残らないのは判っている。
 一瞬逃げれたと思ってもどうせ直ぐ其処は逃げ場所では無いと思い知らされる。頼ろうなんて考えるべきで無い事は重々承知している。

 ネットでなら僕の逃げ場所を確保出来ると踏んだのは僕の思い違いであろう。
 今更思い知った訳ぢゃないさ。しかし、少しくらい夢を見せ続けてくれてもよかろうて。
 僕は逃げ場所をどんどん移している。ねぇ、その意味を判っていて追い詰めてるの?
2001年01月13日(土)


 性別
 性別に敏感な人って居るのか…。
 僕は鈍感な様です。普段「どうせ会うなら女のこがいい。」とか色々言ってますがね。まぁ、中性っぽければどうでも良し。
 僕はマッチョなやろーが嫌いなだけ。

 ふぅ…。
 我が知人よ、偶然会う度に「女装が上手くなったな。」とか大声で言うな。傍を歩いていた人にあらぬ誤解をされる。
 僕は女だ(多分)。確証が持てないけど、戸籍上はそうなっている。だからきっと僕は女だ。
 徒、一時期の僕は男にしか見えなかっただけ。
 以前の僕と比べると確かに今の僕は女装しているように思えるかもしれない。
 長い髪は鬘の様、スカートを履いても微妙に違和感のある着こなし方。
 これで女装ではないと主張するのは無理があるかもね。

 カマの事を悪く言えん。どうせどんぐりの背比べ。
 てか、小学校の頃、最初に僕に化粧を教えたのはあるカマだ。
2001年01月09日(火)


 Frivolity
 新年には相応しくない題名付けておくとしましょう。
 小学校の頃僕が見た理科事典には21世紀に実現するであろう世界図がイラスト付きで出ておりました。
 空中を飛ぶ車。月軌道に載せた永久居住可能な宇宙ステーション…etc。
 採算を度外視すれば出来るかもしれませんが、今でも実用化されてないものばかり其処には紹介されてました。

 新世紀になっても僕は僕の侭。夢は夢の侭。僕の疑いも其の侭。
 「何を考えているのか判らない所が良い。」と誰かに言われました。以前、別の誰かと別れた時に「お前は何を考えているのか表情に出ないから判らない。それが嫌だ。」と言われた事を思い出しました。
 別れる時に全部思っていた事をぶちまけられました。其の時に言われた台詞。うまく行っている時と別れる時の言葉が食い違うのはいつもの事。

 世紀が変わっても僕はくだらない猜疑心に取り付かれた侭。いっそのこと、全て誰かさんに打ち明け様かとも思ってしまう。
 全てを話して其の後があるとは思えない。どうせそこで終るのがオチ。
 嗚呼、でも一番最初に僕が望んでいたのは其の終りじゃなかったのか?
2001年01月01日(月)
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