あの子は、声の大きな正直者

サトラレ。

まったく評判になることもなく
ひっそり上映が終わっていた。

尋常じゃないほど泣けたのに、

残念。


自分の心が、
喋らずとも周りの人々に“悟られ”てしまうという、
不思議な能力を持つひと。
それが『サトラレ』。

サトラレは嘘がつけない。
嘘をついてもみな、ばれてしまう。

で、サトラレである主人公のおばあちゃん、
八千草薫が、彼を評する場面がある。

「あの子はただ、声の大きな正直者なんですよ」

心の中を包み隠さず、
声を大にして、
思うがままを声にするなら、

確かに、
サトラレでさえ「声の大きな正直者」に過ぎない。

これは企業にもいえることで、

どんなに、失敗を隠そうとしても

こんな時代、

個人が発言力を持つ時代、

どこからかばれてしまう。

こんな時代に生きる企業は

みなサトラレである。

なら、

間違えたなら間違えたとはっきり言い、

失敗したなら隠そうとせずはっきり謝って、


そうゆう企業に育てたほうが

苦しまずに育つと思う。

そういう企業のほうが

みなに愛されるのではなかろうか。

 


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