++kakerara++

降りた階段

記憶のトンネルの中で
オレンジ色の光を浴びたら
わたしは

弾丸のように
一直線に

弾丸が止る場所は
おそらく

地下2階


2001年05月30日(水)



シロツメクサと

レンゲソウは

別々の空き地で

咲き乱れて


2001年05月28日(月)



薔薇の棘
鼻の頭に
怪獣の真似

そんな
子供でした

それが

でした

今は
立派な棘を
持つ
そんな女に
なれました


2001年05月26日(土)

いいなり

鏡を壁に立てかけた

畳の部屋で

彼女は


彼に差し出すのでした


畳の感触と共に

2001年05月25日(金)

すこぶるすこやか


快適なのは

すこぶる絶望に似たすこやかな欲情

2001年05月24日(木)

Happy Today

切っていた

スイッチを

ひさしぶりに

入れたみたいに

輝いた


何より嬉しい

Happy Today

2001年05月18日(金)

midnight

あなたが

言う

おやすみに

おやすみと

答えて


あなたが

くれる

キスに

キスをする



2001年05月16日(水)

世迷言

あたし
copyで誤魔化されるより
不必要と言われたい

2001年05月15日(火)

留守電

海に来ています

防砂堤に 今
寝転んでます
サングラスの向こうでも
太陽はとても眩しいです

波は穏やかだし
風は心地いいし


ただ一人なだけです


ただ海にいること
伝えたくなってしまって

...

それじゃ





2001年05月14日(月)

ラムネの中の宝物

ラムネ瓶の
最後に残った
ガラス玉を
手のひらに
欲しかったのです
わたしは
ラムネの瓶を
太陽にかざして
揺らします
瓶の中にある
ガラス玉は
何故こんなに
魅力的なのですか
2001年05月12日(土)

1キロ先

そこでわたしは
過ぎ去った日の幼いわたしを見ていました
だからあの場所がこんなに懐かしいのです


小さなテーブル

壁にかけられた洋服

○の印のついたカレンダー


そこでわたしは
どうしたのか忘れたことにします
忘れてなどいないのだけど
「間に合っています」と
言われるのが怖いし悔しいし

わたしはよく見れば
幼くなどなかったのですから



2001年05月11日(金)

パスワード



覚えるつもりなどないのに
記憶しては逝く
いくつかのパスワード

*****

アクセス !

私を離れた私へ
限りなく私らしい私へ










2001年05月10日(木)

眠れない夜

頭の上で
押さえられた両手と
首筋から降りていくキスを
くれた男を
思い出していたら
夜は明けたりもする

2001年05月08日(火)

愛され方と愛し方

あなたの

いごこちのいい

愛されかたと

わたしの

いごこちのいい

愛しかたが

ぴったりと

おなじなら

いいのに



いつも





2001年05月02日(水)

ぼくたち


わたしは

あなたがわたしに言う

「ぼくたち」

という響きが

たまらなく

たまらなく



好きでした

2001年05月01日(火)

<<<BACK
   NEXT>>>
new  index  mail  url



My追加


Designed by [ m  U ]