何故に用事というものは束になってやってくるのか。

　今日は午前半休して、持病の通院。両肩に筋肉注射をブスリブスリと打たれ、特に左肩は「……いて。いてて。いででででででいたいですぅ〜（泣」ってくらい痛かったので、しょんぼりとして午後の3時間半を働く。そして夜はアイスバインを喰らう会に出席し、もくもくと肉を摂取する。

　明日は夜行バスで舞鶴にGO。父が動脈瘤なんてモノを隠し持っていたらしいので、舞鶴の病院でインフォームドコンセントだ。隠し持っていただけあって、本人はバリバリ元気だが。たぶん5月に手術することになるので、夜行バスの回数券を購入してみた。で、6月の頭に母の三回忌の予定なんだけど大丈夫なのか。その隙を縫って自分の通院もあるぞ。もはやなにがなんだかわかりません。しばらく日記を書かないかもしれないけれど、そんなわけなのでご心配なく。

　かねがね疑問ではあったのだ。たとえばオフ会の集合場所などにおいて、人はなにゆえ円陣を組むのであろうかと。少し早めに着いて「あーどもども、おひさしぶりですねえ」などと挨拶をかわし、待ってる間にちょっとその辺の売店や旅行パンフレットなど眺めたりしていて、ふと振り返るとそこには円陣が組まれている。というのがよくあるパターンである。改札口であろうと、路上であろうと。

　そんなことを思い出したのは、電車で見かけたフレッシュマン軍団が車内で円陣を組んでいたからである。研修を受けるために上京しているらしく、全員が大きなキャリーケースを携え、7、8人が乗降口正面にどーんと円陣を組んで声高に会社の話をしている。会社の話とはいってもその殆どは「社章はどのタイミングでつけたらいいのか」など特に話し合う必要もないようなことであったが。とりあえずとっても邪魔。円陣だから中心はぽっかりと空いているのだけれど、さすがに他の乗客がそこに入っていくわけにもいかず、混み合った車内でそこだけがなんだか台風の目のようであった。

　何人かで集まって、皆が顔見知りではあるけれども、まだお互いにすごくよく知っている間柄ではない時に円陣が組まれるように思う。それぞれの顔を同時に見渡せるというのは、グループとしての人間関係でバランス的に安心だということなのかな。私はといえば、もともとたくさんの人といっぺんに対峙する能力がないので、何人いようが目の前の一人か二人の人としか相対していなかったりする。だからたとえ円陣を組んでいたとしても、目線は円陣の中心から90度外れ、真横を向いて隣の人と話していたりするのだ。たいていの場合は円陣の外で勝手にふらふらしている。ごめんよ団体行動できなくて。

　そんなことを山手線車内で考えながら、freshman-engineってちょっとかっこいい、オルタナ系のバンド名にぴったりかも。などとにやにやしていた。




　追記：最初、fleshman って間違えて書いてた。肉男って。いやバンド名にはその方がいいかもしれんが。昔のスターリンみたいに臓物投げたりしそうだな。

　部屋のテレビをつけて、隣のキッチンで夕飯の支度をしながらテレビの音だけ聴くともなく聴いていた。そうしたら「貴公子が遠赤外線を発している」ことについてしきりに実験をしたり分析を試みたりしているようだった。わけがわからない。貴公子は遠赤外線を出すものなの？ ていうか貴公子の定義ってなんだろう。たしか貴族の家の子供のことだよね。あとは教育テレビに出てた編物の先生が「編物の貴公子」とか言われてるような気がするけど。どちらにしても遠赤外線と何の関係が。

　料理の手を止めて、部屋に戻ってテレビをよく見てみた。貴公子じゃなくて気功師でした。なーんだ。でもわけがわからないことに変りはない。遠赤外線って。肉が美味しく焼けそうだよ。

　梅田のバナナホール、閉店。ちょうど私が大阪にいた時にオープンしたんだったと思う。何回も行ったけれど、さすがに誰を見たんだったか記憶がおぼろげ。覚えてるのはゲルニカだったかヤプーズだったか、とにかく戸川純。あとルースターズもここで見たような気がする。当時のライブハウスとしてはものすごく音が良かった印象がある。ホールみたいな音だった。なんか色々ともめて閉店するようで、残念な限り。

　今日の夕飯は、残り物やらその辺にあるものやらでテケトーに拵えてみた。さあいただきます、と思ったらなんだか妙な違和感が。

　・冷奴
　・大根とツナのサラダ
　・じゃこおろし
　・豆ご飯

　白いのだ。とにかく全部白いのだ。豆のグリーンだけが美しい。新井千裕さんの小説に、曜日によって食事の色を決めている人が出てきたような気がする。なんだっけな。ともかくまあ、あんまりなのでじゃこおろしに細ネギの小口切りを、冷奴にはキムチをあしらってみた。でもまだ全体としてはとっても白いよ。しかもデザートはヨーグルト。

　経済産業省2006年3月30日発表「いわゆるビンテージものに関する特別承認制度について」

　私のシンセサイザー（KORG MONOPHONIC SYNTHESIZER MS-10）、ビンテージものだったのか。知らなかった。

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