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2004年09月28日(火) アオザイのたたみ方

週末は従弟の結婚式に出席してきました。
初アオザイです。買った時はちょっと夏バテしていたらしく、心なしかきつくなってる気が…。心なしかとか曖昧な表現をしていますが、ふと振り向いた時に襟元のホックがブッと外れたのは内緒です。アオザイのためにもう1ミリたりとも太れません。

で、まさか着用姿を晒すわけにもいかないので、アオザイのたたみ方をご紹介しましょう。記録しておかないと自分でも忘れそうですし。

1.まず平らに置き、襟を立てておきます。



2.襟元はこんな感じです。



3.見頃を両端から縦に三等分くらいに折り、襟幅に合わせます。袖は写真のようにまっすぐ下に。



4.パンツは中心線で合わせ折り、それをさらに縦二つ折りにします。



5.見頃を二つに折り(裾が襟元に来るように)、四つ折りにしたパンツをこのあたりに置きます。



6.見頃でパンツをはさむようにもう一度折り、立てた襟の中に納めます。



7.袋に入れて完成です。




すごくコンパクトになってびっくりします。袋の大きさはA4くらいです。


2004年09月24日(金) お茶会

23日は定例化しつつある吉祥寺お茶会に出席してきました。

今回のお題は「和菓子と白毫烏龍茶を愉しむ会」。
各自が和菓子を持参し、お茶は陶器と磁器の茶壷で東方美人を淹れてその違いを検証しようと。

私は普段めったに和菓子を食べませんが、それでも最近は少しずつお気に入りの和菓子が増えつつあったりします。昔の私を知る人はびっくりするかもしれません。田舎のばあちゃんの煮た小豆はそれはもう想像を絶する激烈な甘さで、その恐怖から抜け出すのに30年かかってしまったのですよ。

私は目黒「御門屋」の揚げまんじゅうを持参しました。プレーンと胡麻。おまんじゅうをそのまま揚げたのじゃなくて、皮がちょっとドーナツっぽくて餡もほどよい甘さで、中国茶となかなかの相性です。他の方が持ってこられたお菓子とその感想を。
 ・黒糖まんじゅう→黒砂糖と胡麻がたっぷり。私はすっかり黒糖にはまってしまって、今日のお昼に「黒糖いなり」を買ってしまいました。
 ・懐中しるこ→もう何年ぶりかわからない。懐かしくて感動。お湯を注いだ時の香ばしい香りが最高です。
 ・早生のみかん→早生だけあって、みかんらしい味ですっぱくて美味。最近の果物はみんな甘すぎると思うのです。
 ・豆餅→はじめて食べました。塩味でふわふわでおもしろい。そういえば高輪にふるーい和菓子屋さんがあってそこの豆大福の皮が美味しくて、この皮だけ食べたいと思ったことがありました。それは豆餅なのですね。和菓子について無知なもので。
 ・巨峰→これも甘酸っぱくて少し渋くて美味でした。種がないのでびっくりしました。

さてお茶。
陶器の茶壷は磁器よりもアクを吸うから味が違うといわれていますが、両方使って飲み比べることなんてめったにないので面白かったです。でも違いはよくわかりませんでした。ものすご微妙。幹事の黄さんによると、東方美人だからわかりにくかったのかもしれないとのことでした。

そうそう、このお茶会ではひそかに楽しみなことがあって、それは黄さんのお茶を淹れる姿を観察することです。日頃から「お茶を飲むよりも淹れる方が好き」と公言しておられますが、見ているとほんとうに淹れるのが好きなんだなあと感心します。なんかもう、ウキウキっていうか。図体のでかい男性が、ちっちゃーい工夫茶器を使っていそいそと淹れているのを見るのが毎回楽しみです。

今回は0次会と2次会も充実でした。
0次会は西荻窪の「夢飯」で海南チキンライスを。味がしっかりしていて、ビールと合います。トッピングにパクチー追加して、まずはチキンとパクチーでビールを飲み、あとでライスに三種類のソースを全て混ぜて食べました。我ながら天ざるのような食べ方だと思いましたが、これはおすすめです。ジャスミンライスの日があるみたいなので今度はそこを狙って行きたいものです。確か麻布十番のシンガポール大使館のあたりにも海南チキンライスのお店があって気になっています。近いうちに行ってみましょう。

2次会は、吉祥寺で沖縄料理。いつも混み合っていて入れなかったお店なのですが、今回はたまたま開店時間だったので一番に入れました。混んでた理由がわかりました。東京で食べた沖縄料理の中で、トップクラスの味でした。お店に入ったのが早い時間だったので、そんなにお腹すいてないと思っていたのですが食べてしまうのです。お店の雰囲気もいいし、安いし。海ぶどう、ふーちゃんぷる、てびち、イラブチャーとアボカドのサラダ、ゆし豆腐、じーまみー豆腐、みみがー、らふてー、沖縄そばの焼そば、そーきそば、などを食し、オリオンビールを飲み、野郎共は古酒の三合瓶をさんぴん茶割りで飲み干し、それでひとり4000円くらいでした。ああ、全メニュー制覇したい。しばらくは吉祥寺お茶会の2次会はここになりそうな気配です。

しかしまあ、よく食べてよく飲んだ日でしたこと。


2004年09月19日(日) 昼蕎麦→新米→暴君

今日は友達の家の近所に美味しいお蕎麦屋さんがあるというので昼蕎麦。田中屋というお店で、知らなかったけれど銀座や赤坂にも支店を持っている有名店のようだ。11時の開店に合わせて行ったのだがその時点ですでに車で乗りつける客が何組かあり、私達が食べ終わって店を出るころには行列ができていた。

出汁巻き玉子と鳥わさをつまみにビールを飲み、せいろを2枚たいらげる。美味しいなあ。お蕎麦も美味しいけど、つゆが凄くいい。私は基本的にはせいろが好きなのだけど、ここのは暖かいお蕎麦も美味しそう。また行きましょう。ちなみに友達の息子(2歳)は、他では食べないのにここのお蕎麦だけはもりもり食べる。舌が肥えてるぞ。将来が楽しみだ。

午後は帰宅して、別口の友達をお招きして新米会。うちの実家でとれた新米の頒布会である。あちこちに配るのが面倒なので、一度で済まそうという魂胆だ。ついでに新米を土鍋で炊いて皆で食そうではないかと。ご飯の友は佃煮やらちょっと上等の奈良漬けやら田舎で買ってきた沖ぎすの一夜干しやら。友達の一人が三千円もする明太子を差し入れてくれたり。ああ、幸せ。


で、そういう食事だったので夜遅くになって小腹がすいた。ふとこの間コンビニで見かけて買ってあった「暴君ハバネロ焼そば」が目に止まった。禁断の夜食。いいか3連休だし。いや関係ないけど。

予想通りこれは焼そばの味付けではない。スナック菓子の味だ。非常識に辛いし、塩味は濃いし、思わずビールを飲んでしまう。禁断の夜食に禁断の夜中ビールが加わってしまった。いいか3連休だし。


2004年09月17日(金) 夢の跡

そうだ、帰省したりしてて書くのを忘れていたけど、私の愛する神保町の喫茶店「李白」がなくなっていたのだった。

経堂に移転したっていう話もあるけど、貼り紙も何もなかったから確かなことはわからない。3ヶ月くらい前に閉店したみたいで、たぶん前に行ったのは4ヶ月くらい前だったと思うんだけど、閉店するような素振りも何もなかったんだけどなあ。

今やもう「ただの微妙に古い家」になってしまっていた。あの大きな壺の植木やら、すだれやら、行灯やらが取り払われると、こんなにも荒れた感じになるのか…。かろうじて看板の跡が残っていて、物悲しい。


2004年09月16日(木) ポリタン

な、ポリタン。なんかかわいい。

職場の近くのディープな喫茶店に入った。初めて入る店。
前にも書いたけど、あの辺は普通の喫茶店がない。
チェーン店か、超ディープ純喫茶か。

今日の店は、午後6時頃で客はゼロ。
マスターがテレビで相撲を見ていた。
この時点ですごくわくわくする。
全体に'70年代くらいの趣き。調度が微妙にウエスタン風だったり。

ナポリタンとホットコーヒーのセットを頼む。
ナポリタンはちょっと期待はずれだった。
ケチャップじゃない。たぶんトマトピューレかな。あんまり赤くないの。
具はウインナーとマッシュルームと玉葱。
不味くはないんだけど、ちょっと違うかなー。
粉チーズも最初からかけてあって卓上には出てこないし。

しかし食後に出てきたコーヒーが、予想外に美味しい。
ちょっと薄めだけど、ブラックで飲むのにいい感じ。
びっくりしたなあ。
いや喫茶店だから。そうなんだけど、ああいう風情の店って
ナポリタンが美味しくてコーヒー不味いのが当たり前かと思ってたから。
そしてナポリタンとコーヒーのセットで600円って。安っ。



追記。なんでこんなにどんどん死ぬかね。
ジョニー・ラモーンさん、前立腺ガンで死去、55歳

私の青春に合掌。


2004年09月14日(火) め、目がぁ〜

関西はまだ夏だったよ。暑いったら。


ただでさえ暑いのにうちの猫はお気に入りの箱(アサヒビールギフトセット)にぎゅうぎゅう詰めになって熟睡するので、見た目にますます暑苦しい。

その頃東京はとっても爽やかだと友人からのメールに書いてあったので、楽しみに帰ってきたら東京も暑くなってるし。なんだよ。

そんなこんなで実家の掃除をしたり障子貼ったり法事に出たり高枝鋏で柚子を収穫したりして帰ってきたのだけど、さすがにちょっと疲れたみたい。今日は風呂で洗顔をしながらぼんやりしていて、なんとなく目を開けてしまった。おかげで洗顔料が思いっきり目の中に入ってえらいことになった。しかもよりによってスクラブ入りだ。そりゃもうごっつい必死で目を洗いましたけども。なんかね、スクラブの一粒一粒が、眼球にめり込んでいるような気がしますよ。うう。


2004年09月09日(木) 薬膳

昨晩は会社の納涼会から帰ってきたらもう眠くて眠くて。
しかも翌日、つまり今日が健康診断だからいいや寝てしまえと日付けの変わる前に就寝。

なぜあんなに眠かったんだろうと疑問なくらい強烈に眠かった。
眠くなるほどは飲んでないのになあ。あのお茶かしらやっぱり。

納涼会、どこに行こうかという話になった時に、ふと品川の漢方薬屋「日本堂本店」がピカピカにリニューアルして薬膳レストランを併設していたのを思い出したのだ。ちょっと気になっていたので「暑さに疲れた体を薬膳で癒しましょう」とかなんとか言ってみたのだ。そしたら他に案が出なくて、そこに決まってしまったのだった。

漢方ミュージアムとか漢方ドリンクバーとか漢方エステとか面白そうなものがいっぱいだった。レストランはそんなに薬膳っぽくはなくて、スパイスとして使っているみたい。子羊のローストがすごく美味しかった。あと変わったカクテルがあって、私はトマトジュースとマリブ(ココナツリキュール)の「リコピントマト」というのを飲んだ。トマトとココナツ、まさかと思ったらこれが旨い。

で、一通りコースで食べて飲んで、最後にお茶を頼んだのだ。効能別に十種類くらいブレンド茶があって、当然のように「肩こりに効く」ってのを選ぶ。お茶の葉は入っていない、純ハーブティー。何が入っていたのかさっぱり忘れてしまったが。とにかくそのお茶を飲んだらリラックスしすぎたのか、たちどころに眠くなった。品川からうちまでバスに乗った、そのわずかな時間に熟睡してた。効きすぎて怖いぞ。

今度再訪して、リコピントマト飲んで肩こり茶の中身確認してこようっと。


とりあえずは明日から帰省。柚子と新米を収穫してくるとしよう。


2004年09月07日(火) 生鮮魚


「へいらっしゃい」
「おやじ、何か旨いの入ったかい」
「へい、今日は平目のいいのが上がりまして」
「そいつはいいや、じゃあ刺身でもらおうか」
「お待たせしやした、もみじおろしとポン酢でどうぞ」
「…うん、いい平目だね、この歯応えがまたなんとも」
「それはもう新鮮ですから」
「平目は新鮮じゃないとね、このシコシコした歯応えじゃないとダメだね」
「ええ、生け簀から上げたばかりですから」
「鯛なんかもねぇ」
「ええ、あれも新鮮なのがよろしいですね」
「うん、シコシコ感だよな」

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殺した直後の死後硬直中の魚を「生鮮魚」という。フグなど白身魚は歯応えと味がよいので、刺身や寿司用に使う。死後硬直をへて軟らかくなった状態の「鮮魚」は、味を楽しむ焼き魚や煮魚に適している。

食商品学入門(日本食糧新聞社,2003)より
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「へいらっしゃい」
「おやじ、何か旨いの入ったかい」
「へい、今日は平目のいいのが上がりまして」
「そいつはいいや、じゃあ刺身でもらおうか」
「お待たせしやした、もみじおろしとポン酢でどうぞ」
「…うん、いい平目だね、この歯応えがまたなんとも」
「それはもう殺したてですから」
「平目は殺したてじゃないとね、死後硬直が終わっちまったらダメだね」
「ええ、死後硬直中に限ります」
「鯛なんかもねぇ」
「ええ、あれも死後硬直がよろしいですね」
「うん、死後硬直だよな」


2004年09月06日(月) 朝蕎麦四川文明朝倉彫塑館

週末に二日とも出かけると、日記を書くのが追いつかない。あ、日付けをずらせば良かったのか。もう遅い。

そんなわけで昨日は、憧れの朝蕎麦に行ってきましたよ。

根津の「鷹匠」は、以前たまたま近くを通りかかって、ものすごく気になってたお店です。
だってあんた、朝7時半からって。どうゆうことよ。
朝からつまみで一杯やって、蕎麦手繰るなんて。うっとり。

うっとりはいいけれど、朝7時半に根津に来いなんていっても、なかなか付き合ってくれる人はいませんね。そこで千駄木在住の友人に狙いを定め、それとなくうまいこと話を持っていって一緒にうっとりさせることに成功。まあ友人も根っからの江戸っ子なので、そういう酔狂なことは嫌いじゃないし。

ちょっと寝坊したので7時45分頃にお店に入りました。
店内は明るく開放的で、天井が高くて清潔でいうことありません。
意外なことに店主は女性です。気さくで感じのいい方です。

頂いたものは、つまみに湯葉と焼き海苔。
湯葉には山葵と、鰹の酒盗が添えられています。湯葉で酒盗を巻いて食べてみてくださいとのこと。これは旨い。この食べ方は真似してみよう。
焼き海苔は、卓上の行灯に引出しがついていて、そこで温めてパリッとさせて頂きます。風流だねい。
お通しのくらげの梅肉和えのようなのも美味でした。

さてお蕎麦。私は田舎蕎麦、連れはせいろ。
どっちも旨いんです。食べ比べると面白い。田舎がこんなに美味しいということは、そばがきも美味しいに違いない。次回は是非。つゆは出汁のいい香りがして、大根おろしが辛くて嬉しかったです。

ほんとにもう、朝からこんなに幸せでいいのかしら。いいお店です。
ほんとにまたすぐ行きそうな気がします。

そしてその幸せな気分のまま上野まで歩き、都美術館で四川文明展を観て、今度は谷中の方に歩いて朝倉彫塑館でぼんやりと池の鯉を眺め、昼過ぎには帰ってきて昼寝したら夕方でした。行動的なのか自堕落なのかよくわからない。


2004年09月05日(日) 水出し茶会

昨日は「水出し茶会」に参加する。
幹事さんの持参された水出しの中国茶二種、東方美人と文山包種を頂く。水出しだけあって、渋味がなくてあっさり飲める。特に東方美人が美味。

水出しをする前に一時間くらいお湯に浸すと、濃い水出しができると幹事さんに教えてもらった。手持ちの茶葉をいろいろ試してみよう。

私が持参したのは、静岡から貰った「水出し煎茶」と、ベトナムの「蓮芯茶」。

水出し煎茶は友達の帰省土産で、ティーバッグになっている。一晩の水出しでかなり濃く出て美味しかった。

蓮芯茶は珍しいのでまあ話題作りにと思って。
ベトナムのいわゆる「蓮茶」は、昼の間に蓮の花の真ん中に茶葉を置いておき、夜になったら花が閉じて花の香りが茶葉に移るという、とてつもなく風流なお茶である。

しかしこの蓮芯茶は、茶葉に蓮の芯の部分を乾燥したものがブレンドされているようだ。香りはかなり強くて、香りを楽しむというよりは普段飲みという印象。茶葉が強くちぢれているタイプで、水出しにしてみたら色が全く出ない。水色がほとんど透明で香りが強いとどうなるかといえば、それはまるで化粧水を飲んでいるような気がするのだった。化粧水を飲んだことはないけど。

仕方がないので、水出しの掟を破ってお湯で煎れ、水で急冷する。麦茶なんかと同じ煎れ方。これでようやく冷たくてもお茶の味と蓮の香りが残る。そもそもあまり冷茶向きではないみたいだなあ。

しかし「うえ〜何これ」ってな反応を予想していたら意外にも好評だったので、嬉しいような残念なような複雑な気分。「レンコンを使ったタイ料理に合いそう」との感想があって、レンコンも蓮だもんなぁと深く納得してしまった。

そしてこのお茶会で、私は初めてよその人の前で二胡を弾いたのだった。ひぃぃ緊張した。今までは両親と、ごく近しい友人2名くらいにしか聴かせたことがなかったのだ。人前で弾くと、もっときちんとした曲が弾けるようになりたいと思う。今はまだポジション移動ができないので、弾ける曲が限られる。この間のレッスンで先生が弾いてくれた西安地方の曲、音階がペルシャ風でとても不思議な曲だった。あんなのがお茶会で弾けるようになったらいいなあ。修行に励もう。


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