Diary?
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今までいわゆるテレビドラマというものには全く何一つとして見向きもしなかった私である。トレンデー とか ラブストーリー とかさぁ、ヘタな役者、いや役者ですらない奴らが学芸会みたいな演技してるの見てどこが面白いんだろう。だったら映画の一本も見た方がよっぽどいいわ。そもそもテレビをあんまり見ないから、出てる人が誰なのやらさっぱりだし。
基本的には今もそう思ってる。しかしこの秋の木曜日だけは、大変なのだ。
まず、前のシリーズが終わってからハマって、ビデオ一気借りしてしまった「トリック」である。これが9時から。で、友達から「絶対おもしろいから見るように」と指令の出ていた「マンハッタンラブストーリー」が10時から。なんで同じ曜日なんだよ。忘れなくていいけど。
だいたい、今日は何曜日だからこのテレビを見る、っていう習慣が無いのだ。あんなに好きなマシューだって、月に一回思い出して見られればラッキーなのだ。だからこの秋の木曜日は私にとっては異常事態である。
と、こんだけここに書いておけば忘れないかなあ、って思うんだけど。
ああ、この仕事しててよかった…
今日は、図書館関係の団体で催された見学会に行ってきたのだ。時々あるんだが、様々な図書館が見られてなかなか面白い。
しかし今日のはもう、嬉しくて嬉しくて。
見学先は、丸の内の「日本工業倶楽部会館」。大正9年に完成し、関東大震災、東京大空襲を生き延びた建物である。会員じゃなければ滅多なことでは入れないのだ。
--日本工業倶楽部のサイトより引用-- 日本における数少ない本格的なセセッション様式の建物で、全体に、「雅にして堅」「簡単荘重」を旨としていて、国賓を迎えることを考慮して、入り口にはドリック・オーダーが配され、正面階段も広くとられている。正面屋上には小倉右一郎作の二つの人像が置かれ、男性はハンマー、女性は糸巻きを手にし、当時の二大工業石炭と紡績を示している。 --引用終わり--
昨年、隣に新築された三菱信託銀行本社ビルになかば埋め込まれるような形で保存・修復が終了した。設計担当者の話によると、戦争の頃にかなりいいかげんな修理がされたりして台無しになっていたようだが、今回かなり忠実に以前の形に戻せたとのことである。ただ照明だけは大幅に増設しないと、暗くてしょうがなかったらしい。天井高いしなあ。
建物はもう、よだれが出そうな素晴らしさであった。イギリスの倶楽部建築を意識しつつも、大正時代の建築らしく様式のごった煮。細部のレリーフなんかも、職人さんが石膏で型を取って再現してあって見事。
しかし一番びっくりしたのは、免震構造の上に乗せるためにどうしても120センチ動かさなければならなくて、「曳家」を実行したという話であった。つまり、丸太のコロに乗せて引っ張ったのである。呆れた。
http://www.re-port.net/report/?number=4009 http://www.re-port.net/report/?number=4010
今日はあいにくの小雨の中、文学散歩。 世田谷文学館で「安部公房展」→盧花恒春園で徳富盧花記念館と盧花旧宅の見学、という統一感があるんだかないんだかよくわからないコースである。
ネットの掲示板で参加者を募って企画したのだが、シャレで「文士か書生のコスプレで参加するように」と書いたら本当に和服で、しかも袴で参加してくれた人がいて感動した。 しかし昔の本って、ほんとうにブックデザインが良いよなあ。この間も印刷博物館でチャペックのブックデザインを見たけど、デザインだけで買いたくなる本だもの。
それにしても、盧花恒春園はガラガラだった。明治の文豪の貴重な資料ばかりのはずなのに、雰囲気はどこぞの郷土資料館みたいな、寂寥感漂うものであった。そこがまた良いんだけど。
他に誰も見学者のいない盧花旧宅で、囲炉裏端に正座する和服の男性二人。そこに向かい合っていると、時代やら何やらさっぱり分からなくなってしまう。
ところで今回、男性の和服姿を間近に観察して思ったのだが、和服は体型と姿勢でずいぶん感じが違うのね。二人とも同じような青系の着物だったのだが、一人は筋肉質でやたら姿勢が良いために、どう見てもお侍さん。もう一人は華奢で色白、どう見てもお茶のお師匠さん。やっぱ書生には帽子が必要だったかな。
昨日、じゃがいもの煮物を作成したら人生最高の出来であった。 たまに作る「ツナじゃが」である。肉じゃがの肉をツナに代えたもので、肉じゃがみたいに甘くはしない。
で、味はいつも通りなんだけど、煮え具合がもう最高。煮溶けもせず、ほくほくむっちり。たくさん作ったから今日のお弁当に持って行って、同僚に食べてもらったらやはり好評であった。
あまりに上出来だったので、いつもと何が違ったのか必死に思い出してみた。最大のポイントは「忘れてた」ではないかと思う。最初ちょっと炒めて、ひたひたの煮汁で落とし蓋をして、鍋の蓋もして、弱火に。そこでちょっとヒマだったのでネットサーフィンを。……やっぱり忘れた。あ、と思って様子を見に行ったら、今まさに煮汁がなくなる、というところであった。
いつもだったら、その間何度も蓋を開けて様子を見たり、ちょっと混ぜたりなんかしてたところを、忘れてたのが幸いして密封状態、軽く圧力鍋状態になっていたと思われる。しかもツナの油分で、煮汁が少なくなっても焦げつかなかったみたい。
じゃあこれからも煮物をする時は忘れることにしようかと思ったが、昨日みたいにグッドタイミングで思い出す確率は非常に低いだろうことは明白である。食材と鍋を犠牲にするのは目に見えている。やっぱり忘れたふりをして、蓋を開けるのをぐっと我慢するしかないのか。赤子は泣かないけど、蓋取るなといわれると取りたくなるんだよ。
昔、実家の蔵に小さな行李があって、親から「開けてはいけません」と言われていた。明治時代あたりに、流浪の坊様が行き倒れになって、当時村長だったうちの先祖が行李を預かったということだ。開けてはいけないと言われるとどうしても開けたくなるので、親の留守を見計らって開けてやりましたとも。中には手紙とか衣類とか、ごく当たり前の身の回りのものが入っていて、子供だった私にはとてもつまらなく思えた。元どおりに蓋を閉めて、そっと戻しておいた。
後年、私が大人になってからのことだが、親が法事のついでかなんかに、その行李にお経をあげてもらって開けていた。そして縁戚の人を探し出して行李をお返ししたようである。実は子供の頃に開けてしまいましたと告白したのは、もっともっと後年のことである。
飯田橋に「日中友好会館」という建物がある。つい先日、小石川後楽園の散歩をした時に発見した。
毎年この時期に「中国文化の日」てことでイベントをやっているらしい。なんだかおいしいイベントばかりだったので行ってきた。
◆鼓曲演奏会 中国の伝統芸能。太鼓とカスタネット状の楽器を打ち鳴らしながら、庶民のちょっと笑える物語を歌うというもの。伴奏は三弦と四胡。おもしろかった。しかしあの女性の歌い手の喉は一体どうなっているのだ。一時間、ほとんど歌いっぱなしだったけど…。
◆京劇衣裳展 強烈。たぶん劇中で着ていれば何とも思わない衣裳でも、衣裳だけ展示してあると微妙にオマヌケ感が漂うのであった。色と形と無駄に豪華な装飾がそうさせるのか。亀の衣裳は可愛いぞ。海老の衣裳はキモい。京劇が見たくなったなあ。
◆中国物産展 戦利品:ロータスのお香。中国製胡麻油。塩卵。乾燥バナナ。ふくろ茸の缶詰。チャイナドレス買えば良かったかなぁ。
そして日中友好会館を後にして、向かった先は神楽坂五十番。2階のレストランで中華料理をたらふく食べる。今日の締めにふさわしい。チャイナな一日であったことよ。
2003年10月04日(土) |
あぁ、結局9月も休み |
うー、なんだかばたばたしたりぐったりしたりしているうちに、9月が終わっておりました。
そしてAppleのサーバー、契約切れが目前に迫っておると。移転先は確保したんですよ。つい先日、大慌てで。しかし申し込んだからといってすぐに使えるわけではなかったのだった。そんなわけで今は開通待ち。Appleの契約はあと2日くらいで切れるようだ。どのくらい猶予をくれるのか知らない。危ない橋を渡っているような気もする。
しかしまあ、読んでいる人は10人以内だと思われるのでメールで知らせればいいか、というのが対応の遅れた大きな原因でもあるのだが。
そういうことで、近日リニューアル予定です。今度は無料スペースだから広告が入ると思うと、全てのデザイン努力を放棄する予感がするが、広告業界でおまんま食べておいてこんなこと言っていいのか。ちなみにこの日記はこのアドレスのまま。
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