Diary?
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2003年06月28日(土) ぼんやりしてたら

ちょっとぼんやりしてて日記を書くのを忘れていたら、半月ばかり経っているではないか。光陰矢の如し。ええと、百代の過客にして、なんだっけ、川の流れみたいなもんだとかなんとか。とにかくそういうことだ。

この半月、何をしていたのか、なんせ川の流れみたいなもんだからちょっと心もとないが、思い出してみる。

落語をナマで聞いた。上方のはよく聞きに行ったし、東京に来てからも米朝さんの独演会に行ったりしてたけど、江戸の噺家は初めて見た。歌丸とか小朝とか、そういうメディアに露出している人たちが落語家としてはあんまり好きではなくて、それで何となく江戸の落語を敬遠していた。
今回、たまたま「たばこと塩の博物館」のイベントで古今亭志ん橋という人を見る機会があって、眼から鱗。粋ってこういうことなのね。上手い。演目が講釈ネタの人情話だったこともあるが、落語というよりは「話芸」というか。寄席に行ってみたいなぁ。

あとは、なんかこまごまとモノを買った日々。ゲームボーイアドバンスとか。MP3プレーヤーとか。

MP3プレーヤーは、発売当時どうしようかと悩んでいるうちに製造が終了して買いそびれてしまったNIKEデザインのスポーツタイプのを、中古で発見したのだった。ラッキー。
それで、それをMacで使うためにはiTunes2が必要らしかった。iTunesというのはMac用の音楽ソフトで、Apple社からフリーでダウンロードできるもんです。うちのMacには、はるか昔にダウンロードした初代iTunesが入っていた。iTunes2にするためには、OSもちょっと上げなければならんらしかった。めんどくさいので試しにOSそのままでiTunes2を入れてみた。大丈夫だった。MP3プレーヤーをつないで曲を転送してみた。大丈夫だった。なーんだ。けっこう何とかなるもんだな。しかし最新のiTunesは「4」だということに今回初めて気がついて驚愕した。いつのまに…。


2003年06月14日(土) アルハーハ

雅楽を聴きに行った。
区民ホールでのコンサートだが、奏者は宮内庁の式部職楽部という、ほんまもんである。重要無形文化財。舞台もちゃんとしつらえてあった。

ほぼまん中の前から三列目というものすごい席に着く。衣裳も楽器もばっちり見える。素晴らしい。
色々と珍しいポイントが多かったので箇条書きで。

●チューニングは笙が基準。
●笙は絶えず壺の上でくるくると回している。
●笛やら打楽器のバチやらは、いちいち片付ける。
●琵琶はああ見えてとっても重いらしい。そして本来はリズムセクションである。
●合奏も歌いも、アルファー波出てると思う。眠いわけじゃないのに入眠のように「カクッ」となることが何回かあった。
●黒田節そっくりだと思ったら、黒田節の元歌だった。
●担当楽器はマルチである。前半で琵琶を弾いていた人が、後半では笛を吹いていたりする。それどころか、前半で笙を吹いていた人が後半では舞いを舞う人になっている。
●舞いの衣裳はモンゴルのようでもあり、チベットのようでもある。
●背中側の帯にはさんだ道具が、「取っ手」に見えてしょうがない。ハンドバッグの持ち手みたい。
●踊りの途中で首をかしげて顔を見合わせるのがとってもかわいい。
●極端に古いはずなのに前衛くさい。たしかパゾリーニが使ってたな…


2003年06月08日(日) 懸案の

長年、行きたいと思いながら機会の無かった「寄生虫博物館」に、昨日ついに行ってきました。

長いにょろにょろしたのは、けっこう何ともなかった。もっと気持ち悪いかと思ってたけど、標本だからだいたい真っ白で、あまりリアリティが無かったから平気。

ただ、宿主の一部ごと切り取って展示してあるのは恐ろしくてたまらんかった。亀の頭部とか、なんだかの胃とか。

昔から「みっしり密集」が怖いのだけど、今回「めり込み」と「突き刺さり」にも激しい恐怖を覚えることが発覚した。胃壁に寄生虫が束になってめり込んでる標本なんて、もう泣きそう。そういえば靴底の溝に小石がめり込んでたりすると妙に怖くて、必死で取り除いてしまうなあ。

かような恐怖の体験をしながらも、その後行った中国茶のお店で平然と炸醤麺を食し、激ウマ!などと御機嫌だった私は無神経なのでしょうか。


2003年06月02日(月) 近代日本美術の謎

お札のデザインが変わるらしい、という話をしていて、どんな絵柄がいいか考えてみた。というよりも「こんな絵柄はイヤだ」が噴出したわけであるが。

・岡本太郎。片面が太陽の塔で、片面は太郎ちゃんの血管切れそうな写真。→これはけっこういいと思う、マジで。
・亀井静香とか、宇野元首相とか、とにかくその手の顔。→みんなお金が嫌いになってデフレに拍車がかかる。
・岸田劉生「麗子像」→ちょっと怖い。
・高橋由一「鮭」→いや、意味は無いけど麗子像で一緒に思い出して。

ここで謎なのは、麗子像と鮭が何故セットで思い出されるか、である。美術の教科書が原因かとも思ったが、それなら何故黒田清輝や藤島武二は思い出さないのか。
やはりあのインパクトでもって長期記憶に刻み込まれたのか。麗子像はねぇ、あれはもう誰が見てもぎょっとするだろうと思うし、鮭は…そもそも「なんで鮭?」という根源的な問いが先に立つからなぁ。

ま、個人的にはお札のデザインは「一万円がアトム、5千円がドラえもん、千円がサザエさん」でいいじゃないかと思うんだが。


2003年06月01日(日) ラジオ

昨日、テレビが壊れた。
画面が真っ黒で何一つ写りゃしません。音も出ない。

別にテレビは無くても平気だからいいのだけれど、テレビデオだからビデオも見られなくなるのは辛い。一瞬、買い替えようかとも思ったが、この時期一体何を買えば良いのか見当がつかない。やたらと選択肢が増えているし、デジタル化も控えてる。リサイクル料を払うのも何だかしゃくなので、やっぱりメーカーに電話して修理に来てもらうことにした。

そんなこんなで久し振りにラジオをつけっ放しにしていたところ、夜遅くになってから始まった番組に、腰が抜けるほど驚いた。なぜかというに、その番組のパーソナリティが大貫憲章だったからである。げ、現役…何歳だ?しかも怖いくらいのハイテンション……だいじょぶかー?


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