■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2004年06月29日(火) 恋文。

 江戸川乱歩の短編集を読んでいたら、

「切手を斜めに貼るのは、恋の告白」 という話がありまして。

 頭の構造が単純明快な私は、いたくこれがお気に召して
試してみたくて仕方がありません。


 斜めに切手が貼られた、他愛ない手紙が届いたら、注意してください。


ロックオンされてますよ。



…それ以前の問題で、ズボラで不器用な私は、切手をキチンと
まっすぐ貼ること自体が難しいんで、適当に貼れば確実に曲がります。

みんなに愛を垂れ流し状態。



2004年06月28日(月) イタミワケ。

 ここのところ新規業務が増えたりして、いつになく真面目に
仕事に取り組んでます。まあ、しがない事務職なんでタカが知れてますが

胃が絞られるようにキリキリする程度は働いてます。


いや、むしろこの痛みは

一昨日焼き鳥で芋焼酎、昨日は焼肉、今日は鹿児島料理で芋焼酎

という、暴飲暴食の極みにあるような、昨今の食生活が原因ではないかと
思わない訳でもない。十中八九、そうだろうな。

二の腕タップタプだよ…。自業自得。



2004年06月26日(土) 有楽町で会いましょう。

 本日は、またまた有楽町まで、宝塚観劇
すんごい、いい席でした。Kサンありがとうございます。

 宝塚って、本拠地の宝塚大劇場で、客席数が約2,500席、
ちょっとコンパクトな東京でも、約2,000席もあるんで
観る席によって、全然印象が違うね。物理的に見えるものも違うが。
(2階最上席は、せり上がりの上部が見切れる…)

 やっぱり正面に近い席で観る方が舞台全体が観やすいし、
1階前方の方が、舞台と近い分、臨場感があっていいのね。
当たり前のことだけど。しみじみ実感。


 宝塚の舞台では、銀橋 という、本舞台から客席に張り出している
細長い通路のようなものがあり、歌ったりお芝居をしながら渡る時に、
至近距離ということもあって、結構、客席に向けて視線を投げるのね。

 しかも狙ってやってるから、超いい笑顔や、すんごいキザった流し目

「俺に惚れろよ、目で殺す!」 と言わんばかりの勢いの男役も多い。

 前の方の席だと、なんとなく目が合う気がする んで
ずっぽり嵌ってる大好きな男役とかいたら、嬉しいんだろうけど。

特に贔屓のいない私は、なんとなく、モゾモゾ気まずい照れ があった。
(実際にはあんな眩しいライト浴びてたら、見えないよ。勘違い)


 さて、今回は 雪組 を観劇したんですが、

荒唐無稽な脚本を、力技で強行突破 

という感じのお芝居は、題材(古事記)とポスターの雰囲気で
勝手に期待してしまった分、個人的にはちょっと肩透かしだったかなあ。

まあ、そこが宝塚らしいといえばそうだけど。
(私の思う宝塚らしさ、というのは、あんまりアテにならない)


王道ど真ん中、オーソドックスな展開のショー(踊りと歌が中心)の方が、
そんなに期待してなかったのに、意外にもすごく面白かった。


 今回5回目の宝塚観劇でしたが、これで5組中、月・星・宙・雪と
4組制覇。(宙は2回観た) 残すところ花組だけか…。


 組ごとの雰囲気の違い、というのもなんとなく判ってきました。
雪組は特出してる人はあんまりいないけど、小粒ながら粒が揃っていて
全体として纏まってる感じが。

なによりも、娘役がいちばん女の子っぽい組だ。


 言葉は悪いですが、かなり年増のオネエサマもいるんだけど、
みんな キャピキャピ(死語だね…)していて、可愛い。

 花抱えて、ピンクのスカート翻して歌ってるような、絵に描いたような
女の子らしい可憐さが、しっくりくる。


そういう意味で、宝塚を見たことがない人が、想像して期待している
宝塚っぽさが、いちばんある組なんではないですかね。



2004年06月25日(金) 虜ロール。

 最近、どうもネタ不足なんで、無難にビデオ感想。
フランス映画。「歓楽通り」 http://www.cinemaparisien.com/ruedesplaisirs/

 相変わらず、タイトルだけで含み笑いが止まらないような
映画ばっかり観てます。なんだか欲求不満っぽくてやだね。(なら観るな)

 これも、パッケージがすごく綺麗。
内容もフランスの娼館が舞台で、色っぽくも退廃的なレースやら
コルセットやら絹の靴下やらがワラワラ出てきて、視覚的に楽しい。

 白人特有のどこか緩さを感じさせるフランス女性の肌色と
くたびれてヨレヨレした布の質感の組み合わせがたまらなく官能的だ。
しかもヒロインがブルネット。完璧。


 お話としては、フランス版・春琴抄 といった感じ。
本当に、モロ谷崎テイスト。でも谷崎潤一郎の作品って、
ダラダラマッタリした空気感が、なんとなくフランス的だよね。

娼婦の子として生まれ、娼館で育った冴えない外見の中年男、プチ・ルイ
彼の夢は、運命の女に出会い、彼女に一生を捧げて尽くすこと。
長年待ち望んでようやく見つけた運命の女 マリオン は、新米娼婦。

2人の間に、肉体的な関係などありません。
子供の心を持ったまま大人になった、純粋なプチ・ルイは、
美しい彼女へ献身的に仕えることが、至上の幸福なのです。

彼女の幸福こそが自分の幸福。
プチ・ルイにとっては、彼女の笑顔がこの世の全て。
でも自分は、影から彼女を支えることはできても、
男として彼女に幸福を与えることはできない。

だからプチ・ルイは、「彼女を幸せに出来る男」を探します。

嗚呼、それなのに。運命とはなんと皮肉なものでしょう。
マリオンが見初めた 「運命の王子様」 は、マフィアに追われ
マリオンが身体を売って稼いだお金を貢がせる、しょうもないチンピラ


 当然プチ・ルイは、そんな彼が気に入りませんが、全ては愛する
マリオンのため。彼女が選んだのであれば、頭の中身が頼りない、
危なっかしい2人のために、どんなことでもするのです。


プチ・ルイが必死で守ろうとした幸せが、あっけなく崩れ去るラストは
これぞ正統派フランス映画 というなんとも切ない幕切れで、
フランス人って皮肉っぽいよなあ、と唸らずにはいられない。(偏見です)


 でもなにが一番切ないって、プチ・ルイが本当に誰からも愛される
純粋無垢な人物なのに、結局、マリオンへの一種偏執的な愛だけが
彼に幸せをもたらすことが出来るって点なんだろうなあ。

 マリオンも勿論、プチ・ルイを信頼して愛しているけど
そんなささやかな幸せで満足していていいのかよ と
見ている他人は思わずにはいられないもの。


 総括すると、主要登場人物が、みんなちょっとオツムが弱い。

 でもそれによって、プチ・ルイの悲哀と喜びが鮮明に浮き上がるし
生々しさとかドロドロしたものと無縁な、純愛悲恋モノとして
成り立っているのだと思うけど。


とにかく、女性受けする面白い映画だと思います。
男性には、あんまり面白さが伝わりにくい映画だとも思います。



2004年06月24日(木) もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対。

 最近、他人の恋愛話をよく耳にするんですが。
たとえどんなこっ恥ずかしい話を聞いても、大抵の場合、
恋をするって、楽しいよね。  と真顔で全肯定できるのに、
いざ自分のこととなると

なんか面倒くさいからいいや って気分になるのは何故?


 いやあね。恋に臆病な女なんて。(事実を曲解して脚色)



 ただ単にモノグサなだけなんで、女子としての自覚と努力を
もう少し強化していかないと、後々大変なことになりそうだ。

最近、とみにオッサン化(オバサンですら非ず) が進んでるもの。

危ない危ない。



2004年06月21日(月) 我々が戦わねばならない敵、それは独占欲だ。

 結局、時間はあるけど気力はないので、更新滞りがち。

日記は義務ではないし、誰かのためではなく、好きでやってる
所詮自己満足に過ぎず、特に声高に叫びたい主義主張もなく
自堕落な時間の流れの中で風化し色褪せていく日常の記憶を
多少なりとも考察することで意義付け、記録していくためのもの
なのであって、別に書こうが書かまいが気にしなくていいと思う反面、
自分の自由意志で決めたことすら出来ない己の不甲斐なさに
歯噛みしたい気分もあったりなかったり。


 最近、とみにストレスに弱い。些細なことでイライライライラ。
他人の言動は勿論のこと、それに噛み付かずにはいられない
大人気ない自分自身への怒りと後悔。

 自分を取り巻く世界が、急速に狭窄していく感覚が拭えない。
こんな視野の狭い、つまらない世界に閉じ込められてたまるか、
と思う反面、結局それを招いているのは、いつまでたっても
成長しない、傲慢で幼稚で狭量な自分自身であるということも
勿論判っている。やり場のない焦燥感が更なる失敗を招く悪循環。


全ては、私の一人相撲。馬鹿らしいったらありゃしない。



2004年06月17日(木) 囚われの駄目王子。

 久しぶりにビデオ鑑賞。
パッケージの雰囲気と主演のオネエチャンが可愛かったので。

「マルティナは海」 http://www.gaga.ne.jp/martina/

 ビガス・ルナ という監督のスペイン映画。

意識してなかったけど、結構この監督の映画観てるな、私。
「ルルの時代」とか、前半のルルの性春まっしぐらな
ハッチャケ振りと、後半の怒涛のような救いのなさが結構好きだった。

 私がよく観ているという点からもお察しの通り、
結構 エロス溢れる作品 を撮る監督で、
エロ部分はかなり際どいんですけど。(つうかモロ出しで当然R指定)

映画全編を通して観ていると、それほどでもないよな。

叙情的で湿度の低い 地中海式気候風エロ といいますか、
サラッとしてる印象があるんですけど。どうなんでしょう。


 地中海地方特有の、クリアで綺麗な発色の映像と
どこか御伽噺のような話の筋(神話が下敷きらしい)や
乙女心を擽るロマンティックな詩の引用(使用例がまたいい)
妙にセンチメンタリズム溢れる台詞が、ドロドロの愛憎入り混じる
男女の三角関係、という設定の生々しさを払拭してるのか。


 主演の女優さんが、可愛らしい感じで好みだったけど
それよりなにより、いなくなっちゃう旦那役の俳優さんの

顔とテクはいいけど、根本は駄目男 具合が秀逸だったなあ。

 話の中盤以降、生けるラヴ★マシィーン て扱いだったもんね。


 個人的には、主演2人のルックスのよさと、最後の救いのない
因果応報具合と、全体的な現実味の薄さからくるリリカルな感じが
気に入りました。

 
 映画中、若かりし日の主人公が聞いてる曲がクーリオ
クラブで流れてる曲がスキャットマンだったせいか、
世代が被ってて親近感が湧いたのも一因かな。



2004年06月16日(水) 水無月の幻影。

 …雨夜の品定めしようにも、梅雨の中休みで天気いいなあ。

 唐突ですが、青梅街道沿いの某ファミレスの駐車場で

すんごい男前を見かけました。

開け放した車の窓から横顔が見えただけだったんだけど、
もう目が釘付けになるくらい、ありえないほどの王子様顔。

より適切な表現をするなら
10歳若くて、隙のないミッチー王子。


鼻筋の通った、神経質そうな横顔でね。
前髪(当然黒髪)から覗く目が、もうすんごいの。強烈。

嘘みたいに涼しげで切れ長な双眸。

私のなけなしの文才では、こっ恥ずかしい少女小説(むしろや●い…) 並に
陳腐で噴飯モノの表現になっちまうんですが。

ホント、最近色めいた話にトンと縁がない私に
神様が見せてくれた幻かと思ったよ。


まあ夜の暗がり、しかも一瞬のことだったので、多分に
美化されているんだろうけど、マジ吃驚した。

湿度の低い爽やかな夜だったけど、あの一瞬で何かがタップンと潤った。



2004年06月15日(火) 自堕落万歳。

 前回の日記から9日間も更新が滞っていますが、なんとか生きてます。

空白の9日間は、「キューティーハニー」観にいったり
犬猫を見に行ったりカレー作ったり会社の新社長親睦会があったり
父の日の甚平買ったり母の誕生日忘れて嫌味の電話がかかってきたり
まあ、色々とネタはあったんですけど、

今の私にはやる気が足りない。


そんな感じです。
6月は個人的に4月9月と並ぶ 忌月 なんで
おとなしく物忌して雨夜の品定めでもしています。
(そこはかとない古典文学の香り…か…?)



2004年06月06日(日) R指定。

 最近の衝撃映像。
親子連れや初々しいカップルでごった返す
休日のしながわ水族館での出来事。


暑さに耐えかねたのか、でっぷり太ったゴマフアザラシ君。
仰向け に寝そべって、頭だけ水に突っ込んで寝ていたのですが。

ちょっと君、丸出し。つうか、た(以下不適切な発言のため削除いたしました。)

 普段は人気者のはずのアザラシ君。
やけに水槽前が空いていたのは、これが原因かしら?


 妙齢の淑女 である私がどうしたのかは
皆様の良心的な想像におまかせいたしますが。

人間とアザラシって、おんなじ哺乳類なんだなあ。

と思いました★



2004年06月04日(金) ラヴストーリー

 観て来ました。「KILL BILL Vol.2」 http://www.killbill.jp/

相変わらず、カンフーやら、マカロニウェスタンやら
ビルのオッサンのスーパーマン講座やら、子連れ狼やら
B級カルト感漂うアホ要素満載でしたが、

映画全体は、超ド級恋愛映画でした。


タランティーノが、ただのB級カルト映画マニアに終わらず
鬼才 と言われる理由が、この映画を観るだけで納得できた。
すげえや。オッサン。

ソフィア・コッポラと噂になるだけあるね。 (それ関係ないし)


もう、ビルとブライトが対峙するだけで、切なくて切なくて
胸がキュンキュンいいっ放し。
ビルが、ありえないくらい格好よすぎ。フェロモンむんむん。


クライマックスの最終対決も勿論いいけど、冒頭部分の
結婚式の予行練習に現れたビルとの会話場面が
私の乙女センサーを撃ち抜いたね。

ロマンチックってのは、ああいうことを示す言葉だ。


Vol.1では、復讐というキーワードが表面に出ていたけど、
まさに愛憎紙一重とは言い得て妙。
今回の劇中の愛情血糖値の高さと燃焼具合に思わず拍手。


そして相変わらず、お家芸の乱闘シーンも大迫力で格好よかった。
タランティーノは、女同士のガチンコタイマン勝負 大好きだね。
そっちの方が全然格好いいもの。

それこそ、えげつない手を使ってでも、気に入らない相手は
徹底的に叩き潰す、っていうのが、女同士の方が容赦なくて
素敵なのかね。


 なにはともあれ、「鬼才タランティーノ」の看板に偽りなし。
すごくいい映画だった。面白かった。



2004年06月01日(火) 手練手管。

 昨日の真夏日が嘘のような涼しさですね。

ところで先日、殿方より手作りクッキーをいただきました。
(個人的に、ではなく、その場にいた人全員もらったのが惜しいところ)

ゾウに紳士にお星様と、綺麗な型のクッキーを
透明セロファンに包み、銀色のシールで飾って。

 私もプレゼントをあげるのが好きですが、手作りには
まったく拘らないタイプなので、こういうことがキチンと

自己満足で終わらないレベルでこなせる 

というのは、非常に素晴らしい、尊敬に値する心意気だと思います。

そのうえ、男性でそういった細やかな感性があるというのは、
驚嘆にすら値します。

聞けば、お付き合いしている彼女にも、手作りのお菓子で
もてなすことがあるとか。すっげー。いいなあ。


男性でも料理が趣味で上手な人など珍しくないですが、
生活に必要不可欠とはいえないお菓子作りとなると、話は別。

まあ私自身が、料理は作るものの(大雑把な料理ばっかり)
お菓子作りに全く興味のない女(試食専門) 
だという要素も、少なからずあると思いますが。


 よくベッタベタな話で、彼女の手料理(特に肉じゃが)に
男性がコロッと転がされる、というのがありますが、
男性の手料理、というのも、結構使える手だと思われます。

 ただなんだかんだ言いながら、家事は女性の領分、という
考え方はまだ根強いと思うので、自分の料理スキルと比較して
女性にちょっと肩身が狭い思いをさせないためにも、
お菓子作りの方が害が少なくていいかもね。
しかも女性の大半は、お菓子が大好きだ。

いかがでしょう。
 


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