■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2004年02月29日(日) グリコのおまけ。

 そういえば今年は閏年だったんで、1日多いわ。
2月29日の人、4年に一度の誕生日おめでとう。

ところで、「閏(うるう)」って何語?

 漢字表記だし、暦関係の言葉だし、中国語が語源なのか。
でも、中国語から派生したとしても、「うるう」 って
読みは、ちょっと不自然な気が。

 ちなみに、「閏」は、「ジュン」とも読んで、
通常よりも多い余りもの、イレギュラーなもの 
みたいな意味があるようですね。

 そんな、ちょっと気になったこと。



2004年02月28日(土) 犬天国。

 いってきましたよ!!!!

バセットハウンド WITH 押井守 イベント!!
http://www.ntv.co.jp/oshii-event/

 高鳴る心臓を宥めすかして、足早に会場へ行ってみると、

そこにはこの世の桃源郷が。

 吹きっさらしの寒くて狭い会場(ただの日テレ建物前広場です)に
所狭しと犇き和やかに談笑する、犬馬鹿…もとい、飼い主と、
待望のバセットハウンドの群れ!!!

 その数、およそ40頭。
右を見ても左を見ても前も後ろもバセットバセット。


 私は、初めて動くバセットの実物を見ましたが、意外と動きが機敏。
(あくまで想像より、というレベルですが) そして、大きい。

 5ヶ月の子犬で、ビーグルの成犬とほぼ同じか、それ以上の体格。
成犬のオスは 歩くドラム缶 といった感じの、堂々たる風格。

 メスはオスと比べれば、若干、小柄で華奢な犬が多いですが、
ぶっとく逞しくも短い前足は、まるで熊の手。

 成犬で、だいたい 20キロ超 の重さらしいですが、
性格が温厚で、とても甘えん坊が多いので、人間に触られるのが
好きな犬が多いらしく、あの巨体を抱えてる人がたくさんいました。
バセットの飼い主には、力持ちが多い。


 ゴツイ見た目に反して、本当に、おっとりのんびりした犬種。
犬が40頭も集まれば、大乱闘やら大混乱が起きても
なんの不思議もないですが、お互いに興味は示すものの、
大きなけんかは、ほとんど起こらず。

 あまりにしつこくちょっかい出されれば怒って、「バウッ」 と
吠えますが、吠えた次の瞬間には、

「あれ? なんで吠えたんだっけ?」

 といった怪訝げな表情で、もそもそ動く。なんて平和な…。


  今回は、映画の宣伝イベントとして日テレがぶち上げた企画なので、
一応、バセットのパン食い競争 がメインイベントでして。
ちゃんと日テレのアナウンサーが司会で仕切ってましたが、

バセット(とバセット信者)の前では、
スピーディーな進行予定など、風の前の塵に同じ。


 バセットはひとつのことに興味があると、他のことなど眼中になくなる という、
大変頑固な性格なので、うまくパンに興味が向かないと、なかなか手をつけない。
というか、パンまで辿りつけない。

 うまく辿りつけても、そこからがまた一仕事。
本当に食いしん坊なバセットならば、瞬時に完食してましたが、
基本的にあまり器用な犬ではないので、まるごと一個のミルクパンを
食べるのも、なかなかうまくいきません。

 犬の習性として、大きな獲物(パン)は、前足で押さえて、
小さく噛み千切って食べるのですが、

長い耳をパンの代わりに踏んで、うまく食べられない

という、なんとも愛らしい光景が、目の前で次々と繰り広げられる訳です。
見るに見かねた飼い主達が、長い耳を頭の上に纏め上げて、
やっと落ち着いて食べられる、という次第。眼福。

 途中参加のバセットもどんどん増えて、結局最終的には
およそ、50頭のバセット が結集。

 レース待ちの犬たちの間を、終始うろうろして飼い主に話しかけ
撫でさせていただきましたが、本当に人懐こくて、知らない人でも
嫌がったり唸ったりしない。

むしろ歓迎しすぎて、よだれを撒き散らす犬、多数。

 バセットは皮が弛んでいるので、もともとヨダレが垂れやすいんですね。
特に喜んだり興奮すると、ヨダレも倍増 するので、

キラキラと光の糸(結構太い)のように舞い散るヨダレの洗礼は、
バセットと親しくなるための、一種の通過儀礼です。


 飼い主のみなさんは、ヨダレ拭き用タオルを常備してました。
(バセットの口を拭く。人間の服を拭うのでは非ず)



 バセットの飼い主の方も、お友達同士や家族で参加してる方が
多かったんですが、お一人で参加している中年のご婦人がいたのね。

 レース前にポツンと犬と座っていらっしゃったので、
たまたまこちらから話しかけて、犬に触らせてもらったのですが、
とても小柄でおっとりした犬。
もう10歳のお婆ちゃん犬で、最近は顔も白くなってきちゃって、
などと、撫でながら世間話をしていたのですが、なんとこの犬、

押井守監督の愛犬、ガブリエルだったらしい。

 どうやら、飛び入り極秘で参加していたようで。

 
 とにかくバセットという犬は、本当におっとりのんびりしていて
その姿に癒されるだけでなく、人間が考えさせられる部分が
たくさんある犬だということが、ひしひしと実感できたイベントでした。
ますます一緒に暮らしたくなった。
私もバセットの飼い主に相応しい人間にならなくては。

 バセットに興味がある方は、押井守監督の著作でも読んでみてください。
『犬の気持ちはわからない −熱海バセット通信−』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757702612/ref=pd_bxgy_text_1/250-0527252-7777843

 私が最近読んだ犬関係の本では、群を抜いた名著でした。
犬を愛し、ともに暮らすとは、こうあるべきだと思った。
なかなか実現は難しいけどね。
 



2004年02月26日(木) 改善点と保留点。

 料理強化月間 ということで。(気分でいきなり決定)
さっそく、煮物を作ってみました。かぼちゃとひき肉の煮物。

 見た目もそれっぽいし、匂いもそれっぽいし、
ものすんごい奇妙奇天烈な味がする訳でもないんですが。

これって美味しいのかなあ?

 煮物がイマイチ好きではなく、味音痴気味の私には、
煮物の美味判定は難しい。不味くはないのは判るが。

大抵のものは、食えるという理由で美味しいと判定する
妹の味覚も、毛頭あてにならない。

 …あんまり料理の腕の上達する環境じゃないかも。


 発疹の方は、一週間経ちましたが、快復の兆しはなく
むしろちょっと悪化してます。
顔と耳だけだった発疹が、首と手の甲に拡大。

なにしろ原因が特定できないので、防ぎようがないんだけど。
医者も首を捻りつつ、先日もらった塗り薬の効きが芳しくないので
この前よりもう少し強力な薬を処方。

 どうなることやら。
失ってはじめて気づく健康な肌の有難さ。とほほ。
 



2004年02月24日(火) 得意料理。

 一人暮らし(今は妹と2人だけど)を始めて結構経ちますが、
作るのは好きなものの、一向に上達しない、私の料理の腕前。

 焼き物炒め物ばかり作っている人は、料理が下手 と
とある雑誌で読んだのですが、そ、それ、私のこと…。

 仕事終わって病院行って(私は週2回は会社帰りに通院する持病もち)
帰り道のスーパー寄って、どんなに早く帰っても8時、そこから
料理を作り出すのでは、時間も遅くなるし疲れてるし、なかなか
凝った料理は作りにくいわな。

 そもそも、自分と妹のためだけに、餌つくってるんじゃあなあ…。

 煮物が得意だと殿方に喜ばれる、というベタな神話も
未だに根強く健在のようですが、
私が煮物食べるの、好きじゃないんだよね…。

 そんな私の最近の得意料理は、ゴーヤチャンプルー。

 豪快な一皿料理で、おひとついかが。



2004年02月23日(月) 病は気から。

 先週水曜から、顔と耳限定で発疹が。

 火曜日に珍しく シメ鯖 なぞを食べたので、
あんまり体調良くなかったし、光モノの生魚系は
幼少のみぎり、鰯の刺身で蕁麻疹の前科持ちだし、
こりゃ、鯖アレルギーに違いないと思ってたのですが。

 数日経過するうちに、だんだん酷くなってきたので
皮膚科に赴きましたところ、鯖ではない、と。

 鯖は、手などの末端にも発疹するので、顔だけ発疹なんて
器用な芸当はしないらしい。

 結局、特定にはいたらなかったのですが、
患部が頭周辺に集中しているのと、最近種類を変えた
肌につくものということで、

原因はシャンプーではないかと。

 いつも使っているものは、ちょっと珍しい種類のもので
家の近所の薬局で売っておらず、あいにく切らしてしまったので、
結構前に買って数回使ったものの、そのまま放置のお徳用激安シャンプー
を貧乏根性丸出しで使っていたのが、アダとなったらしい。

 今は、塗り薬と飲み薬で症状をみてますが、
会社の空気乾燥と油分過剰分泌のダブルパンチで、
あんまり回復の兆しなし。

 もともと綺麗ではない肌が、ブツブツボロボロで
自分でも切なくなってきます。

 治るまでメイクも化粧水も禁止で、軟膏で顔がテッカテカに
なっているので、いっそ、会社も休んで家で引きこもって
いたいくらいですが。

 このまま治らなかったら、と思うと、背筋も凍るね。
体調的に肌荒れが酷い時期でもあるので、野菜を多めに
とるように心がけてみる。嗚呼、切ない…。



2004年02月22日(日) けるるーんくっく。

 今日の昼間は、なんだか一足飛びに春になって
しまったような暖かさでしたね。

 うららかな陽気に誘われて散歩をしておりましたら、
あまりの暖かさに冬眠中のカエルも寝とぼけたのか、
モタモタヨタヨタ早くも地上に出てきているのを
2匹も見かけました。


 かと思っていたら、夜からの突風と横殴りの雨。
ビル風で強度二倍の中野坂上駅周辺は、大変なことになってました。
冗談でなく、目を開けて前に進むことが不可能な強風。

 駐輪してあった自転車が倒れるだけでは飽き足らず、
タイル舗装された広場を、横滑りしてました。怖っ!

 普段、都会暮らしをしていると、自然の移ろいにも
鈍感になりがちだけど、たまにこういう脅威を感じることが
あると、人間ってちっぽけな存在だよな、と哲学ぶりたくなる。



2004年02月21日(土) イノセンスな風景。

 スタジオジブリが制作協力で、日テレが提供という
珍しく公開前から、一般大衆に向けた話題性に事欠かない
押井守 の最新監督作 「イノセンス」
http://www.innocence-movie.jp/staff/index.html

 スポンサーがデカイと宣伝も大々的でして、
映画自体の公開は3月からですが、関連イベントが
目白押しで、今回も、そんな関連イベントのひとつ。
木場の現代美術館で開催中 「球体関節人形展」
http://www.ntv.co.jp/event/kyutai/

 日テレがらみで現代美術館というと、去年の9月に行った
「ジブリの立体模型展」の苦い思い出があるので、
あんまり期待しないで行ったのですが、想像よりは全然よかったですよ。


 今回、複数の作家さんの作品が出展されていましたが、

やはり、四谷シモンと天野可淡は偉大だ。


 自分が多感な時期に多大な衝撃を受けて影響されてる、という点を
差し引いても、あの二人は別格。

 日本の球体関節人形の主流となっている
耽美・退廃・アリス的少女礼賛世界 
という主題自体、上記2名が作り上げた世界観の併せ技だと思うもの。


 不勉強な私の知らない、比較的最近の作家さんの作品を見ても、
どこかで見たような、シモンや可淡のコピーみたいな
なんだか独創性に欠ける印象を受けるものが結構多いし。

 まだまだ日本では歴史の浅い分野なので、これからどんどん
変わっていく世界なのかも知れませんね。


 で、先ほどから何度か出ている 天野可淡 ですが、
37歳という若さで、15年ほど前に夭逝された人形作家。
不思議の国のアリス的な、不気味な異形の少女人形、という
一般的な球体関節人形のイメージを定着させた、立役者でしょう。

 諸事情から、作品の実物公開はおろか、3冊しか発売されていない
写真集すら絶版で入手困難のため、すでに、伝説・幻の領域にまで
なっているとかいないとか。
 
 幸いなことに、私は彼女の写真集を10年ほど前の増刷時に
偶然入手しているファンですが、今回初めて実物を目にしました。


 写真集が、ストーリー性を感じさせる、比較的作りこまれた
世界観で撮影されているので、実物をそのまま目にしたら、
ちょっと印象が違うかな、と思ったのですが、とんでもない。

 すごい存在感。ホンモノだ。

 人形の放つオーラが、空間を圧倒的に支配しているのですよ。
(なんか、イタいオタクファン的嫌な表現で申し訳ない。)

 10年前に偶然とはいえ彼女の作品に目をつけた、高校生の自分に
拍手喝采を贈りたかった。あんたの目に狂いはなかったよ。

 そういう面も含めて、すごくノスタルジックでセンチメンタルな
気分にさせられる展覧会でした。行ってよかった。



2004年02月20日(金) 漢泣き。

 妹と、夕飯を食べつつ日本アカデミー賞授賞式を見る。


 日本アカデミー賞という制度自体は、
ちょっとこっ恥ずかしいというか、背筋がモゾモゾしてくる
感があるのですが、だって他に見るものがなかったから。

 宮沢りえは、女優としてはともかく、三十路だっていうのに
噛みまくりつっかえまくりの、稚拙を通り越してすでに失礼の領域の
あの頭の悪そうな司会はなんとかならんのかね
、とか、

西田敏行は痩せたらより一層、ダチョウ倶楽部のリーダーに激似
だとか、どうでもいい感想をグダグダ言いながら見ていたまめ姉妹を
黙らせたものは。そう!


最優秀主演男優賞での、佐藤浩市(ちょっと酩酊気味)の涙。


 自分が受賞して泣くんだったら、そんなに嬉しいか?とか
斜めに見たくなるんだけどさ。

受賞したの、共演の中井貴一なんだけど…。

 比較的平然としている貴一の横で、既にワインで赤ら顔の佐藤浩市が、
感極まって泣いてるのを見て、お前じゃないだろ、と突っ込む前に、

この2人、出来てるのか?

と疑ってしまった私をお赦しください神様。



2004年02月18日(水) いろんなお仕事。

 突然ですが。


↓ まめ画。「パソ」 (作画所要時間15分)
 





 
 結構それっぽく見える…よね?(脅迫的疑問形)


 来週、このイラストがどこかにチョロッと載った某雑誌が
発売される…かもしれない。 (希望的観測)

ある意味、メジャー・デビュー。

 夢は広がるばかりですな。



2004年02月17日(火) 初花見。

 お昼休みを利用して、新宿御苑 へお花見に。

 新宿御苑には、日本庭園付近と園内のレストラン前に
梅がまとまって植えてありまして、日本庭園付近では
若干開花時期の早い梅が、今の時期から咲いています。

 紅・白・桃色、ほのかに甘い薫を漂わす花と
プックリと丸く膨らんだ蕾で彩られた梅の木は、
砂糖細工のお菓子のようで、なんだか美味しそう。


 日本庭園の茶室の脇を池沿いに歩いていくと、
今度は満開の桜のお花見。

 新宿御苑といえば、ソメイヨシノの開花時期には
お花見の人でごった返していますが、実は多様な
種類の桜が植えられているため、2月から5月頃まで
色々な桜が楽しめるのです。

 今の時期に満開を迎えるのは、寒桜
新宿御苑では立派な寒桜が2本並んで植えてあり
その一画だけ一足早く春が訪れたよう。


 まだ冬の名残を残す、春よりは色の深い澄んだ青空と、
若干桃色の濃い寒桜の花の、はっと目を引く鮮やかな対比が、
なんとも贅沢な気分にさせてくれます。

 
 白木蓮の巨木の蕾もずいぶん膨らんでいましたし、
本格的な春も、もうすぐそこですね。



2004年02月16日(月) 春はすぐそこ。

 春一番が吹きすさんでいますね。
川沿いの桜並木も、寒そうな裸の枝に
用意周到に硬い蕾をつけて、気の早い梅が
綻び始める季節になりました。

 会社の日当たりのよい窓際で育てている
私のサボテン(命名:まめ3世)にも
1年ぶりに小さな小さな赤い花の蕾を発見しました。

 冷たく寒い冬の季節の緩みを、ふとした拍子に
感じられると、なんだかワクワクしてきて
どこかに出かけたくなります。



2004年02月14日(土) ズッコケ3人組。(魔女っ子編)

 王様のブランチを見ていましたら、
ハリー・ポッターの最新作の予告編をやってました。

「超話題作は、テレビ放映まで待て」

をモットーとしている私は、お察しのとおり、
ハリー・ポッター既存の2作品は、映画でもビデオでもDVDでも
一作たりとも観ていないし、これから観る予定も全くない のですが。

はっ…恥を、忍んで言わせてもらうとですね。

3作目の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」はちょっと観たいの…。


 だってだって!!!!!
ゲーリー・オールドマンが…。 出るっていうんだもん…。

詳細は判らないんですが、我が愛しのゲーリー が、
主役の魔女っ子(違う)と敵対する、悪役魔法使いを演じるらしい。

さすがエゲレスが世界に誇る、天性の悪役オーラ俳優! (全然違うし)


 監督も前2作と変わって、アルフォンソ・クアロン に変更。
メキシコの映画監督で、私はこの人の作品は、「大いなる遺産」 しか
観た事ないけど、話の筋は置いておくとしても、映像の雰囲気が
あんまり子供向けの娯楽映画撮る人って感じじゃないよね。

 「大いなる遺産」は、話自体は面白いと思えなかったけど、
とにかく映像が綺麗で、特にグリーンの発色が異様に綺麗な映画だった。

 今度のハリー・ポッターも、予告編見た感じでは、
映像がすごく凝ってるように見えたし。

 まあ、主人公の3人組がちょっと大人に育ってきているから、
いつ金髪のドラえもんが出てくるの? って感じの
お遊戯感というか、モロ子供向きって雰囲気が薄くなった気が
したせいもあるかも。(予告編で見せてないだけという可能性もあるが)


 男の子2人はともかく、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン は、
作品を重ねるにつれ洗練されて、いい感じに綺麗に大人になってるね。
子役の女の子は、大人になりかけの時期が結構厳しいことが多いけど、
確実にランクアップしてきてるのは、凄いと思う。


 観てない興味ない、という割には、結構くわしいな、私。



2004年02月12日(木) 彼のハートを狙い撃ち。

 週末はバレンタインデーということで。
ミーハーでイベント好きな私も、特に求められている
訳でもないのに、デパート地下特設チョコ売り場へ
くりだしてみました。


 右を見ても左を見ても老いも若きも、とにかく女だらけで
犇めき合い、異様な興奮と熱気に溢れ、それを煽るような
声も枯れんばかりの店員の呼び込みが響き渡る店内。

大好きな彼に、可愛くて美味しいチョコを買いたいなv
なんていう、甘酸っぱい乙女心充満のスウィート空間っつうより、

獣としての闘争本能に火を付けられる狩場だ、あれは。


 平和で豊かで、なんやかんやとイベントを発生させては
お祭り騒ぎをする現代日本。
その大抵のイベントは、女性主導で行われることが多くて
「女の子はイベントが好き」とよく言われますが、それって

日頃押し隠している、アグレッシブな獣性の発散のため
ではないかとつくづく思った。

 発散の場(イベント)がなくなったら、脆弱化が懸念される
最近の日本男児なぞ、牙を剥いて野生化した大和撫子たちの前で
ひとたまりもなく蹴散らされそう。


 逆境でも平和でも、女は強い生き物なのね。
 



2004年02月11日(水) 母の背に負われ聴きし曲は。

 或る人に指摘されたのですが、

「よく鼻歌歌ってるよね。」


 そ、そう言われてみれば。
普段は意識してないですが、気をつけてみると
確かにフンフン歌ってる。

 街を歩きながら、仕事をしながら、料理を作りながら、
お店で飲みつつ話しながら、もちろんお風呂に入りながら。
車に乗せてもらっていて、知っている曲がかかれば歌うし。


 その時の気分や考えていることで歌う曲は変わっている模様。
猫の話をしていた後には、「黒猫のタンゴ」
スーパーで買い物をしながら、映画「ピアノレッスン」の曲
料理をしながら、宝塚のミュージカルナンバー
仕事をしながら、「ボレロ」 

 ポップス・インスト・アニメ・童謡・クラシック・CMソング、
うろ覚えの曲は適当にアレンジ(誤魔化しともいう)して
フンフン歌ってるのです。我ながら恐ろしい。

 
 考えてみたら、実家の母がすごく鼻歌が多い人で、
街中とかでも家事中でも車の運転中でもよく歌ってたなあ、と
思い出しました。妹も鼻歌多いし、遺伝なのかしら。

 実家は静岡の田舎で、多少怒鳴ったり歌っても
苦情がくることがなかったので、夏なぞ窓を開け放って
食事の後片付けしながら、家族みんなで歌ってたし。
こうして思い出してみると、恥ずかしい親子だな。


 ところで、母の鼻歌には定番ソングがありまして。

我が家では、「サーカスの歌」 と呼ばれていた曲。

 母が子供の頃、サーカスが街に来ると、ちんどん屋さんなどが
宣伝のために、この曲を奏でながら街を練り歩いたそうな。
その割に、短調系で物悲しいメロディーなんだけど。


 寺山修司のビデオを初めて見たとき、確かこの曲が
使われていて、すごく郷愁を誘われた。

 一連のテラヤマ作品を見ていると、頭の中ではいつも
「サーカスの歌」 がエンドレスで流れます。

セピアで物悲しく寂れた、故郷の夕暮れの風景。



2004年02月09日(月) 食いしん坊万歳。

 今日は2月9日。

「肉の日」で「ふぐの日」


 慎ましく質素な生活を送る、一般庶民の私には、
どちらも馴染みが薄いですね。

ふぐの天麩羅が食べたいなあ。



2004年02月08日(日) 裏ミシュラン その2。

 昨日の続き。で、小笠原伯爵邸の cafe&bar。

 写真は重く綺麗で、コピーは簡潔で説明不足 という
自称(?)オサレ系 にありがちな公式HPを見るに、
オープンスペースと、室内の席と両方ある感じだったので、
せっかくの天気のよい昼下がり、異国情緒を漂わせる(らしい)
中庭で、お茶できたらなあ、と考えていたのですが。

…甘かった…。


 情報量が極端に少ない、ということは、つまりは
セールスポイントが少ない ということなのか??


 最寄り駅の大江戸線若松河田から徒歩1分、まずは
建物の外観を見て、へっ????

 バス通りにもなっている道路から、緑の何の変哲もない
工事現場のようなフェンスに囲まれて、噂の建物が見える…。

 細い横路地側には、それなりに凝ったデザインの正門が
あるのですが、建物の周囲のフェンスは、お粗末の一言。

 カフェは、大通り側に面した元執事室の部屋と、
その脇の控え室のような手狭な一室のみ。
室内のテーブル席(4人掛け)が、5つしかない。

 どちらも、確かに古めかしい造りではありますが、
白塗りの塗りなおした壁に、絵の一枚が掛かっている訳でもなく、
殺風景なことこのうえない室内。

とどめに、窓が通り側にありますが、広がる風景は、
工事現場風フェンスと、駐車場と、バス通り。
スペイン情緒もなにも、あったもんじゃない。


 中庭のオープンスペースは手狭ながら、予約制のレストラン側の
内装も見られそうな雰囲気でしたが、土曜日のランチ終了後の時間、
レストランで夕方から、貸切で結婚式の予約が入っていたようで、
その準備のため、カフェの一般客は、完全シャットアウト。

 カフェの客も、建物内を見学していいとのことでしたが、
これまた結婚式の準備のためか、ほとんどの場所は立ち入り禁止。
ただし見学してよい場所の説明は、こちらから求めない限り、一切なし。

 若いスタッフが、それこそ客数よりも多く準備に奔走していましたが、
決められた対応は、笑顔でしてくれるものの、さりげなくサービスが
行き届いているって雰囲気ではなかったです。


 庭も、ガーデンパーティー用らしきテントが大部分を陣取っていて、
案外殺風景。すぐ裏手は駐車場で、隣の古い無人アパートらしき
建物は、スペインの町並み写真がプリントされた板で目隠し。


 結婚式の予約が入っていなければ、もう少しマシなのかもしれませんが、

カフェは小笠原伯爵邸にあって、小笠原伯爵邸に非ず
といった感じでした。ただの割高でメニューが少ない喫茶店レベル。


 ランチまたはディナーで、レストランを使えば、また印象は
違うのかもしれませんが、庭から覗いた印象では、あの値段を
払うほどの価値はあるように見えなかったなあ。
あくまで、私見ですけどね。

 話の種に、一度行くならまだいいですが、
あれでリピーターって、いるのかしら?(素朴な疑問)
料理が美味しいとしても、あの場所であの値段じゃ、割高に感じるけど。


 まあ、レストランに行く経済力も、店の雰囲気にあったステイタスも
持ち合わせていない私が、こうしてあれこれ言いましても、

所詮、負け犬の遠吠え なので、どうぞ聞き流してください。

 そして、レストランでばっちりディナーを食べた人がいたら、
ぜひとも感想を聞かせてください。




2004年02月07日(土) 裏ミシュラン その1。

 今、一部でちょっと話題(?)のスポット。
小笠原伯爵邸  に行ってまいりました。
http://www.ogasawaratei.com/

 その名のとおり、礼法の宗家として有名な 小笠原家 の
第30代当主が昭和初期に本宅としていた、スパニッシュ様式の
建築物なんですが、去年、スパニッシュ・レストランとして
生まれ変わってオープンしたんですね。

で、このレストランとしてのリニューアルには、色々事情があるそうで。


 大体、元伯爵邸やら旧財閥・旧華族のお屋敷なんつったら、
現在、東京都の管理管轄になっているのが多い訳で。
(旧岩崎邸、旧朝香宮邸、旧白河邸などが一般公開中)

小笠原伯爵邸も例に漏れない訳ですが、なにしろ資金不足の東京都。
こういった古い邸宅の保全修繕には、莫大な費用が掛かるし、
あまり熱心ではないのね。

 老朽化が進んで30年ほど「幽霊屋敷」化していて、
このまま放置しておいても仕方ないし、取り壊そうか、という
話も出たそうですが、日本建築会などの団体から、

「日本では珍しいスパニッシュ様式の建物を壊すなんて」

 と反対があったため、取り壊しは断念。
でも資金がないことに変わりはないので、民間企業へ
復元と一般公開を条件に、12年契約で貸し出すことにしたらしい。

 で、レストラン・カフェ経営企業がその話に乗って、
約2年かけて建物を修復。修復費用は、なんと5億円。

 契約期間は、あと10年。
その間に修復費用を回収して、尚且つ利益も出さなくちゃいけない。
そうなれば、どういうことが起こるか、想像は難しくないですね。

効率よく稼ぐため、値段は高くメニューは少なく。


 昼・夜とも、レストランは完全予約制で、コース一種類のみ。
お値段は、昼で7,000円、夜で9,000円。
これにワイン飲んだら、軽く1万円は超える計算。

 今流行のレストランウェディングもやってますが、
こっちも予算としてはかなり割高の模様。まあ雰囲気はあるけどね。
食べ物がスパニッシュ料理のビュッフェって、結構微妙だよね。

 
 私としては、料理に食指は動かないが、建物がどうしても見たい。
歴史的にも価値がある(らしい)建物。写真で見る限り、かなり豪華。
東京都からの貸出条件に、「一般公開」があるくらいだし
建物だけでも見られるかな、と思ったんですが。甘かった…。

レストランを利用しないと、見学不可。


 なんなんだよ、私みたいな貧乏人は来るなってことか?
と思っていたら、お値段が安いカフェ・バーもあるとのこと。

そっちなら行けるし、中も見られるな、ということで、
早速、Kさんと一緒に、カフェへ繰り出すのでした。


---- その2 に続く ------



2004年02月06日(金) 愛のコリーダ。

 テレビ朝日の金曜9時に、「永遠の恋物語」 という
番組をやってますが、ご存知?
http://www.asahi.co.jp/love/index.html

 毎週、歴史上の人物(事件)の恋愛を取り上げ、
ナビゲーターのナレーションと再現ドラマを組み合わせた構成の、
芝居付き「知ってるつもり!?」みたいな番組。


 第一回目が、玉川上水心中事件の、太宰治と山崎富栄
富栄役を りょう が演じていていましたが、実際の富栄の
繊細でちょっと神経質そうな感じが嵌ってるし、切なくて先のない
悲しい恋の雰囲気がひしひし伝わってきて、すごくよかったのね。


で、今回の主人公は 阿部定と吉蔵

マジごめん。底が浅いって嘲笑してくれていいよ。
テレビの前で大号泣。

 
 なにが凄かったって、この際、常盤貴子のナビなんてどうでもよい。
再現ドラマが、滅茶苦茶凄かった。
最近話題の連続ドラマなんか、あれに比べたらお遊戯会っすよ。

大迫力で大悲恋で大恋愛で大純愛。


 阿部定役に、秋山菜津子 という小劇場系の舞台女優さん、
殺される情人の吉蔵役に、駄目男演じさせたら天下一品の 寺島進
阿部定に事情聴取を行う検事役に 古谷一行 という強力布陣。


 周りの男たちのせいで、堕ちるところまで堕ちながら誰も恨まず、
本当に愛し合った、たった一人の男を愛して愛して愛し抜いて
どうしても自分だけのものにしたくて、とうとう殺してしまって
身体の一部をその人として切り取ってしまった、定の純粋すぎて
狂気的とすらいえる愛情を、阿部定役の女優さんが、迫真の演技で
演じるのですよ。

 色気のある婀娜っぽい姿と、気だるく世間話でもするかのような
静かな語り口でありながら、定があんな衝撃的な犯罪に走って
しまった気持ちに、観ているこっちも自然と共感出来て、
思わず涙してしまいました。

 また、寺島進 の愛すべき駄目男っぷりが愛しくて!!
冷静に考えれば、いい加減でどうしようもない男なんだけど、
子供のように純粋な明るさと、刹那的でも率直な愛情が、
それまで地獄で生きてきたような定にとっては、何物にも
換え難い美点だったんだな、と納得できる。


 2人の関係と感情を美化しすぎだな、と思わない訳では
なかったのですが、そういう瑣末な演出過多が吹っ飛ぶほど
衝撃的に良い出来でした。
 
 あれを舞台か映画で観てみたい。



2004年02月04日(水) 未知との遭遇。

 今日は、突然知り合いの方に誘われて、
御徒町で姉妹2人、夕飯をご馳走に。

 で、行った店がこんな店。
「ANISE SEED」http://www.anise.tv/

 いわゆる、メイド喫茶 なる種の店らしいです。
お店のウェイトレスのオネエチャンが、全員
メイドのコスプレしている お店。(非風俗系)

 メイド服といっても、秋葉原などを主な生息地としている
二次元嗜好者 の方々をメインターゲットに絞っているので、
非常に非現実的と申しますか、デフォルメされたアニメ的な
デザインの制服なんですけどね。

 写真で見た時は正直いかがなものかと思ったのですが、
実物を見たら、多少着くたびれて身体に馴染んでいたせいか、
思ったほどの違和感はなかったです。
でも、やっぱり所々、作りや素材の安っぽさが気になったなあ。

 内装とかも、それっぽく落ち着いた雰囲気にはなってたけど、
殺風景な感じが拭いきれてなかったし、ちょっと中途半端な印象。

 外国の可愛い田舎の家的雰囲気で、木製アンティーク調の家具や
小花柄のテーブルクロスや食器、生花を飾ったり、飾り棚に陶器の
人形とか絵皿を飾って、本格的なアフタヌーンティーセットとか
出してくれたら、面白いかも。

やるんだったら徹底的にやればいいのに。(コスト度外視)
(その前に、客層とお店の趣旨が食い違いそう。)


 ウェイトレスの方々は、基本的にコスプレが好きな人が
多いそうで、小柄で華奢、メガネ黒セミロングアニメ声 の、
一部マニア垂涎の的と思われるオネエチャンとかいて、
うちの妹などは、「異次元だ」と感心すること頻り。


 基本的には飲食店なのですが、あんまり食べ物の
メニューは充実してないのね。
紅茶はフレーバーティーとかあって、そこそこでしたが。

 でそんな中、注目のメニューは、

「萌え萌え♥オムライス」 (実際のメニュー名を忠実にお届けしています)

 同種でオムレツとスパニッシュオムレツもあるんだけど、
これがあなた、2,000円もするのよ。

 注文してみたところ、普通のオムレツなんですが、
追加のサービスがあるのですよ。

メイドさんが、ケチャップで好きな言葉をかいてくれます♥

 料金の6割は、サービス料とみた。


 通常の私たち姉妹の生息区域にはない世界を垣間見た気分が
いたしました。世界って広いね。



2004年02月02日(月) 超自我世界。

 今日見た、不思議な夢。

 夢の中で電話が掛かってくるのですが、
発信元は、普段電話など掛けたことのない知人。
で、彼女から言われるのですよ。

「ディズニー・シーのチケット余ってるから、行かない?」


 現実世界では、動物王国もオランダ村も好きな私だが、
千葉の鼠王国だけは食指が動かないのに。
なんか、あの徹底的に計算しつくされた明るさが
根暗な私には、不自然に感じられてどうにも。

 で、その夢のもっとも不可解な点は、

チケットを貰った私が狂喜乱舞し、
知り合いに片っ端から喜びの電話をかける


 という後半部分です。どうした?私の灰色の脳細胞。

 最後にディズニーランドに行ってから、かれこれ12年。
も、もしかして、私自身も気づいていない心の奥底では、
行きたいのかな、夢の国に。

 ちょっと、自分が自分で判らなくなりそうなので、
とりあえず、今年1回くらいは行ってもいいかもしれない。
私の知らない自分を探す旅に出ます。

 待ってて、ミッキー。


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まめ。 [HOMEPAGE]